日本内科学会雑誌
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104 巻 , 3 号
選択された号の論文の38件中1~38を表示しています
内科学会NEWS
目次
第42回内科学の展望
がん死亡急増時代の内科診療を考える
1.序論
2.がんの基礎研究がもたらしたもの
3.がんの診断と治療はここまで進んだ
4.がんのケアを考える
5.まとめ
平成26年度日本内科学会生涯教育講演会
Aセッション
Bセッション
今月の症例
  • 小泉 忠史, 古家 乾, 馬場 英, 定岡 邦昌, 関谷 千尋, 服部 淳夫, 後藤 了一, 青柳 武史, 山下 健一郎, 嶋村 剛
    2015 年 104 巻 3 号 p. 586-589
    発行日: 2015/03/10
    公開日: 2016/03/10
    ジャーナル フリー
    メチルドパは妊娠中や授乳中の安全性が確立されている降圧薬であるが,発売後早くから肝機能障害の副作用が報告されている.患者は40歳,女性で妊娠判明後,降圧薬をメチルドパに変更された.分娩3カ月後,重篤な薬物性肝障害にて当院に入院となった.入院後劇症化を認め,血液浄化療法,脳死肝移植にて救命できた.メチルドパ内服中は定期的な肝機能のモニタリング,並びに肝機能障害出現時には速やかな中止が重要と考えられた.
  • 山本 美暁, 宮下 真美子, 岡本 翔一, 北園 美弥子, 村田 研吾, 和田 曉彦, 高森 幹雄
    2015 年 104 巻 3 号 p. 590-592
    発行日: 2015/03/10
    公開日: 2016/03/10
    ジャーナル フリー
    症例は70歳,女性.慢性C型肝炎,肝硬変があり,肝細胞癌に対して肝動脈化学塞栓術(transcatheter arterial chemoembolization:TACE),経皮的ラジオ波焼灼療法(radiofrequency ablation:RFA)を繰り返し施行されていた.増悪する呼吸困難を主訴に来院し,右大量胸水を認めた.肝性胸水と診断し,胸腔ドレーン留置後,連日1,500 ml程度の胸水排液を認めた.経鼻的持続陽圧呼吸療法(continuous positive airway pressure:CPAP)併用下で胸膜癒着術を2回行い,第40病日でドレーン抜去可能となった.肝性胸水に対する胸膜癒着術は難渋することが多いとされるが,CPAP併用により難治性胸水の胸膜癒着術に成功した症例を経験した.
医学と医療の最前線
  • 大津留 晶, 緑川 早苗, 坂井 晃, 志村 浩己, 鈴木 悟
    2015 年 104 巻 3 号 p. 593-599
    発行日: 2015/03/10
    公開日: 2016/03/10
    ジャーナル フリー
    甲状腺は放射線に対して発がん感受性が高い臓器の1つと捉えられている.甲状腺がんの放射線発がんリスクは,被曝時年齢が若いほど高くなる.放射線は発がん因子の1つとしても,二次発がんという観点でも重要である.原爆被曝者の調査では,外部被曝による甲状腺がんリスク増加が示された.チェルノブイリ原発事故は,放射性ヨウ素の内部被曝が発がんの原因となった.いずれも100 mSv(ミリシーベルト)以上から徐々に有意となり,線量が高いほど罹患率が上昇する,線量依存性が見られている.東京電力福島第一原発事故後,小児甲状腺がんに対する不安が増大し,福島では大規模なスクリーニング調査が開始されている.本稿では,放射線と甲状腺がんについて,これまでの疫学調査と病理報告を概説し,放射線誘発甲状腺がんの分子機構の最前線に触れ,最後に小児甲状腺がんスクリーニングについての考え方についてまとめた.
  • 横尾 隆
    2015 年 104 巻 3 号 p. 600-606
    発行日: 2015/03/10
    公開日: 2016/03/10
    ジャーナル フリー
    現在30万人を超える透析患者は,長期透析に対する著しいQOL(quality of life)制限のみでなく,1.4兆円を超える透析医療費や,透析患者の高齢化に伴う介護福祉の負担拡大など大きな社会問題を招来しているが,腎機能を回復させる画期的かつ根本的な治療法はいまだ存在しない.昨今マスコミを賑わせている再生医療が,慢性腎不全の究極の治療法として期待は高まるが,腎臓はその解剖学的な複雑さから,最も再生が難しいとされる.特に既に腎機能が廃絶した透析患者に対応できる再生法は,現在ある腎臓病の進行を抑えるのではなく,新たに腎臓をde novoで作り出す必要があるため,腎臓再生研究は多くの研究者から敬遠されてきた.しかし,国内外には果敢にもその“de novo腎臓再生”という難題にチャレンジしている研究チームがある.本稿では,その一見無謀ともいえるチャレンジを紹介するとともに,その実現化に向けた展望と問題点を抽出したい.
  • 八木 秀男, 松本 雅則
    2015 年 104 巻 3 号 p. 607-614
    発行日: 2015/03/10
    公開日: 2016/03/10
    ジャーナル フリー
    TTPは臨床症状として微小血管性溶血性貧血,血小板減少,精神神経症状,腎機能障害,発熱の5徴候をその特徴とし,その病態はvon Willebrand因子(VWF)を特異的に切断し,その分子量サイズを減ずる作用を持つADAMTS13酵素活性著減により蓄積された超高分子量VWF重合体によるVWF依存性血小板凝集の異常亢進による全身性血栓形成である.その発症様式から先天性(家族性)であるUpshaw-Schulman症候群(USS)と後天性(非家族性)に分類され,前者ではADAMTS13遺伝子異常によるADAMTS13の先天的欠損が,後者ではこの酵素に対するIgG型自己抗体の産生がその病因である.治療として,USSにはADAMTS13酵素の補充を目的とした新鮮凍結血漿の輸注療法が有効であり,後天性TTPでは血漿交換療法に抗体産生の抑制を目的にステロイド療法が併用され,再発および難治例ではリツキシマブの併用が有望視されている.
平成26年度 第30回認定内科医資格認定試験問題(抜粋)
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