日本内科学会雑誌
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48 巻, 7 号
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  • 小宮 悦造
    1959 年 48 巻 7 号 p. 919-926
    発行日: 1959/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • II.白血病の病理
    渡辺 漸
    1959 年 48 巻 7 号 p. 927-934
    発行日: 1959/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • III.白血病の臨床
    河北 靖夫
    1959 年 48 巻 7 号 p. 935-941
    発行日: 1959/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • V.白血病の化学療法
    木村 喜代次
    1959 年 48 巻 7 号 p. 959-969
    発行日: 1959/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 継続治療群125例を含む489例の合併症ならびに死亡の発生に関する統計的研究
    中島 宏二
    1959 年 48 巻 7 号 p. 970-988
    発行日: 1959/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    高血圧症に対する降圧剤療法は臨床上広く用いられ,降圧効果等は広く認められるところであるが,長期継続療法による重要諸臓器に及ぼす効果についても明らかにされてきている.又悪性高血圧の予後を改善せしめた成績も若干発表されている.しかし本療法が一般診療で見られる本態性高血圧疾患者群の予後を改善させ得るか否かにつき,系統的に行なわれた研究は未だ見られない.本論文は此の点を解明する為に,予後調査で平均3年間追跡された中等乃至重症本態性高血圧症を降圧剤使用状況により4群に分け,それらにつき死亡のみならず合併症の発生に関して検討することにより,現況に於ける本症患者の予後の統計的研究を行ない,降圧剤長期維持療法が本症の予後を著しく好転させていることを明らかにした.又重症例では強力な降圧剤の突然の中断は,特に短期間内の脳合併症発生の危険を高めることを示した.なお長期維持療法に於ける降圧剤維持量と血圧,眼底所見,年令等の因子につき若干の検討を加えた.
  • 第I報 Probenecid の血中尿酸値下降作用および関節痛に対する臨床応用
    大野 興三
    1959 年 48 巻 7 号 p. 989-994
    発行日: 1959/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    PZA-INH併用により過尿酸血症を起こした肺結核患者79例について,血中尿酸値に対するProbenecid (PBC)の影響を観察し,更にPZAによつて惹起された関節痛に対するPBCの効果を検討した. PZA過尿酸血症の14例にPBCを連日2週間併用し,著明な血中尿酸値の下降を認めた.又PZAにPBC隔日長期併用例では, PZAによる過尿酸血症が抑制される成績をえた.関節痛発生の11例に過尿酸血症がみられ,血中尿酸値は平均8.2 (6.6~13.2)mg/dlであつた.関節痛はPBC非併用群42例中16.7%に発生をみたが,これに対してPBC併用群では関節痛の発生はなかつた.以上の如く, PBCはPZA過尿酸血症の抑制,関節痛の治療及び予防に可成りの効果が期待出来る.又PZA投与中の関節痛の発生は過尿酸血症と関係が深いが,その発生には他の要因のあることも無視しえない.
  • 第II報血中尿酸値と肝機能との関係殊にProbenecid投与の影響について
    大野 興三
    1959 年 48 巻 7 号 p. 995-1003
    発行日: 1959/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    肺結核患者65例にPZA-INHを併用し,さらにこの65例中23例にProbenecid (PBC)を間歇投与して,尿酸代謝及び肝機能に及ぼす影響を観察した. PZA-INH併用の65例よりえた試料について,黄疸指数, BSP, SGO-T, SGP-T, CCF, TTT, Co反応及び血清総蛋白量と血中尿酸値との関係を観察したが,両者の間に有意の相関をみとめなかつた. PZA-INH併用中に肝障害発生の2例について,肝機能と血中尿酸値を測定したが,両者の間に有意の相関を認めなかった. PZA-INH併用にPBCを併用した23例中数例に一過性に肝機能異常がみられたが,しかし臨床上肝障害を認めえた例はなかつた.
  • 第2報腎臓剔出後の放射性物質の胆汁内排泄
    中村 克衛
    1959 年 48 巻 7 号 p. 1004-1008
    発行日: 1959/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    腎臓剔出によりNa2HP32O4, Co60Cl2, Co60 Vitamin B12の胆汁内排泄がいかなる影響を受けるかをウサギを使用して実験し,次の結果を得た. P32:筋肉注射により投与したP32の胆汁内排泄は,腎臓剔出24時間後の群では著明に増加し,かつ対照に比し有機燐の比率および量が大であつた. Co60Cl2:筋肉注射したCo60Cl2の胆汁内排泄は,腎臓剔出後24時間経過した群で大量で,血中濃度も最高であつた. Co60 C Vitamin B12: B12は静脈注射にて投与し,その胆汁内排泄は腎臓剔出24時間後群では対照に比し著明に少量であつたが,血中濃度には著しい差は認めなかつた.すなわち両側腎臓剔出24時間後には,肝臓の排泄機能は一般に亢進することがわかつた.
