日本内科学会雑誌
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49 巻 , 9 号
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  • 堂野前 維摩郷
    1960 年 49 巻 9 号 p. 1105-1117
    発行日: 1960/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 吉良 枝郎
    1960 年 49 巻 9 号 p. 1118-1125
    発行日: 1960/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    患者の死は内科医にとつて重要な研究課題と考える.從来各種疾患の病態生理の研究は行なわれて来ているが,一つの疾患より死に至る過程の病態生理学的研究は不充分であり,死の機序の解明は今尚不明の点が多い.著者はこの機序解明を目的として本研究を始めたが,第1報においては,内科的疾患により死亡し剖檢しえた415症例につき臨床病理学的檢討を行なつた.この結果各症例は重症状態に至り特徴ある病態を呈することを認め,これを消耗・呼吸不全・心不全・中樞障害・骨髄障害・代謝異常・Shock及び虚脱・事故の八つに分類し,これを死への基本的病態と呼んだ.この時期にあつては患者の予後を左右するのは原疾患ではなくこの病態であり,又一定の疾患は一定の病態を呈するのではなく,疾患の進展の仕方によりどの病態をもとりうる.更にこの病態に種々の因子が加わり死への道を辿るが,これを著者は促進因子と呼び種々檢討した.次いで基本的病態及び促進因子を併せ檢討し死の様式の分析を行なつた.
  • 吉良 枝郎
    1960 年 49 巻 9 号 p. 1126-1135
    発行日: 1960/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    死の表現である心停止の機序解明の目的を持つて,重症期より死戦期をへて心停止に至る経過を脈拍について分析を試み,本報においては重症期について第1報で述べた基本的病態及び促進因子との関連のもとに檢討した.重症期の脈拍型は体温との関係より4型に分類出来た.頻脈を呈するものは82.1% (A, B, C型)で,内発熱を伴なうものは59.4% (A, C型)であつた.発熱及び頻脈を伴なうA型は各病態に高頻度に認め感染との相関を認めるが,骨髄障害群ではこの相関は低く,この病態に特徴的と考えられた.発熱なく頻脈のみみるB型は呼吸不全,代謝異常群に多く,その機序に興味がもたれ,末期に急速な体温及び脈拍の急上昇をみるC型は中樞障害群及び急性肝不全例に特徴的に認められ,その発生機序に関しては兩群の共通な病的機構より中樞の関與が考えられた.全く頻脈の出現を認めないD型は消耗群・腎不全例に多く認めた.なお脈拍型よりの予後判定はB, C型について司能で,とくにC型は全く予後不良の兆である.
  • 吉良 枝郎
    1960 年 49 巻 9 号 p. 1136-1153
    発行日: 1960/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    死戰期の心電図学的観察については從来よりその報告をみるが,著者は死の機序解明の目的をもつて著者等の提唱した基本的病態・促進因子との関連のもとに,重症期より心停止迄の連続的観察を行なつた.死戰期の心電図学的変化は刺激生成と傅導の兩因子の障害の組合せにより種々の型が構成される.著者は45症例の心電図を分析し四つの型に分類したが,最も多い型は洞・房室・心室と順次高位中樞の刺激生成の減弱・廃絶をみて心停止に至る型である.しかし必ずしも常に各中樞の自動性の発現をみるものでなく,洞より心室自動に移行し,又洞調律より突然心停止をみるものもある.これらと基本的病態との関係では代謝異常群の症例に二,三の特色を認めた.なお3報からなる本研究を総括し,重症期・死戰期を通じ心停止に至る心拍の連続的変化を基本的病態・促進因子と併せ考察し,各種疾患患者の心停止に至る経過を脈拍及び心電図の面より明らかにした.
