日本内科学会雑誌
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48 巻 , 4 号
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  • F. Hoff
    1959 年 48 巻 4 号 p. 493-500
    発行日: 1959/07/10
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
  • 指田 和明
    1959 年 48 巻 4 号 p. 501-508
    発行日: 1959/07/10
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    惡性腫瘍に対する化学療法にcortisoneその他の藥剤が與える影響を追求する目的で次の実験を行なつた. 32P燐酸塩又はRC4-32Pを吉田肉腫移植ラットに投與し, 更にhyaluronidase, cortisone, testosterone, growth hormone等を併用し, それぞれの場合に於ける臓器の32P活性の分布を檢討し, 32P燐酸塩單独投與とRC4-32P單独投與の場合の分布の型は異なり, 腫瘍の32P活性の強さはRC4-32P投與の場合は32P燐酸塩投與の場合に比して少ないこと, 又cortisone, growth hormoneは一般に臓器の32P活性を増加させる傾向がうかがわれること, 等の結果を得た.
  • 鳥羽 鉦次郎
    1959 年 48 巻 4 号 p. 509-520
    発行日: 1959/07/10
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    I131標識オリーブ油を使用して各種疾患における吸收状態を觀察し, 併せて動物実驗をも行なつて脂肪吸收の一端をうかがつた. 臨床例では, 正常人は投與後4時間で血中放射能は最高値に達し, 4, 5, 6時間の血中放射能の和は50%である. 膵臓嚢腫, 幽門狭窄, 胃切除, 肝癌, 閉塞性黄疸では高度の吸收障害を示し, 慢性膵炎, 胃癌ではかなりの障害を認め, 胃十二指腸潰瘍, 肝硬変, 肝炎, 胆嚢症, 糖尿病, 大腸疾患では障害は軽度であつた. 動物実驗では, 正常犬は正常人と同様の吸收曲線を示し, 4, 5, 6時間の血中放射能の和は19.2%である. アロキサン糖尿犬では吸收正常で, 肝障害犬, 急性膵炎犬, 膵全摘犬の順に障害は高度であつた. 臓器放射能分布では, 全群共肝に最も多く, アロキサン糖尿犬は腸と脂肪組織に多く, 急性膵炎犬は膵臓に多く, 肝障害犬は腎, 肺に高率に放射能分布をみた. 本法は膵臓障害の診断に特異的ではないが, 膵疾患時に使用しうるものと思われる.
  • 小林 和雄
    1959 年 48 巻 4 号 p. 521-528
    発行日: 1959/07/10
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    血液凝固の分野における赤血球の研究は比較的新しいものである.
    著者はさきに発表した第1編基礎的研究 (日血会誌投稿中) に次いで, この因子の臨床的及び実驗的研究を行なつたので報告する. 即ち基礎的研究により, 溶血赤血球は血小板第3因子と類似の作用を有することを認めたが, これに基づいてトロンボプラスチン形成試驗を利用して凝固因子と密接な関係を有する血液疾患及び肝疾患, 更に実驗的肝障害家兎についてこの因子の消長を檢討し, 貧血及び肝障害を有する疾患においては溶血赤血球の血小板第3因子作用は一般に低下し, かつ囘復し得る貧血, 肝疾患では低下したこの作用は病状の軽快に伴ない正常化する傾向を認め, 実驗的研究でも一致する結果を得た.
  • 田中 剛二
    1959 年 48 巻 4 号 p. 529-539
    発行日: 1959/07/10
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    感染症に対する抗生剤, 副腎皮質ホルモン併用療法の効果は報告者により区々である. ホルモンの投與量, 投與期間, 併用方法により, 効果に差異を来たすことも推測されるので実驗を行なつた. 家兎にStreptococcus sanguisを用い, 燐脂質法により実驗的細菌性心内膜炎を発症せしめ, Penicillin (Pc), Prednisolone (PSL) の併用療法を行なつた. (1) Pc, PSLを同時に開始するか, まずPcを使用し, その後PSLを併用したものの方が, 先にPSLを使用してからその後Pcを併用したものより治療成績が良かつた. (2) PSL大量 (5-10mg) 併用は一般状態を惡化させた. 疣贅発生をみたものでは, PSLの多少に拘らず長期間併用することは, 生体側に惡影響を及ぼす. (3) 疣贅発生群では, PSL短期併用群はPc單独群よりも治療成績良く, PSL長期併用群は最も惡かつた. 疣贅発生のない群では三者間に治療効果の差異を認めない. (4) PSL終了時にACTHを併用したものは, しからざるものより治療成績が良かつた.
