日本内科学会雑誌
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53 巻 , 5 号
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  • 三宅 儀
    1964 年 53 巻 5 号 p. 507-528
    発行日: 1964/08/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 山下 昌洋
    1964 年 53 巻 5 号 p. 529-538
    発行日: 1964/08/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    水俣病の原因は,水俣病研究班の多くの研究の結果,メチル水銀化合物による中毒であることが確認された.著者はCH3HgSCH3, (CH3Hg)2S, CH3HgCl, CH3HgIおよびC2H5HgI, (C2H5Hg)2HPO4をネコに経口投与し,臓器内水銀量および尿,便中水銀量をdithizoneを用いる比色定量法により測定し,動物水俣病のぞれと比較検討した.さらに, (C2H5Hg)2HPO4にV.B1, BAL, peaicillamineをそれぞれ併用してネコに投与し,その治療効果を検討した.これら水銀投与ネコの肝、腎、脳、毛には水銀量が多く,これらの中でCH3HgSCH3投与ネコと動物水俣病の臓器内水銀分布が最もよく一致していた.また,尿中水銀排泄量は便のそれに比し少量であり,総水銀投与量に対する尿,便中水銀排泄量は比較的少量であつた. (C2H5Hg)2HPO4にV. B1, BAL, penicillamineをそれぞれ同時投与したネコでは, (C2H5Hg)2HPO4単独投与ネコに比較して,腎内水銀量が少量であつた. (C2H5Hg)2HPO4にBALまたはpenicillamineを同時投与したネコの尿中に,著しい水銀量の増加を認めた.
  • 小塚 堯, 佐々木 卓夫, 喜多島 康一, 品川 晃二, 木畑 正義, 白井 吉郎, 高橋 喜亮, 巻幡 徹
    1964 年 53 巻 5 号 p. 539-548
    発行日: 1964/08/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    造血臓器の体外組織培養を蛍光色素acridine orangeで染色し,蛍光顕微鏡で観察する方法(蛍光培養法)を案出し,広く臨床に応用して,主として白血病の診断に役立たせようとした.骨髄,リンパ節,さらに腹腔鏡直視下に生検して得た脾組織片を平木式培養盤で培養し, acridine orangeを培地濃度1万倍となるよう加えた.正常人骨髄,脾およびリンパ節の培養増生帯は中心部が密で,周辺に向つて漸次疎となり,骨髄では顆粒球の蛍光により赤橙色を,脾,リンパ節ではリンパ球により黄緑色を呈した.白血病の各臓器の増生帯は非常に稠密で,辺縁が鋭利に区画され,幼若細胞の蛍光によりびまん性緑色を呈し,成熟細胞が混在するにつれて骨髄性では赤橙色を,リンパ性では黄緑色をおび,単球性では顆粒球,リンパ球も混在したため,緑色,赤橙色,黄色が混じた多彩な蛍光となつた.慢性白血病では成熟細胞の蛍光に支配された二重増生帯を形成した.各白血病およびその他の疾患の増生帯は,増生様式および蛍光に差があり,本法を白血病の診断に利用しうる.
  • 伊藤 直彦
    1964 年 53 巻 5 号 p. 549-566
    発行日: 1964/08/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    血清蛋白下分屑の病態生理学的研究の一環として,β-およびγ-glob下分屑の免疫化学的分析ならびに測定を試みた. Gel拡散沈降法により, transferrin,β2A-,β2M-および7 Sγ-glolulin (glob)の特異抗血清を用いてそれぞれの定量法を考案し,また抗ヒト全血清家兎血清を用いて免疫電気泳動法による半定量観察を試みた.抗血清力価に応ずる被検血清の稀釈配分や電気泳動条件を規正し,数階級の定量基準を定め. gel拡散沈降定量法と対比して.その精度および限界を検討したが,信頼度はtransferrin,β2A-および7 Sγ-globで高く,β2M-globで劣る.また,本条件下のβ1-glycoprotein, hemopexinの測定は困難である.これをdysproteinemiaおよびparaproteinemia病態について応用観察し,β-およびγ-glob変動の支配的役割を演ずる因子を検討し,また“M-protein”のgel拡散沈降反応上における興味ある知見を得,これらの臨床応用への有意性を確認した.
  • 原 耕平, 比嘉 実, 西川 徹, 辻 泰邦, 麻生 弘之
    1964 年 53 巻 5 号 p. 567-574
    発行日: 1964/08/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    気管支性嚢腫は.わが国においての報告例が少なく,今日まで30数例の報告をみるにすぎない.われわれの経験した5症例につき,いくつかの考察を加えるとともに,最近経験した興味ある所見を呈した1例について詳述した. 5例中3例は縦隔洞に, 2例は肺野に認められ, 1例では,あたかも肺癌のごときX線像を示した. 5例のうち,男性2,女性3,年令は17才~48才と種々の年令層にみられ, 4例までは無症状で, 1例は感冒様症状を呈した.血液所見,肝および腎機能,喀痰に著変なく,肺機能を3例に行なつたが,いずれも著変を認めなかつた.発見より手術までの期間は, 5カ月~3年10カ月,術後経過は順調であつた.いずれも病理学的に気管支性嚢腫であることを確かめたものである.
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