  • 金子 長次
    1960 年 49 巻 9 号 p. 1154-1161
    発行日: 1960/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    肝硬変症において門脈の肝外短絡路の発達する事はよく知られる所であるが, 臨床的には食道のレントゲン像・直達鏡により,或は経脾的門脈造影法等によりその一端をうかゞい得るのみであつて,量的測定は不可能とされていた.そこで門脈に入つた物質が肝外短絡路を通れば肝内を通つたものより遙かに早く動脈血中に現われるであろうという事から, I131結合ヒト血清アルブミンを脾に注入し上腕動脈血の放射能を連続測定し放射能濃度曲線を得,それから門脈血の肝外短絡率を算出する事が出来た.又この方法による肝外短絡路の発見率は他の方法によつたものより高率であつた.肝外短絡率と循環時間,肝カテーテル檢査成積,臨床症状との関係についても檢討を加えた.
  • 森山 勝利, 竹下 重徳, 藤野 巌
    1960 年 49 巻 9 号 p. 1162-1172
    発行日: 1960/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    各種疾患々者94例について, CO2吸入負荷に対するいわゆる呼吸中樞感受性〓,〓を測定し,この際の單位動脈血CO2分圧増加に対する水素イオン濃度増加率〓をあわせ算定した.しかしてこれらの諸値と安靜大気呼吸時の有効肺胞換気量,動脈血CO2分圧,動脈血水素イオン濃度との間の相関の有無を檢討した.その結果,心肺疾患にみられるCO2に対するいわゆる呼吸中樞感受性の亢進乃至低下は,主として肺胞過換気または低換気による血液CO2分圧の持続的な減少もしくは増加のためであると考えられた.このような立場から,著者は大気呼吸安靜時の動脈血CO2分圧を慎重に測定することによつて,動脈血CO2分圧または動脈血水素イオン濃度に対する呼吸中樞感性(〓)を推定し得る可能性について檢討し,第3表に示した判定基準を試作した.しかして本報の症例により檢定したその適中率は約80%であつた.
  • 白井 達男
    1960 年 49 巻 9 号 p. 1173-1179
    発行日: 1960/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    近年セロトニンの止血機構における意義につき種々論義されている.著者は本問題を究明する目的で,その前提として血小板及び血漿セロトニン測定法につき檢討し,一方法を考案した.同法ではTwarog及びPageの濾紙クロマトグラフィーによる定性的測定法及びUdenfrieudの定量的測定法が応用され,これに若干の新工夫が加えられた.なお,生物学的測定法は,その測定値が必ずしもセロトニンの絶対量を現わすものでない故に採用しなかつた.化学的測定法の中で,紫外部吸収による法及び比色定量法は,微量測定に適せず,また螢光定量法は高價な装置を必要とするをもつて利用しなかつた.著者はまず健康成人10名の血液より血小板を分離し,その浮遊液につき,また寡血小板血漿につき前記著者の方法でセロトニンを測定した.セロトニンは前着(総窒素量2~5mg)では0.2γ前後であり,後者(8~11cc)では0.2γ未満であつた.
  • 竹内 惣二
    1960 年 49 巻 9 号 p. 1180-1187
    発行日: 1960/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    最近における病態生理学の進歩は,肺の換気機能不全にたいして換気力学的分野からの研究を必要としてきた.著者は,主として慢性肺気腫を中心とした慢性肺疾患々者を対象とし, Treadmillによる運動負荷および炭酸ガス吸入試驗を行ない,それぞれの過剰換気時と安靜換気時および健常者との差を,換気力学的に沈較檢討した.慢性肺疾患例では,安靜時すでに換気仕事量が高値であり,肺実質の硬さの増加,気道抵抗の増加および胸廓系の拘束性障害の存在を示し,さらに過剰換気時には,換気仕事量および酸素攝取量がともに急激に増加する.また,呼吸筋の効率も,肺疾患例は健常例に比し低値であり,能率の悪い換気を行なつていることを明らかにしえた.つぎに, Ventilatory workおよびNonventilatory workという概念についていさゝか解明しえたが,慢性肺疾患例において, Non-ventilatory workが低値であることが,換気不全による種々の症状を容易に惹起する原因の一つと考えられる.
  • 平井 俊策, 武藤 泰敏, 内川 澄, 木全 心一
    1960 年 49 巻 9 号 p. 1188-1200
    発行日: 1960/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
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