  • 長谷川 透
    1959 年 48 巻 4 号 p. 540-557
    発行日: 1959/07/10
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    Coumarin製剤及びHeparinの作用機序を究明する目的で, 多くの凝固因子を同時に測定した. Coumarin製剤が一部の凝固因子に及ぼす影響は知られているが, 凝固機序が益々複雜化した現在, 多くの凝固因子を同時に測定する事は極めて大切で, 特にThromboplastin生成に関與する因子に及ぼす影響に関しては未だ統一見解がない. 著者は独自の高稀釋法を考案し, Biggs等の原法で明瞭にし得なかつたPTC減少を明らかにし, 長期使用時には著明なPTCの減少, 全血凝固時間の延長を認めた. 抗凝固剤の長期使用は本邦ではなく, この点極めて有意義である. 又HeparinはCofactorの存在のもとで強力な抗Thrombin作用を示す事は知られているが, Thromboplastin生成に及ぼす影響に関しては不明の点が多かつた. 著者はHeparin靜注後の患者血清及び栓球によるThromboplastin生成障害を確認し, Antithrombin活性特に脱線維血漿Antithrombin活性の増加を認めた. この事も極めて興味ある所見である.
  • 安部井 徹
    1959 年 48 巻 4 号 p. 558-569
    発行日: 1959/07/10
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    今日では顯性脚気は殆ど見当らないが, 脚気と紛らわしい症例に出会うことは少なくない. これらは我が國で古来脚気が極めて普遍的疾患であつたためと, その診断の困難性のために, 一般にはしばしば軽症脚気として一括して取扱われているが, 実際にはむしろ脚気とすべきものは少ない. そこで私は軽症脚気の診断法を多方面から檢討し, これらの患者の中から真の脚気を分離し, ついで残余のいわゆる脚気様状態の成因を, 主として自律神経機能と糖質代謝の面から考察し, 併せてその治療をも檢討した. 軽症脚気の診断は, 臨床症状のみでは確実性が乏しく, 血中B1値, CMI (含水炭素代謝指數), 沢田氏尿反應の三者を參考とすることによつてはじめて確実性を高めることが出来る. いわゆる脚気様状態の成因は多因子であるが, 自律神経失調をその成因とするものが多數に認められ, 自律神経失調症の診断には, 呼吸曲線, 心電圖立位Tの減高が有力である. 從つてこの觀点から脚気及び脚気様状態を診断分析し, それに即した治療を行なうことにより, その治癒率を高めることが出来る.
  • 鎌田 一男
    1959 年 48 巻 4 号 p. 570-573
    発行日: 1959/07/10
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    さきにタンニン酸処置血球凝集抑制反應を應用して髓液中γ-グロブリンの測定を試みた著者は, 今囘はCoombs試驗の原理を利用した抗D血清感作血球凝集抑制反應を用いて測定を行なつたが, 兩方法でえられた測定値は比較的よく一致した. さらに著者は髓液稀釋法として分數稀釋 (fractional dilution) を用い, 單純倍數稀釋と比較檢討し, 分數稀釋が非常にすぐれた稀釋法であることを認めた.
  • 高塩 昭三
    1959 年 48 巻 4 号 p. 574-590
    発行日: 1959/07/10
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    目的: 治癒しがたき血液疾患, 例えば再生不良性貧血, 顆粒細胞減少症, 白血病等の疾患の治療. 特徴: 蒸留水10倍稀釋犬血漿を醋酸酸性にてpH 5.9にて沈澱せしめた分劃より青色, 白色グロブリン物質を分離し (青色, 白色物質は銅蛋白Caeruloplasminの色である), これを家兎に反復注入し末梢血血液像及び骨髓の病理組織学的変化を追求した. 結果: 酸化型銅蛋白 (Cu++ -protein) を含む青色グロブリン物質を家兎に注入すると, 末梢血で赤血球數, 白血球數, 血小板數減少, 骨髓は低形成性または無形成性となる. 還元型銅蛋白 (Cu+ -protein) を含む白色グロブリン物質を家兎に注入すると, 赤血球, 白血球數等増加し, 骨髓は脂肪球縮少, 髓索曠大し, 実質細胞の増加を見, 過形成性となる. 本論文は銅蛋白が骨髓に過形成性にも, 無形成性にも働くことの端緒を見出した論文である.
  • 柿崎 善明
    1959 年 48 巻 4 号 p. 591-598
    発行日: 1959/07/10
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    lysozymeの定量法はこれまで種々考案されているが, いずれも手技が煩雜で日常臨床に應用するには多くの不便があり, 殊に糞便を被檢材料とする時にはその前処理法に既に困難な問題がある. 著者はこれらの不便な諸点を改良し, 從来の方法に比べて操作が簡便で, しかも臨床上充分用い得る測定値を示す定量法を考案した. 即ち, 糞便に1/10規定塩酸を加え, 之をほぼpH 6.6に修正し, その際析出する夾雜物を遠心によつて除去した上澄液を糞便抽出液として使用し, その抽出液中のlysozyme類似作用を示す物質が, lysozymeに一致する事及び抽出液中に残存する夾雜物が, lysozyme活性に影響しない事を檢定実驗により確認した. またアセトンで処理したMicrococcus lysodeikticusの菌体懸濁液を基質として用いる事により基質の作製法を簡易化し, これを基質とした時のlysozyme作用の至適條件に就いて種々の檢討を加え, 光電比色計による比濁測定法を應用してlysozymeを定量した.
