日本内科学会雑誌
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53 巻 , 9 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 脇坂 行一
    1964 年 53 巻 9 号 p. 1113-1132
    発行日: 1964/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 宮野 敬
    1964 年 53 巻 9 号 p. 1133-1139
    発行日: 1964/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    近来,蛋白同化ステロイドが,血清脂質の低下を起こすことが認められるようになつた.著者はethylnandrolを使用して,人体で高脂血症に対する影響を調べるとともに,動物実験で臓器脂質に対する影響を調べ, 14C-acetateおよび14C-cholestero1の代謝より.その作用機作の一端を知ろうと試みた.血清脂質低下作用はきわめて強く,しかも。低下の程度は燐脂質<コレステロール<中性脂肪の順で強く,質的にも平均sfの低下を推測させる. ethylnandrol投与正常ラットの臓器脂質は増加を示し. 14C-acetateのコレステロールへの取り込みは,肝・血清で著明な低下を起こし,一方,脂肪酸への取り込みは,肝・腎で上昇を示した.また,呼気炭酸ガスへの排出はethy1nandrolにより変化を示さない.14C-cholesterolの腸管への排出は, ethylnandrolにより変化を示さない.以上により, ethplnandrolはコレステロール合成を阻止し,脂肪酸合成を促進し,コレステロールの異化には変化を及ぼさないと結論した.
  • 宮崎 達男
    1964 年 53 巻 9 号 p. 1140-1153
    発行日: 1964/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    cortisolの誘導体である合成副腎皮質ホルモンの生体内代謝動態について,種々の方面より検討した.これら合成副腎皮質ホルモンの血漿よりの除去率を,正常例,各種疾患例,および合成副腎皮質ホルモン長期投与例について.それぞれ算出し,ホルモン長期投与例では除去率が大であることを知つた.さらに,合成副腎皮質ホルモンの代謝動態をくわしく知るために, tritium標識合成副腎皮質ホルモンを使用して, kinetics studyを行ない,triamcinoloneが遊離型として尿中に排泄される割合の大であることを認めた.つぎに,イヌについて,これらホルモンの消化管よりの吸収について検索し, cortisolに比して,いずれも吸収率が小であることを知つた.
  • 折茂 肇
    1964 年 53 巻 9 号 p. 1154-1162
    発行日: 1964/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    実験的腎障害が副甲状腺機能に及ぼす影響について犬を用いて検討した.副甲状腺機能検査法としては蓚酸Na負荷試験を用い,実験動物には両側腎摘犬,両側尿管結紮犬,酒石酸ソーダ投与による近位尿細管障害犬,および昇汞注入による遠位尿細管障害犬を用いた.その結果,酒石酸ソーダ投与による近位尿細管障害犬および腎摘犬においては蓚酸Na点滴による低Ca血症からの回復が著しく速く,副甲状腺機能亢進を示唆し,一方昇汞注入による遠位尿細管障害犬および両側尿管結紮犬においては低Ca血症からの回復は正常犬とほゞ等しく,副甲状腺機能は正常と推定された.細尿管障害部位は組織学的ならびに機能的にPSP排泄試験,濃縮試験, pitressin試験を行ない推定した.従来慢性腎疾患にしばしば認められる副甲状腺肥大の原因としては,血清P上昇,血清Ca低下が想定されているが,われわれの実験では腎摘犬,酒石酸ソーダ注入による近位細尿管障害犬においては血清Caはともに正常であり,従来の説のみでは説明困難と考えられる.
  • 西村 秀男
    1964 年 53 巻 9 号 p. 1163-1169
    発行日: 1964/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    両側腎嫡出2時間後の家兎を用いて,その肝機能を胆汁排泄,異物排泄(PSP. BSP排泄)およ
    び抱合能(サルファチアゾールアセチル化, BSP抱合)の面から実験を行ない、腎障害時には肝は排泄能の亢進とは逆に抱合能の抑制を来たすことを明らかにした.また, xyloseを用いて血液浸透圧を上昇させ,これにより胆汁量および色素,代謝産物(NPN, UN, Cl, K, Na)の胆汁内移行を抑制せしめることを明らかにし.腎障害時の血液浸透圧が肝機能に重要な役割を持つとの暗示を得た.最後に腎摘家兎に腹膜潅流を行なうと肝の諸機能が亢まることを証明し,腎障害者に腹膜潅流を行なうことの一つの利点を確認した.
