日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
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107 巻 , 3 号
選択された号の論文の38件中1~38を表示しています
内科学会NEWS
目次
第45回内科学の展望
General Physicianにとっての呼吸器疾患~超高齢社会における現状と課題~
1.序論
2.日常診療でよく遭遇するcommon disease
3.専門性を要する難治性呼吸器疾患
4.常に考慮すべき呼吸器感染症
5.まとめ
平成29年度日本内科学会生涯教育講演会
Aセッション
Bセッション
シリーズ:地域医療を実践する内科医とは
シリーズ:診療ガイドライン at a glance
今月の症例
医学と医療の最前線
  • 貝瀬 満, 岩切 勝彦
    2018 年 107 巻 3 号 p. 571-578
    発行日: 2018/03/10
    公開日: 2019/03/10
    ジャーナル フリー

     本邦では,大腸憩室の保有率が上昇し,大腸憩室出血が増加している.大腸憩室出血は70~90%で自然止血し,再出血率も20~40%と高率である.大腸憩室出血の診断には,止血術も可能な大腸内視鏡が推奨される.クリップ法では,出血点を直接把持する直達法に比べ,憩室口をふさぐ縫縮法での再出血率が高い傾向にある.出血憩室を機械的に結紮するバンド結紮法は,クリップ法に比して動脈塞栓術や外科手術への移行率が低いと報告されている.少数例ながら,遅発性腸管穿孔があり,留意する.再出血の予防には,NSAIDs(non-steroidal anti-inflammatory drugs)と一次予防アスピリン内服の中止を検討する.大腸憩室炎に穿孔・膿瘍を合併すると死亡率が高くなり,初療時に造影CT(computed tomography)によって合併症の有無を評価する.合併症のない大腸憩室炎は,抗菌薬投与が不要とするRCT(randomized controlled trial)があるものの,現時点では抗菌薬の投与は許容される.汎発性腹膜炎は緊急手術,瘻孔・狭窄合併憩室炎は待機的腸管切除術の適応となる.

  • 豊嶋 崇徳
    2018 年 107 巻 3 号 p. 579-585
    発行日: 2018/03/10
    公開日: 2019/03/10
    ジャーナル フリー

     同種造血幹細胞移植の成功は,ドナーと患者のHLA(human leukocyte antigen)適合と,カルシニューリン阻害薬による移植片対宿主病(graft-versus-host disease:GVHD)の克服が可能になったことによってもたらされた.しかし,少子化の進行につれ,家族内でHLA適合ドナーを得られる可能性は減少し,非血縁ドナーへの依存度がますます高まっている.最近,従来の概念を覆す新たなGVHD予防法として,移植後大量シクロホスファミド法が開発され,HLAハプロタイプ 1組のみ合致させたHLA半合致血縁者間移植が可能となった.これにより,高い確率で血縁者ドナーが得られることになり,移植の最大の障壁であったドナー不足の問題が解消されつつある.また,その移植成績はHLA適合移植に匹敵し,造血幹細胞移植の成功から半世紀を経て,HLAバリアの克服という大きなブレイクスルーの時代を迎えている.

  • 西村 理明
    2018 年 107 巻 3 号 p. 586-592
    発行日: 2018/03/10
    公開日: 2019/03/10
    ジャーナル フリー

     2009年,血糖値を連続して測定するCGM(continuous glucose monitoring)機器が我が国において承認された.現在,測定したデータをダウンロードして結果を閲覧するCGM機器については,2機種が承認されている.一方,直近の測定値が画面に表示されるリアルタイムCGM機器に関しても,2017年9月に保険点数が確定した.持続皮下インスリン注入療法(continuous subcutaneous insulin infusion:CSII,通称:インスリンポンプ)機器に,リアルタイムCGM機能を追加したsensor augmented pump(SAP)については,2014年から国内での使用が可能となった.さらに,人工知能を活用し,両者を連動させる機器の開発も進行しており,アメリカでは実用化されている.これらの機器の導入により,糖尿病患者における療養指導及び血糖コントロールは,新時代に突入することになるであろう.我が国の糖尿病患者におけるさまざまな負担を少しでも軽減してくれるように,本稿で触れた機器がそのポテンシャルを十分に発揮できる環境が整えられることを強く望む.

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