日本内科学会雑誌
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49 巻 , 4 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 木谷 威男
    1960 年 49 巻 4 号 p. 341-373
    発行日: 1960/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 中川 明, 長沼 和男, 佐藤 康行, 高橋 昌子
    1960 年 49 巻 4 号 p. 374-383
    発行日: 1960/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    副腎皮質Steroidの蛋白代謝に及ぼす影響を知る目的で,同剤の投與を行なつた膠原病12例,腎疾患18例,白血病・惡性リンパ節腫7例,正常人1例,及びCushing氏症候群3例, Addison現病4例,計算45例に経過を追つて血清蛋白檢査を行なつた.副腎皮質STeroid剤を投與した正常人及びCushing氏症候群例では, 血清総蛋白量の軽度の低下, α-glob及びLipo蛋白指数の増加が見られ,組織可動蛋白及び脂肪の血中動員効果の現われと考えられた.又γ-globの低下は副腎皮質Steroidの細網内皮系抑制によるものと推定された.膠原病及び白血病・惡性リンパ節腫の初期では,副腎皮質Steroid療法により臨床症状の著明な改善につづいて血清Albの増加, α-γ-glob, Lipo蛋白指数の減少が見られた.腎疾患では,総蛋白量, Albの増加, α-β-glob (糖蛋白分劃でも同), Lipo蛋白指数の減少が見られた.即ちそれぞれ疾患固有の代謝異常が副腎皮質Steroidの抗原抗体反應抑制,消炎効果等により打消された総和の現われと考えられた.
  • 乾 成美, 後藤 俊
    1960 年 49 巻 4 号 p. 384-389
    発行日: 1960/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    われわれは正常並びに病的白血球の細胞蛋白代謝を究明するために,濾紙電気泳動法による分析を行ない,正常並びに病的白血球の可溶性蛋白の比較を行なつた.材料は健康者10例,急性骨髓性白血病5例,慢性骨髓性白血病4例,慢性リンパ性白血病2例で,末梢血より分離した白血球から磨碎,抽出した細胞蛋白を,組織蛋白と同様の方法で濾紙電気泳動法により分析した.正常人白血球の細胞蛋白は一般にI分画が低く, II分画以下が漸増を示したが,急性骨髓性白血病ではI, II及びIV分画の僅かな減少とV分画の増加,慢性骨髓性白血病ではII, III分画の減少とV分画の増加を示し,また慢性リンパ性白血病ではIII, IV分画の減少とV分画の増加が著明であつた.以上の結果を,先に報告した惡性腫瘍組織可溶性蛋白の特徴と対比するに,白血病では共にII, III分画比率は正常白血球のそれに近いか或いは減少を示し,かつV分画の増加が認められる点で異なる.
  • 原本 康民
    1960 年 49 巻 4 号 p. 390-403
    発行日: 1960/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    生後如何なる時期に抗体産生能を賦與されるに至るかを明らかにするために,家兎の脾・リンパ節及び胸腺を組織培養し研究した.すなわち培養組織を抗原と接触せしめて後にこれを培養し年次的抗体産生状況を追時間的に比較観察すると共にその組織像を檢した.脾及びリンパ節の培養では生後10日迄は未だ抗体産生能は認められないが,その後は発育と共に漸時抗体産生能は増強し,生後4カ月近くに至るとその能力は成熟家兎のそれにほゞ匹敵するようになる.この脾及びリンパ節の年次的抗体産生能の増加はこれら臓器中のリンパ組織の発育特にリンパ球の密度の増加にほゞ平行する.一方胸腺はこれを培養しても抗体産生を殆ど示さない.從つて胸腺は抗体産生臓器としての重要性は少ないものと思われ,又胸腺細胞はリンパ球と少なくとも機能的には異なるものと思われる.
  • 小武 敏郎
    1960 年 49 巻 4 号 p. 404-408
    発行日: 1960/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    前編においてアドレナリン肺水腫は間脳より高位脊髓に至る中樞神経系を遮断する事により阻止され,これには交感神経系が関與している事を述べたが,本編においては家兎においてアドレナリン肺水腫に対する靜脈結紮による阻止効果の神経性因子の役割が追究された.大量のアドレナリン投與によつて惹起される急性肺水腫はアドレナリン注入直後に股靜脈,頸靜脈又は小伏在靜脈を結紮する事により阻止された.この肺水種阻止機轉は單に結紮靜脈よりの靜脈還流の減少によるものでなく,神経反射機轉による全身楯環系よりの靜脈還流の減少によると考えられる.股靜脈結紮においてその反射経路は求心性には股神経,坐骨神経より脊髓求心性線維を経て中樞に至り,遠心性には副交感神経系を経て全身血管系に至るものと思われる.
  • 浜本 糸雄
    1960 年 49 巻 4 号 p. 409-415
    発行日: 1960/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    肺水腫発生機序を解明する為に,私は10kg内外の成犬を用いて輸液(生理的食塩水)並びに自律神経遮断剤の肺淋巴流に及ぼす影響を観察した.緩速輸液,急速輪液は共に肺淋巴流星を増加させる.なお両者を比較すると後者の方が増加度は大である.これらの淋巴流量の増加は緩速輸液においては血漿蛋白量の減少によるものであり,急速輸液では血漿蛋白量の減少に加えて血行動態の変化が起こつた為と考えられる.緩速輸液により呼吸数は影響されないが,急速輸液では呼吸数は増加する.この呼吸数の増加が淋巴の排出量を増加する.この事より一般に多呼吸は肺水腫解消の一契機をなすと思われる,緩速輸液下における肺淋巴流量は自律神経遮断剤により影響されないことから,肺毛細管自体は自律神経によりあまり影響されないことを知つた.
  • 木下 康民, 広川 茂, 大沢 源吾, 小島 健一
    1960 年 49 巻 4 号 p. 416-423
    発行日: 1960/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    ネフローゼ症候群の本態を究明する目的で,ネフローゼ加味腎炎, KimMelstiet-Wilson氏症候群,妊娠腎及び急性エリテマトーデス計28例について,腎生檢材料による電子顯微鏡的観察を行ない,糸球体微細構造の変化を各疾患別に述べると共に,ネフローゼ症候群に共通する電子顯微鏡的特徴を総括した.すなわち, (1) L. densaの構造上の変化(densityの低下,粗鬆化,肥厚,菲薄化など). (2)上皮細胞質の足突起の融合,消失及び絨毛様突起の出現.但し,この変化はある程度可逆性である. (3)膜様物質の蓄積. (4)時に好オスミウム物質の沈着.などがあげられるが,これらの所見がことごとく全例に認められるものではない.ネフワーゼ症候群の本態,膜様物質及び好オスミウム物質の由来,性状などについては,なお,不明の点が多く,将来の檢討を要する課題であろう.
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