日本内科学会雑誌
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52 巻 , 4 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 吉田 常雄
    1963 年 52 巻 4 号 p. 291-301
    発行日: 1963/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 橘 宣祥
    1963 年 52 巻 4 号 p. 302-311
    発行日: 1963/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    Rickettsiaの免疫学的研究の一環として,とくにR. orientalisの補体結合反応の抗原の精製を試みた.すなわちR. orientalisのGilliam株と大関株との感染卵黄嚢を材料として,まず, Amberlite XE-64,次いでsodium desoxycholate (DCA)で処理することによつて,抗補体作用の全くない安定な抗原を得ることができたので,抗原の精製条件とその性状について検討を加えた.精製過程のうちresinで処理し終るまでの溶媒としては燐酸緩衝蔗糖液が, DCAの溶媒としては0.25M蔗糖液が適当であり,蔗糖液中のDCAの至適濃度は1.0%であつた. DCAによる処理では抗原価はほとんど低下せず,抗補体作用は完全に除去されており,その窒素含量は対照の1/9以下に減少した.-70°Cに18日間保存後,抗原価は1/2程度に低下した.また抗血清として用いたR. orientalis染マウス血清の補体結合抗体価は1024倍に達した.
  • 石井 禎郎
    1963 年 52 巻 4 号 p. 312-322
    発行日: 1963/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    目的と特徴:本研究は癌における諸種代謝異常の正常化を目的とする総合研究のうち,癌悪液質毒の解毒・中和を目的として行なわれたものである.結果:従来,担癌の悪液質は,トキソホルモン(Txh)様毒性物質によつて催起され,人癌尿中からも,かゝる作用物質は抽出ざれるといわれる.しかしその組成には, glucuronideとしての含量が比較的多い.一方,癌患者の血中・尿中glucuronic acid (GA)濃度測定の結果は,明らかに担癌でのGA需要増加を推測せしめる.こゝにおいて,さしあたり,体外より,大量に(動物実験の結果より換算)これを投与して,血中・尿中消長を観察し,担癌にみられる対照との差異が,連用中に,次第に正常化される事実を認めた.この場合の血中NPN,尿素およびアンモニア濃度と,β-glucuronidase活性面への影響をみるとそれぞれの正常化を認める.最後に,癌尿エキスのTxh作用も,この間に,徐々に失活し,動物にあらかじめ, GAを投与しておくと,癌尿エキスのTxh作用を防止し得ることを明らかにした.結論的には癌における代謝改善の一助として,大量GA投与が意義を有することを認めた.
  • 三宅 儀, 鳥塚 莞爾, 西谷 裕, 松倉 茂, 田沢 煕, 鈴木 敞, 三好 功峰
    1963 年 52 巻 4 号 p. 323-329
    発行日: 1963/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    Alzheimer病における老人斑の成因は,近年老化現象と関連して注目されているが,なお明らかでない.著者らは脳生検による新鮮資料を用いて種々の酵素組織化学的検素を行なつた.症例は6年前より進行性の痴呆を示す57才の男で,高度の精神荒廃と左上・下肢の筋強剛および軽度の健忘性失語症,構成失行,左右障害を認めた.リコール蛋白分画の異常,脳波の全般性徐波,気脳写による高度の脳萎縮像等がみられた.前頭葉より得た生検資料により多数の嗜銀性老人斑を証明し, Alzheimer病の診断を確認した。しかしAlzheimer原線維変化はみられなかつた.老人斑のあるものはPAS陽性であつた.succinic dehydrogenase及びDPN diaphoraseは老人斑に活性の上昇を示さなかつたが, acid phosphataseは老人斑及びその周辺の小型細胞中に強い活性を示した.これは老人斑の沈澱物に対するmicroglia及び組織球の反応性増生を示唆する.この種の試みとしてはFriedeらに次ぐ第2例目の報告であり, Friedeらの成績と比較し考察を加えた.
  • 岩崎 栄
    1963 年 52 巻 4 号 p. 330-335
    発行日: 1963/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    18才の女子にみられた原発性肺高血圧症の1剖検例について報告する.生前,臨床的には全く診断がつかず,剖検によりはじめて明らかになつたものである.症例の全経過は発病後1年半の短期間,自覚症として,どうき,息切れ,失神発作を訴え,さらにチアノーゼを加え,次第に自覚症増強し心不全のため死亡したものである.聴診上,肺動脈弁口に最強点を有する拡張期,収縮期雑音を聴取し,経過と共に心雑音の性状の変化を来たし,末期には各弁口で心雑音が聴取される等,興昧ある心音所見を呈した.胸部X線像上,右心室の拡大,短期間内での左第2弓の著明な突出像あり,心電図では著しい右室肥大の所見,心カテーテルで肺動脈圧の測定はしなかつたが,剖検により肺小働脈壁とくに内膜の著しい肥厚が広範に認められ,肺内動脈硬化症(原発性)と診断されたものである.
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