日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
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49 巻, 8 号
選択された号の論文の13件中1~13を表示しています
  • 佐々 貫之
    1960 年 49 巻 8 号 p. 907
    発行日: 1960/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 鳥居 敏雄
    1960 年 49 巻 8 号 p. 908-921
    発行日: 1960/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 河盛 勇造
    1960 年 49 巻 8 号 p. 922-938
    発行日: 1960/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 北本 治
    1960 年 49 巻 8 号 p. 939-959
    発行日: 1960/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 塩田 憲三
    1960 年 49 巻 8 号 p. 960-974
    発行日: 1960/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 後藤 寿
    1960 年 49 巻 8 号 p. 975-990
    発行日: 1960/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    従来邦人の血清コレステロール量については健康者において160~200mg/dlといわれ,米人など(190~230mg/dl)に比して大差がないようであるが,著しい低脂肪食を執る邦人ではその血清コレステロール量もかなり低値であるべきものと考えられ,従つてコレステロール定量法を問題とする必要がある.著者は,主として中等症以上の本態性高血圧症患者60例の血清コレステロール量を,吸着法により定量し,その際総コレステロールのみならず,遊離型及び結合型を分画し,特に後者については従来観察せられていなかった飽和脂酸エステル,不飽和脂酸エステルをそれぞれ分画定量し,疾病の経過に伴なうこれら総コレステロール及びコレステロールの各分画の変動を観察した.その結果,総コレステロール量は血圧200mmHg以上のものにおいて高値であつたが,それ以下の血圧のものでは総コレステロール量と血圧値との相関は認められず,また臨床的動脈硬化症状の強くなるに従つて総コレステロールが高値を示すのを認めた.つぎに各分画の中では不飽和脂酸エステルが最大の値を占め,その総コレステロール量に対する比は最高58.2%最低45.0%,平均53.6±1.89%で,また結合型コレステロール量に対する比は最高80.5%,最低68.2%,平均76.9±1.59%であつた.従つて総コレステロール量の増減に伴なう不飽和脂酸エステル量の変動も他分画に比し遥に大で,総コレステロール量が高値になるに従い,結合型コレステロール中の不飽和脂酸エステルの占める比率が増大する傾向を認めた.
  • 長坂 哲夫
    1960 年 49 巻 8 号 p. 991-1008
    発行日: 1960/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    甲状腺機能は甲状腺刺激ホルモン(TSH)により体液性に調節されるといわれる.しかし甲状腺疾患は女性に多く特に思春期,妊娠,更年期等のホルモンアンバランスの状態にある年令に好発する傾向を認める.これは甲状腺機能がTSHのみならず他の諸ホルモンとの調和の上に営まれていることを意味する.著者はこの点に着目しWistar系純系雄ラッテを使用し各種ホルモン剤,抗甲状腺剤の投与,内分泌腺剔出等を行ない,甲状腺体重指数, 131I追跡実験,組織像,電顕像より綜合的に観察した. 133I追跡実験と電顕所見はよく一致し, TSHに対して各甲状腺濾胞上皮細胞は同一に反応せず, thyroxineはTSHのgrowth factor及びmetabolic factorの作用を甲状腺レベルで抑制する,蛋白同化ホルモンは一般に甲状腺機能亢進を示す傾向が認められた.甲状腺の内分泌機能は視床下部,下垂体前葉のみならず諸内分泌臓器との動的バランスによつて調節されるものと結論する.
  • 生駒 純一郎, 須波 昭雄, 岡田 賢計, 内藤 穆, 上野 正巳, 池 芳彦, 猪尾 力, 中村 勇, 世良 和良, 横山 博郎, 森本 ...
    1960 年 49 巻 8 号 p. 1009-1016
    発行日: 1960/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    われわれは初回治療肺結核患者にPZA・INH療法を実施して,その臨床成績を詳細に検討すると共に,本療法と他種化学療法の治療成績を比較検討し,概ね次の如き結論を得た. 1) 本療法はSM・PAS併用療法や三剤併用療法, INH単独療法に比し,治療初期に明らかに速効的な治療効果が認められる. 2) 本療法による病状の改善は概ね6カ月以内に終了する.従つて本療法による治療期間は6カ月が適当で,それ以後は他種療法に変更することが望ましい. 3) 本療法の特徴はA・B・E型のみならずC・F型の病変にもよく奏効すること及びKc型空洞に対する効果が三剤併用療法以上に優れていることである. 4) この様な結果から早期に病状の改善が認められる本療法は,初回治療例に対する治療法として甚だ有利な方法であると結論できる. 5) 1力年治療時の成績は三剤併用療法と殆ど選ぶところがない. 6) 本療法の副作用の主たるものは,肝機能障害,関節痛である.
