日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
55 巻 , 5 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 矢野 良一
    1966 年 55 巻 5 号 p. 387-404
    発行日: 1966/08/10
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
  • 小山 道一
    1966 年 55 巻 5 号 p. 405-421
    発行日: 1966/08/10
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    ストレプトマイシン (SM) による脱力症状の本態および対策は不明であり, これを解明するために誘発筋電図法を用いて検討した. 神経・筋伝導の指標として筋活動電位 (M波) の振幅を測定し, 家兎にSMを静注した際に起こる麻痺の作用点は, 主として神経・筋接合部および部分的には筋自身であり, この神経・筋伝導障害 (N-M block) の機序はcompetitive blockに一致するが, 運動終末におけるアセチールコリンの減少と筋線維の興奮性低下も関与することを確認した. 正常人および肺結核患者にSM1gを筋注後, 一過性に全身ことに四肢の倦怠, 脱力感または視力障害を訴える例では, SMにより軽度のN-M blockが起こり, ネオスチグミン (Neost.), パントテン酸カルシウム (PaA・Ca) が部分的に拮抗することを確認した. 重症筋無力症患者の症状はSMにより増悪し, これは本症の本態と考えられているcompetitive blockとSMとの協調作用の結果であり, これにNeost.とPaA・Caは同程度に拮抗した.
  • 西村 宏子
    1966 年 55 巻 5 号 p. 422-431
    発行日: 1966/08/10
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    DCA, および食塩の過剰投与により惹起される血管病変の発生と経過, また, それらと血圧上昇との関連性の検討を目的とし, 研究を行なつた. 片腎摘出ラットに連日DCA1mgと1%食塩水を投与し, その結果生ずる体重, 血圧の変動, 形態学的変化を経時的に観察し, かつ相互の関係を比較検討した. 細・小動脈のフィプリノイド壊死を主体とする壊死性変化は血圧急上昇期に一致して急激に発生し, その後, 高血圧は持続するにかゝわらず病変の発生は漸減し, 必ずしも血圧値に相関しない結果をえた. 一方, 壊死性変化に引き続き結合織性増殖が広範に出現し, とくに腎では糸球体, 尿細管の二次的な荒廃と相まつて病変の特異な進展が示唆された. また病変の成立機序に関与する高血圧の役割につき若干の考察を加えた.
  • 山口 雅也, 永野 英世, 中本 憲伸, 重松 武
    1966 年 55 巻 5 号 p. 432-438
    発行日: 1966/08/10
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    黄疸出血性レプトスピラ病の肝機能成績をとくにトランスアミナーゼを中心にして, 諸外国の報告例と自験例4例について検討した. 血清トランスアミナーゼは正常ないし一過性上昇を示すにすぎないが, GOT/GPT比, コバルト反応, コレステロール・エステル, アルカリフォスファターゼ値にかなり共通のパターンがみられ, ことに赤沈の促進, コレステロール・エステルおよびA/G比の低下が著明な変化であつた.
  • 冨田 稔
    1966 年 55 巻 5 号 p. 439-454
    発行日: 1966/08/10
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    ネフローゼ症候群の患者で, 高脂質血症が起こることは, 良く知られている. しかし, 脂質尿については定説がない. そこで著者はこれについて研究した. 1) 正常人の尿総脂酸量は238-1441γ/24時間. 尿脂酸構成ではリノール酸とアラキドン酸が血清より少なかつた. 2) 腎炎患者では正常人と類似した結果であつた. 3) ネフローゼ症候群患者では尿総脂酸量は1320-6044γ/24時間. 尿脂酸構成ではリノール酸が多かつた. 副腎皮質ホルモン投与により, これらの変化は正常に近づいた. 4) 腎障害を伴なう糖尿病患者では, 尿総脂酸量は471-2856γ/24時間. 尿脂酸構成ではリノール酸が多かつた. 5) 動物実験にても, 人間と比較的類似した結果を得た. また臓器総脂酸量は著減した. 以上の結果より, ネフローゼ症候群における腎の脂質排泄障害の存在と, 動員性により高脂質血症が起こると考えられた.
  • 小林 信也, 小原 修, 福井 米正, 松原 藤継
    1966 年 55 巻 5 号 p. 455-460
    発行日: 1966/08/10
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    弾力線維性仮性黄色腫は, 系統的な弾力線維の変性により皮膚, 眼底, 心臓血管系が障害される遺伝性疾患である. 反復する胃腸管出血は本症で最も危険な合併症である. 出血の原因として胃潰瘍が認められた例もあるが, 本症の出血は胃粘膜にび漫性に発生した表在性のびらん, 壊死, 小裂傷によることが普通であるため, X線で造影できず, 皮膚の特異的な弾力線維性仮性黄色腫と眼底のangioid streaksが診断の根拠となる. 患者は22才の男で, 13才のとき吐血を来たし, 胃切除術を受けたが潰瘍はなく, 胃粘膜からび漫性の出血が認められた. その後原因不明の胃腸管出血を2回来たし, 20才ごろから発生した本症に特異的な皮疹と眼底のangioid streaksにより初めて診断が確定した. 皮膚の生検で主に真皮中層の弾力線維に変性が認められ, 脈拍減弱を認めた右尺骨動脈の血管造影で著明な狭窄と側副血行が認められ, 生検で動脈は内弾性板の肥厚, 膨化, 断裂と中膜の線維性肥厚による内腔の圧平が認められた. 若年者が消化性潰瘍の症状を伴なわずに持続性, 反復性出血を来たした場合, 本症を考慮すべきである.
  • 三好 和夫, 大野 文俊
    1966 年 55 巻 5 号 p. 461-467
    発行日: 1966/08/10
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    甲状腺剤含有の市販やせ薬中毒症の自験12症例の長期検索およびアンケートによる全国発生の115症例の分析より本症の臨床所見を総括した. 患者年令層は22才を中心とした妙齢の婦人に多く, 薬物服用期間は数カ月より7年間にわたつている. 服用時の主要症状は頻脈, 心悸亢進, やせ, 月経異常, 各種精神症状, 甲状腺腫, 下痢, 脱毛, 高血圧などである. 服用時の甲状腺機能検査では特有なBMR, PBI, T3 test値の高値と, それに反して131I摂取率, PBI転換率の低値がみられる. 薬物中止後の予後は症例の約半数は全治したが, 残りの例では持続的甲状腺機能低下または機能亢進状態, 無月経, やせ持続などがみられ, とくに長期, 大量服用者においてその傾向がつよい. 一部では中止困難例もある. 以上の臨床経過より, 本中毒症の病像は多岐にわたるので, これらの病態を総括して, Thyreoidismus medicamentosa甲状腺剤中毒症とよぶことを提唱する.
  • 1966 年 55 巻 5 号 p. 468-505
    発行日: 1966/08/10
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
feedback
Top