日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
106 巻 , 12 号
選択された号の論文の25件中1~25を表示しています
内科学会NEWS
目次
特集 Problem solving~臨床現場の問題/課題解決(problem solving)に関する方法論やツールを再考する~
Editorial
トピックス
MCQ
シリーズ:地域医療を実践する内科医とは
シリーズ:診療ガイドライン at a glance
今月の症例
医学と医療の最前線
  • 野原 淳
    2017 年 106 巻 12 号 p. 2625-2637
    発行日: 2017/12/10
    公開日: 2018/12/10
    ジャーナル フリー

    家族性高コレステロール血症(familial hypercholesterolemia:FH)ヘテロ接合体は一般人200~300人に1人と,以前の想定よりも頻度の高い常染色体優性遺伝疾患であることがわかってきた.FHは早発性冠動脈硬化症による若年死リスクが高い疾患だが,早期診断・早期治療が極めて有効であり,積極的な診断を家族の治療にもつなぎ,診断率を向上することが非常に大切である.これまでの既存薬ではFHの治療は不十分であった.2003年に3番目のFH遺伝子としてPCSK9(proprotein convertase subtilisin/kexin type 9)が発見され,2016年に承認されたPCSK9阻害薬(前駆蛋白転換酵素サブチリシン/ケキシン9型阻害薬)はFHヘテロ接合体でもLDLコレステロール(low density lipoprotein-cholesterol:LDL-C)を十分に低下させることができる.また,有効な薬物が少ない重症型のFHホモ接合体にはMTP(microsomal triglyceride transfer protein)阻害薬が2016年に承認された.これらの薬剤の登場がFHの心血管疾患治療を大きく前進させている.

  • 山中 寿, 田中 榮一, 中島 亜矢子, 古谷 武文, 猪狩 勝則, 谷口 敦夫
    2017 年 106 巻 12 号 p. 2638-2644
    発行日: 2017/12/10
    公開日: 2018/12/10
    ジャーナル フリー

    日常診療に基づくreal world data(RWD)に基づくreal world evidence(RWE)は,良質な日常診療のために近年,その必要性がますます高まっている.Real world dataの1つである関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)患者の大規模コホートIORRA(Institute of Rheumatology,Rheumatoid Arthritis)は,2000年以来17年間に亘る患者調査を行い,診療実態の変遷,治療薬の変化,合併症の状況,薬剤経済学的検討,ゲノム情報の影響等多岐にわたる研究を行い,既に123編の英文論文を発表してきた.その結果,臨床医が日常診療で感じていることを経時的に定量的に示すことができ,多くが臨床医の実感を裏付けるものであった.多くの内科医が日常遭遇する慢性疾患の長期的アウトカムを示すことのできる観察研究データベースは,ますます重要性が増すものと考えられ,多くの疾患分野において同様の研究が行われることを期待する.

  • 北野 滋久
    2017 年 106 巻 12 号 p. 2645-2658
    発行日: 2017/12/10
    公開日: 2018/12/10
    ジャーナル フリー

    がん免疫療法のなかで,免疫チェックポイント阻害薬が複数のがん種で臨床開発が成功をおさめてきている.本剤はT細胞に抑制のシグナルを入れる受容体である免疫チェックポイント分子を抗体でブロックすることにより,抗原提示細胞や腫瘍細胞に発現するリガンドから抑制のシグナルが入ることを遮断して,T細胞の活性化を持続させて癌を攻撃させる.2011年3月に切除不能悪性黒色腫に対して抗CTLA-4抗体が同剤として米国FDAから世界初の承認を受けた.その後,抗PD-1抗体が悪性黒色腫を始め複数のがん腫で国内外の承認を得ており,現在,単剤での臨床開発をリードしている.また,抗PD-L1抗体をはじめとする他の免疫チェックポイント阻害薬についても臨床開発が進められている.さらに,複合免疫療法(併用療法)としては,抗PD-1/PD-L1抗体を軸として他の薬剤との併用を検証する臨床試験が多数行われている.本稿では,免疫チェックポイント阻害薬について包括的に解説する.

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