日本内科学会雑誌
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49 巻 , 6 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 吉田 常雄
    1960 年 49 巻 6 号 p. 597-621
    発行日: 1960/09/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 戸川 淳志
    1960 年 49 巻 6 号 p. 622-636
    発行日: 1960/09/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    流行性肝炎時における肝内組織肥滿細胞の意義を明らかにする目的で,肝生檢によつてえた組織片につき,肝内組織肥滿細胞の消長を檢討したところ, 肝内組織肥滿細胞は健康人においてはほとんど存在しないか,あるいは出現してもわずかで形態変化を伴なうものはなかつたが,急性肝炎,慢性肝炎,肝炎後肝硬変症とすゝむにつれて階段状に出現数量は増加し,かつ形態変化も高度であつた.さらに慢性肝炎,肝炎後肝硬変症においては,再発再燃の囘数と密接な関係を有し,その囘数が増加するほど,肥滿細胞の変化は高度にみられた.このような肥滿細胞の変化と最も関連性を有する組織変化は,グリソン鞘の結合織の態度で,慢性肝炎,肝炎後肝硬変症においては,結合織の増殖とほゞ平行して増加し,かつ形態変化も高度に出現した。また,副腎皮質ホルモン使用は,その数量の減少傾向と高度の形態的変化を惹起し,このさい組織学的には炎症局所における浮腫の減退と,細胞浸潤の消失,および結合織線維の退縮像がみられた.
  • 伊村 欣祐
    1960 年 49 巻 6 号 p. 637-649
    発行日: 1960/09/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    リウマチ性疾患の病態については不明の点が多いが,その病態を考察する手掛りとして臨床症状並びに治療効果にかなりの差異があるリウマチ熱(リ熱と略)とリウマチ様関節炎(リ関と略)の兩疾患の副腎皮質機能を,主として尿中17-Ketosteroids (17-KS)排泄量を指標として比較檢討した. 17-KS値は兩疾患ともに低値で,正常値以下を示すものもあつた。特にリ関では障害程度の進行せるもの程低値の傾向にあつた. ACTH筋注試驗,アスピリン6g経口投與による17-KSの増量はり熱で,健康者と大差がなかつたが,リ関では明らかに増量が少なかつた.さらに治療前同時に測定した血清ムコ蛋白値と17-KS値との関係は,リ熱では正の相関があつたがリ関ではなく,また血中ビタミンC値と17-KS値はリ熱では正の,リ関では負の相関がみられた.以上兩疾患は急性,慢性の差だけでなく,本質的な相違があるのではないかと思われ, 17-KS測定は兩疾患の病態を知る有力な手段となるものと考える.
  • 丸本 晋, 伊地知 浜夫, 山下 昌哉, 不破 百合, 新田 俊子, 立川 道雄, 越智 幸男
    1960 年 49 巻 6 号 p. 650-652
    発行日: 1960/09/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    アデニール化合物の内科領域における臨床的応用は漸次拡大されつゝあるが,その作用機作は現在のところ殆ど解明されていない.私共は肝疾患に対する応用を企図し,これに関する臨床的並びに基礎実驗的研究を行ないしばしば報告したところである.本論文は肝Δ7p分画のP32の交替率を指標として,副腎機能との関連について追究したものである. AMPとATPはその生体反応に及ぼす作用は相似ではあるが,その作用発現機作は若干異なりAMPは副腎剔出動物でも肝Δ7p分画の代謝活性を増大せしめるが, ATPにはかゝる作用がみとめられない.このことからAMPとATPの作用機作に若干の相違があるものと推論した.