  • 関原 敏郎
    1960 年 49 巻 8 号 p. 1017-1029
    発行日: 1960/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    肺疾患患者の病態を解明する手段として,近時換気の力学的検索が重要視されるようになつた.しかしこれら検索の基準となるべき健常者の換気力学諸量についての詳細な検討は未だ少なく,又測定方法についても慎重な吟味を要する点が多い.著者は日本人青年健常者男女計25名について換気力学的検索を行ない,肺機能検査,身体諸計測と合わせて,推計学的処理を行ない健常値を求めた.安静換気時有効肺圧縮率は欧米の報告よりやゝ低値を示し,各個人により相当の差を示した.身体計測値特に体表面積と有効肺圧縮率は最も著明な正相関を示し,この関係から日本人有効肺圧縮率の予測式を導いた.又有効肺圧縮率と静肺圧縮率,換気数と有効肺圧縮率の関係をのべた.最大器械的抵抗,弾性抵抗仕事量,器械的抵抗仕事量,全換気仕事量などの健常値を算定し,検討した.体位の変換によつて換気力学諸量に著明な変動を来たすことを明らかにし,その原因につき考案し,呼吸困難などと関連してその意義を検討した.
  • 岡 豊
    1960 年 49 巻 8 号 p. 1030-1038
    発行日: 1960/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    肝臓は亜鉛代謝に関係があると言われているが,なお不明な点が多い.私は各種肝疾患における血清Zn値と同時に実験的肝障害における血清,肝,尿中亜鉛を測定して検討した.肝疾患の血清Zn植は減少し,家兎の急性CCl4肝障害では血清Znの一過性増加につぐ減少,尿中ZN排濃量の増加,白鼠の急性CCl4肝障害では肝Zn量の減少を認めたので, これら亜鉛量の消長の関係を検索し,肝疾患乃至肝障害動物の血清Zn減少は血清Zn補給源である肝貯蔵亜鉛の枯渇と尿中排泄その他の処理能の亢進によることを明らかにし,同時に血清中における亜鉛と血清蛋白との結合状態について,透析,陽Ion交換樹脂による交換,煮沸除蛋白,三塩化醋酸除蛋白における態度から検討し,血清亜鉛は透析可能或は陽Ion交換樹脂で交換可能な型ではほとんど存在せず,煮沸除蛋白でもほとんど遊離せず,三塩化醋酸除蛋白で遊離することを認めた.
  • 第2報尿中水銀量
    三隅 博
    1960 年 49 巻 8 号 p. 1039-1049
    発行日: 1960/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    水俣病の原因は疫学的・臨床的・病理化学的等種々検索の結果,最近に至り或種の有機水銀にあると考えられるに至つた.著者は本病と水銀との関係を明らかにする為に,本病入院患者の尿中水銀量をヂチゾン抽出によるジエチルジチオカルバミン酸銅法により測定した.その結果,本病患者では対照よりも明らかに尿中水銀量が増加していた.しかも発病後の経過月数の短い者程尿中水銀量が増加している傾向を認めた.又治療の目的で従来他の金属中毒の解毒剤として知られているBAL・EDTA,及び肝庇護・代謝改善剤たるチオクト酸を投与し,これ等薬剤の本病に対する態度を追求した. BAL・EDTA投与では約半数の患者は投与後半から投与中止後にかけ尿中水銀量の増加を認めた。一方チオクト酸投与2例は共に投与中尿中水銀量の減少を認めた.
  • 特に脳動脈硬化症の脈波及ぼす影響
    倉田 誠, 平井 弘之, 中園 智規, 久持 義雄
    1960 年 49 巻 8 号 p. 1050-1056
    発行日: 1960/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    Valsalva試験時の循環動態について検索せんとして, Rheographを用いて身体各部位の脈波を描き,その影響を観察した.その結果,対照群と動脈硬化群とでは,試験前,試験時共に,特に頭部脈波に差異のある事を認めた.即ち,対照群では頭部脈波頂点は下肢脈波頂点に先行し,両頂点間の時間差は大であるが,脳動脈硬化群では,対照群に比し頭部脈波頂点がおくれ,したがつて対照群に較べて頭部,下肢両脈波の頂点間の時間差が少なくなる. Valsalva試験時においては,対照群では頭部,下肢両脈波頂点間の時間差は試験前値と大差ないが,脳動脈硬化群では,試験時特に頭部脈波頂点が時間的に早くなり,心電図Q点に著しく近づくため,下肢脈波頂点に先行するようになる.一般にValsalva試験時の脈波面積は試験前値に較べて小となる.
  • 第1編結核屍における副腎皮質の変化について
    中村 晋
    1960 年 49 巻 8 号 p. 1057-1062
    発行日: 1960/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    結核症の治療に際しては細菌・薬剤・宿主の相互関係に関する認識が重要で,宿主の内分泌臓器殊に副腎皮質の結核症における慢性Stressに対する生体防衛機構としての意義が注目されている.よつて私は病理組織学的に結核屍体の副腎皮質と結核性変化との関連性について検索し,全46例中肺結核37例では細胞の配列不整21.6%,萎縮40.5%,線維化37.8%,変性乃至壊死と認められるもの24.3%であつた.これらの変化を球状層,束状層及び網状層の3層について見れば,束状層に多い傾向が見られた.又結核症全46例の副腎皮質に退行性変化の見られる割合は41.3%,肺結核のみについて言えば45.9%であつた.しかし副腎皮質における特殊性結核性病変は認められなかつた.
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