  • 服部 理男
    1959 年 48 巻 4 号 p. 599-607
    発行日: 1959/07/10
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    鉄欠乏性貧血の鉄剤療法中及び治療後の長期に亘る鉄代謝の報告はないので, 40例の鉄欠乏性貧血患者につき, 血清鉄 (SI), 血清鉄不飽和結合能 (UIBC) を長期間觀察し, 殊に筋注鉄剤投與時の鉄代謝を経口鉄剤のそれと比較檢討した. 筋注鉄剤投與中は血清中に鉄剤に由来する大量の鉄が存在し, 本来の意味での血清鉄の測定を困難にするので, UIBCの減少で鉄剤の効果を檢討すると, 筋注鉄剤投與の場合, UIBCの正常化はより速かであつた. 治療後SIの再低下・UIBCの再上昇は経口投與を行なつた患者群に高率かつ高度に見られ, 兩者のSI・UIBC平均値の間には推計学的に有意の差があつた. 又貧血の再発に先行してSIの低下・UIBCの増加が觀察されるが, 血清鉄Patternの強い異常を示す例に特に再発が起こりやすい. 故にSI・UIBCの同時測定は, 貧血の経過殊に再発の早期発見に有用であり, 又非経口鉄剤療法は経口鉄剤療法に比し, 血清鉄のUIBCを正常に保つ効果において優れている.
  • 服部 理男
    1959 年 48 巻 4 号 p. 608-621
    発行日: 1959/07/10
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    鉄剤が人体に投與された際の鉄の處理様式殊に鉄剤受容者側の状態が如何なる影響を鉄剤の處理に及ぼすかについて檢討した. 筋注鉄剤を血清に添加し, その前後で血清不飽和鉄結合能 (UIBC) を測定すると, UIBC値は不変で從つて筋注鉄剤は血清それ自体に対しては安定であり, トランスフェリンに鉄が直接移行する事はない. この事実は又濾紙電気泳動による実驗結果からも推定された. 種々の段階にある貧血患者群及び対照群にデキストラン鉄100mgを靜注し, 鉄剤の處理態度を比較すると, 血漿鉄の消失度は各群共ほゞ同一であるが, 注射後におけるUIBCの減少率は, 各群間に差が認められ貧血の強い群では他の群に比較し, 注射後血清鉄結合能の飽和される傾向が著明に少ない. 又他の各群間にもそれぞれ特徴あるIBCの飽和度の推移が觀察された. 又鉄剤投與時の副作用を報告し, 急性鉄中毒により起こつた副作用である事をUIBC値の完全飽和の事実から推定した.
  • 服部 理男
    1959 年 48 巻 4 号 p. 622-631
    発行日: 1959/07/10
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    犬実驗で筋注鉄剤の鉄利用に網内系の果す役割, 及び過剰量投與された鉄剤が個体の鉄代謝に及ぼす影響等を檢討した. 犬に鉄剤100mgを靜注すると血清鉄結合能は忽ち飽和されるが, 筋注時は血清鉄結合能は飽和される傾向に乏しく, 完全飽和は大量長期投與後に漸く見られた. 網内系を墨汁により填塞すると, 鉄剤を靜注後においても, 鉄結合能の一部は飽和されずに残る様になる一方血清鉄の消失態度は填塞前後で大差がなく, 鉄剤から鉄を遊出する機構に網内系が重要な役割を果すと思われ, 鉄剤を過剰に投與した犬にHuffの法により, Fe59の靜脈内投與試驗を行なうと, Plasma Fe59 Disappearanceは鉄過剰投與犬で遲延するが, Fe59の赤血球への利用は鉄過剰投與犬においても良好である. 即ち鉄剤過剰投與状態でも鉄の赤血球への利用は良好である. 鉄剤過剰投與犬の各臓器につき鉄量測定及び組織学的檢査を行なうと, リンパ節系, 肝, 骨髓に鉄量が高く, 腎, 脾, 肺, 膵筋肉等は対照とほゞ同程度の鉄を証明したに止まつたが, リンパ節系は殊に鉄濃度が高く, 同系が鉄剤の運搬に関與している可能性が考えられた.
  • 1959 年 48 巻 4 号 p. 632-644
    発行日: 1959/07/10
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
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