  • 塩沢 瞭一
    1959 年 48 巻 7 号 p. 1009-1023
    発行日: 1959/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    浴風会における60才以上の老人屍713例について癌と粥状動脈硬化,脳血管性病変との関係につき検索した.癌屍では非癌屍に比して大動脈,冠動脈および脳動脈の粥状硬化の高度のものが少なく,また脳病変の頻度も低い.しかし癌の種類によつて一様でなく,肺・胆嚢・胆道癌では動脈硬化強度のものが多く,胃癌,肝癌などは逆にきわめて少ない.脳病変は肺癌,腸癌,胆嚢癌,胆道癌の順に頻度高く,胃癌,肝癌などで低率である.肺結核屍は肺癌と全く逆の態度を示す.肺転移の有無によつて大動脈硬化度には著明な差を認めない.最後に方法論に関する考察と肺癌の特異的態度に関する考察を行なつた.
  • (その2)細網細胞の電子顕微鏡的所見について
    中村 公一
    1959 年 48 巻 7 号 p. 1024-1034
    発行日: 1959/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    Rohrらのいう造血臓器内の細網細胞がどのような電子顕微鏡像上の特徴を持つているかということを検索する目的で,諸疾患患者の骨髓,リンパ節および脾の生検材料を観察した.その結果lymphoide Reticulumzellen, plasmazelluläre Reticulumzellen, phagozytierende Reticulumzellen, Capillarendothelienに相当するものについてはそれぞれ特徴ある所見を得ることができた.これらの諸細胞に共通な性状としては, 1)胞体の輪廓が不規則で,中には他の細胞間に突起を出しているものもある. 2)中等度ないし高度に発達した小胞体, 3)大きな明瞭な糸粒体4)ときに貪喰顆粒と思われるものが認められること, 5)核の形の不規則なものが多く,その内部構造が造血臓器内の他の細胞に比して粗なことなどがあげられる.
  • 第1編抗体産生促進因子(A. P. P.)の化学的性状
    紺田 進
    1959 年 48 巻 7 号 p. 1035-1044
    発行日: 1959/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    深瀬は正常家簡単免リンパ節中に抗体産生促進物質の存在するのを見出し,これをA. P. P.と名づけた.本作用は抗原とともに注射するときは,抗体のいかんを問わずその対応抗体産生の陰性期を短縮せしめ,かつその最大値に達する時期を著しく短縮せしめるものであり,化学的には蛋白成分に含まれるもので,易熱性であると報告している.著者はかゝる物質の化学的性状をさらに検討する目的で, A. P. P.とリンパ節蛋白成分との関係その他を検索し,つぎの結果を得た.すなわちCohnの方法にて分別せる蛋白分屑中pH4.8,エタノール濃度40%にて沈澱する分屑に本A. P. P.が含まれ,本作用物質は凍結真空乾燥を行なつてもその効力に影響なく,粉末状態にて冷暗所に保存する時は,少なくとも3週間その効力を保持している.またウシのリンパ節には家免の抗体産生を促進する作用が認められなかつた.本因子は触媒的作用を営む酵素様物質と考えられているが,リンパ節細胞中リンパ球が本作用発揮の主役を演じているものと推測している.
  • 小倉 一
    1959 年 48 巻 7 号 p. 1045-1066
    発行日: 1959/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    目的:新鮮な牛甲状腺の薄片を用いてIn vitroにおけるTSHの作用を,選択的に追求しうるI131の甲状腺による処置機能を目標に,種々な条件につき基礎実験をおこなつて検討した結果,その放出能をみる方法によつて,微量な血中TSHの測定方法を発案した.本法を用いて,ドイツ派のJS単位と、米国派のUSP単位の比較をおこなうとともに,種々なる甲状線疾患の臨床例,および,動物実験例について血中TSH量を,経日的に観察した.特徴:本法の特徴は,微量な血中TSHを,血漿1ml.によつて測定し得るのみならず,同じ牛甲状腺を用いて,同時に多数の,同一条件下の結果より,統計的な検討をおこないうる点にある.結果:種々なる基礎実験をおこなつて,ほゞ満足すべき血中TSHの測定法を完成し,これにより,正常人血漿中の微量なTSHの定量が可能となり,また各種甲状腺疾患の値を,血中PBIとともに経日的に測定することができた.また本法を用いて4点検定によりTSH単位のJSEとUSPの比較について,一定の結果をえた.