  • 鈴木 信
    1964 年 53 巻 9 号 p. 1170-1184
    発行日: 1964/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    脳血管障害・脳新生物・脳外傷等で,ことに,脳圧亢進時や脳底部の手術操作にさいして,心の調律異常や心電図の波型異常をみる場合があり,これは大脳辺縁系等の,間脳より高位にある中枢の心臓機能支配説を支持するものとして注目されてきた.脳障害のさいの心電図異常は調律異堂と波型異常にわけられる.なかでも波型異常が典型的であつて,ことに、心筋硬塞様心電図を示すものが特徴的である。1947年のBeyerら以来,臨床例および実験例の報告が散見されているが、臨床例では,心筋硬塞様心電図を認めても,臨床的にも剖検上にも心筋硬塞を全く証明し得ない場合が多い.しかし,動物実験において,最近,ようやく経過の推移を追求できる段階に達した程度であつて,その発生機序にかんしての解明は皆無であるといつても過言ではない.わたくしは,最初に,くも膜下出血の1例で,心筋硬塞様心電図を主1本とした典型的な脳血管障害心電図をかゝげ,過去の報告にみられなかつた-過性の房室伝導障善を認めたことを述ぺた.第2に,この心筋硬塞様心電図の発生機序を解明するために,家兎29羽を用いて開頭し,脳底にNaOHを注入して脳障害を作成し,連続して脳波と心電図を記録した結果,脳波の変化に伴なつて,心電図上に刻々推移する調律および波型異常を観察した.脳波の消失後は.かえつて,心臓調律および波型が安定したので,心臓調律および波型におよぼす脳上位中枢の存在を推定させた.また,障害作成直後に,極度の洞性徐脈.ないし,洞房ブロック,ときには,房室ブロックがみられ,この間次第に下位中枢が興奮して補充収縮ないし期外収縮がみられた.その後は,下位中枢が一層優位となつてidioventricular rhythmとなり,死亡例では心室粗動となつて死亡し,一方,回復例ではidioventricular rhythmが続くうちに,洞機能が回復して次第にP波が出現し,これと融合して融金収縮,ないし融合調律がみられた.波型上はこの融合収縮ないし融合調律が心筋硬塞様所見の機序と解された.
  • 中尾 喜久, 鎮目 和夫, 紫芝 良昌, 佐久間 真樹, 矢野 雄三
    1964 年 53 巻 9 号 p. 1185-1193
    発行日: 1964/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    KClで誘発され, NaCl静注が著効を奏する周期性四肢麻痺の一家系2名について報告する,第1例は41才,主婦.第2例は17才,男で,第1例の第1子である.両例とも3才から周期性四肢麻痺発作があり,日中,しばしぱ短時間の麻痺発作をくり返すこともあり, 2~3カ月に1度, 2~3日持続する麻痺発作を起こすこともある.麻痺は日中でも,夜間でも起こることがあり,運動後の休息,寒冷が誘因となることが多いが,過食,甘味品多食は誘因にならない.第1例には発作中,口囲,指趾先端のしびれ感があるが,第2例にはこれを欠く.両例とも自然発作中,血清Kの上昇,低下なく,KCl服用によつて麻痺が起こり, 10%NaC1静注によつて速やかに緩解する.第1例はGamstorpらの報告したadynamia episodica hereditariaに類似するが, NaCl静注が著効を奏する点がこれと異なり,第2例は,麻痺中Naの排泄増加あり, Poskanzerらの報告したnormoka-lemic sodium responsive periodic paralysisに類似するが, KCl投与によつて血清Kの上昇をみる点がこれと異なる.両例における電解質代謝異常について述べ,麻痺の機序についで考察した.
  • 植嶋 亨介, 上田 義夫, 仲谷 宗夫
    1964 年 53 巻 9 号 p. 1194-1198
    発行日: 1964/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    X線造影薬として使用されたトロトラストによる胆管癌の報告は日本では未だ50例にも達せず,皮膚転移を伴なつた報告はない.著者らは,さらにシャンパーグ病とcalcinosis cutisを合併した症例を長期観察した.約40年前にトロトラストにより血管造影が行なわれ,肝硬変とて治療中,皮膚転移巣出現により胆管癌と考え,諸検査と治療を続行したが,死亡した.剖検で胆管癌であることを確認し,さらにトロトラストの沈着も確認した.肝組織1gより2πガスフロ一カウンターにて480cpmの放射能を検出し,ラジオオートグラフィーでα線トラックも検出した.皮膚以外に両肺,右副腎,後腹膜リンパ節にも転移巣を認めた.
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