日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
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112 巻, 8 号
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内科学会NEWS
目次
特集 典型例から紐解く頭痛の診断と治療
Editorial
トピックス
MCQ
今月の症例
医学と医療の最前線
  • 中野 由紀子
    2023 年 112 巻 8 号 p. 1424-1428
    発行日: 2023/08/10
    公開日: 2024/08/10
    ジャーナル フリー

    ブルガダ症候群は,青壮年期の突然死の要因となる重要な致死性不整脈の一つであり,あらかじめ診断することは非常に重要である.現在,タイプ1ブルガダ型心電図で心電図診断が可能であるが,ブルガダ症候群類似の心電図との鑑別や,タイプ1ブルガダ型心電図が正常肋間で必ずしもとらえられないこと,心電図波形の日差変動があること,Naチャネル遮断薬を投与して初めて顕在化する症例もあることなど様々な診断を困難にしている要因がある.今回,ブルガダ型心電図とブルガダ症候群について,診断のポイントを実例を用いて述べていきたい.

  • 川畑 仁人
    2023 年 112 巻 8 号 p. 1429-1434
    発行日: 2023/08/10
    公開日: 2024/08/10
    ジャーナル フリー

    成人スチル病は発熱,一過性皮疹,関節炎を主症状とする炎症性疾患である.成人発症スチル病は小児期発症の全身型若年性特発性関節炎に相当する16歳以上での成人発症例を指し,成人スチル病という場合には全身型若年性特発性関節炎の成人移行例も含む.主要3症状のほか咽頭痛や筋痛,リンパ節腫脹や肝脾腫なども認めることがある.検査では炎症所見のほか,血清フェリチン値やIL-18の著増を示すことが多い.注意すべき合併症はマクロファージ活性化症候群である.治療は糖質コルチコイドが中心となるが,メトトレキサートやカルシニューリン阻害薬の併用も治療抵抗性例では行われる.また近年抗IL-6受容体抗体トシリズマブも適応承認を得たことにより治療抵抗性例における有力な治療選択肢となった.

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