  • 小倉 一
    1959 年 48 巻 7 号 p. 1067-1078
    発行日: 1959/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 大里 俊吾
    1959 年 48 巻 7 号 p. 1079-1089
    発行日: 1959/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    光学顕微鏡下において,腫瘍細胞にいくつかの特異な形態学変化が挙げられるが,病理学者は之を正常細胞からの本質的な相異とは見なさない.牧野氏は吉田肉腫細胞の有糸分裂中期に於ける,染色体の形態的の変化を認めた.この様な予備知識の下に,電子顕微鏡下に吉田腹水肉腫及びエールリツヒ腹水癌細胞を検するに,核では核膜,核小体,クロマチン網の構造においては正常細胞に比し大した変化を認めない.細胞質内の微細顆粒は正常細胞のそれに比し,数量的には著しい減少を見るも,質的には著変を見ない.同様に有糸分裂の前期,中期,後期,終期の何れにおいても正常細胞のそれに比し,著明な変異を見ない.著著は過去十数年に亘つてCitral及びCitronellalを用いて,人類癌腫の化学療法を施行し,それによる胃癌の治療後7~8年乃至十数年に亘つて,健康を享有しているものが5名を数える.今その作用機構説明の一端に資せんため,厳格なる対照設定の下に,少量のCitral注射後13時間目に採取した腫瘍細胞の電顕像を検するに,休止期核のクロマチン網,核小体,核小体,核膜に微細構造の変化を認めた.又細胞質内でミトコンドリアよりはマイクロソームにより著明な変性を見た.以上の所見と先進諸家の知見とに基づいて, Citral作用機構に関し,若干の考察を試みた.
  • 笹川 庄三
    1959 年 48 巻 7 号 p. 1090-1096
    発行日: 1959/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    胆嚢,胆道症の成因は自律神経の失調に根幹をおき,その錯動により胆汁のうつ滞を来たし本症を起こしてくることが考えられる.胆嚢,胆道における薬理学的研究は諸家により多数なされているが,未だ充分説明されていない.わが教室においては胆嚢,総胆管, Oddi氏筋其の他の胆道系の状態を比較的自然のままで観察し得る独特な方法を考案し,種々実験を試みているが,今回はピロカルピン,アトロピン,アドレナリン等の自律神経をイヌに注射し,胆嚢胆道系の自律神経毒による影響を比較的明確に掴み得,これにより諸家の成績と比較検討することが出来,又胆嚢胆道症の成因に示唆を与え得ると考えられる.
  • 山田 律爾
    1959 年 48 巻 7 号 p. 1097-1127
    発行日: 1959/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    著者はアドレナリン(以下Aと略す),ノルアドレナリン(以下NAと略す)をLund氏法で測定した.蛍光光度計による測定は特異性が少なく定性的価値に乏しいので,蛍光比色法を併用してその短を補つた.細菌性発熱物質による発熱時の末梢静脈血や尿中のA, NAの動態を明らかにし,副腎髄質からもA, NAの分泌増加を来たすことを証明した.またその際の経日的尿中A, NAの動態を調べ,副腎髄質摘除でも尿中A, NAの経日的変動を明らかにした.その他各種疾患や諸種薬剤などの尿中A, NAにも検討を加えた.油脳室造影時の尿中A, NAは異常な高値を示したが,それを除けば褪色細胞腫に匹敵する血中および尿中A, NAの高値を示す疾患はなかつた.これらの成績から血中および尿中A, NAの意義や交感神経-副腎髄質系活動との相関などにも種々論及, A, NAの臨床的,病態生理学的価値を論じた.
  • 第2報心肥大と肺機能との関連に就いて
    藤原 譲
    1959 年 48 巻 7 号 p. 1128-1138
    発行日: 1959/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    心疾患における呼吸困難の状態を把握する為, X線写真による心の大きさと肺機能との関係,並びに体位変換,治療前後の肺機能につき考察した. 1)心の大きさを増すに伴ない,肺機能は低下し,呼吸数,分時呼吸量の増加,分時最大呼吸量,換気予備率,動脈血酸素飽和度,炭酸ガス量の低下を認めた. 2)臥位より坐位への体位変換の影響は心肥大の著明な群に最も大きく,呼吸数,分時呼吸量の減少,分時最大呼吸量,換気予備率,肺活量の増加等,改善を示した.なお肺内ガス混和,血液ガスの変化は前者に比し軽度であつた. 3)治療により呼吸動態の改善を見たが,肺活量,補気,呼気予備の増加は少なかつた.肺内ガス混和,動脈血酸素飽和度は不良のものには改善を認め,動脈血炭酸ガス量は著明に増加して正常値に近付いた.
  • 第一編KIK因子の催貧血能と網内系との関係について
    広井 幸泰
    1959 年 48 巻 7 号 p. 1139-1144
    発行日: 1959/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    KIK反応の催貪血作用機序を解明する為,癌性腹水より調製した粗KIK因子を使用し家免について実験した.該因子注射(体重kg当り100γの割合)によりKIK反応陽性即ち10%以上の赤血球減少を呈するが,剔脾1週間では催貪血作用が阻止せられ, 3週間後では再び催貪血作用が発現した.又10%墨汁を1日5cc/kg1回および7回静脈内注射後では両者に催貪血作用を認めず.更に20%四塩化炭素オリープ油1cc/kg7回皮下注射後では催貪血作用は網内系を場とする貧血であり,脾臓のみならず広く網内系の機能及び肝実質機能の健全に行なわれている事が必要である事を知つた.
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