  • 高原 弘明
    1960 年 49 巻 6 号 p. 653-661
    発行日: 1960/09/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    各種化学療法中の肺結核患者のアセチル化能を測定し,現症,経過,治療等との相関を檢討した.アセチル化能は現症とは著明な相関を示さない.経過との関係は,アセチル化能の著明な低値を示すものは経過比較的良好な群に属し,経過の不変および増惡の群には著明な低下を示すものはほとんどない.これはアセチル化を受ける化学療法剤の抗菌性保持の良非に関係していると考える. PAS使用中のものは非使用中のものに比し著明な低値を示し,中でもPAS長期連続投與者ではほとんど全例が低値である. PASによるアセチル化能の低下は可逆的であるが, PAS使用中でもチオクト酸を併用すると改善傾向を見ることができる.
  • 上野 正巳
    1960 年 49 巻 6 号 p. 662-675
    発行日: 1960/09/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    肺水腫の重要なる原因の一つに毛細血管透過性の亢進がある.著者はA. N. T. Uを用いてこの面より肺水腫の発生機序を追究し, A. N. T. U.肺水腫は徐々にまず間質より先行し,肺胞,肋膜腔液貯留へと進行し,間質が肺水腫防衛的に関與することを証明し,これと脈管外通液路との関係を明らかにした。また各種毛細血管透過性阻止剤併用により,肺胞内水腫および間質内水腫の一部を阻止したが,神経遮断剤には阻止されなかつた.最後にA. N. T. U肺水腫時の各種臓器の重量を測定し,末梢皮膚細管の透過性を檢索したが変化なく,本肺水腫が肺に特異的であることを確かめた.またイヌにおける循環動態の追究より,さらにA. N. T. U.肺水腫は肺毛細血管の透過性の亢進によることを確認した.
  • 三好 和夫, 白神 〓, 吉松 正明, 湯浅 利尚, 柏木 忠, 池田 洋一, 勝野 芳人, 宮岡 輝夫, 大野 文俊
    1960 年 49 巻 6 号 p. 676-687
    発行日: 1960/09/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    白血病,再生不良性貧血などの治療目的と,骨髓移植の機轉解明のため行なつてきた骨髓移植の経驗を述べた.まずgpcマウスにX線700r全身照射後,同系骨髓1000万以上注入し,死亡率減少,白血球,網赤血球の早期囘復,即ち移植の効果を確かめた.白血病3,再生不良性貧血3,腎性貧血1の7症例にABO式同型の同種骨髓を靜脈内注入し,特別の副作用を認めなかつたが,積極的な治療効果も確認していない.前処置としては白血病で60Co照射は, 6MP,再生不良性貧血で摘脾,また各症例ともプレドニソロンを使用した。白血病の1例では,上記前処置の結果,白血病細胞の高度減少,骨髓の低形成化を来たし,死後剖檢でも各臓器に白血病細胞の浸潤を殆ど認めなかつた.胸骨骨髓の一部に限局性の細胞増殖を認めたが,注入骨髓に由来するものか否か不明であつた.また肺に注入骨髓に起因すると思われる塞栓を認めた.前処置として摘脾を行なつた再生不良性貧血の1例は重篤であるにも拘らず現在なお生存観察中である.
  • 喜多島 康一, 木畑 正義, 小塚 堯, 半沢 敦正
    1960 年 49 巻 6 号 p. 688-696
    発行日: 1960/09/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    脾組織培養はかなり古くより数多く試みられているが,その多くは主として網内系機能の解明を目的とした細菌学的或は免疫学的研究に用いられたものであり,詳細な細胞学的研究に乏しい.そこで著者等は主として回轉培養法を用いてマウス脾の組織培養を行ない,位相差顯微鏡,螢光顯微鏡, 16mm映画撮影等により脾細網細胞を中心とした細胞学的檢索を試み,これをIII型に分類し,特にその運動形態について詳細に観察した.さらに脾組織培養の廣範なる臨床応用を意図し,まず培養法の簡易化を計り,臨床培養法を考案し,次いで同法を用いて実驗的類白血病反応及びリンパ球性白血病マウス脾の培養を行ない,それぞれ特有なる所見をえ,同法が骨髓組織培養と併せ行なう時,血液疾患の解明に極めて大なる意義を有することを確認した.
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