日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
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55 巻 , 9 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 中尾 喜久
    1966 年 55 巻 9 号 p. 945-963
    発行日: 1966/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 奥瀬 哲
    1966 年 55 巻 9 号 p. 964-981
    発行日: 1966/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    疾病や老化現象等の諸相を,身体的側面と心理的側面の相互関係から究明する目的をもつて研究を進めた.本論文においては,今後の疾病単位の研究基礎となる総括的対照知見を得るために,年令要因を基本にした分析を行なうべく,加令に伴なう諸因子の変動を心身相関的に検討した.とくに,老年期における器質機能変化は,自然的に発生する生理条件の片よりともみれるが,その場合の心理的動向・特性を, Taylor-MASおよびRorschach testにより分析して,器質的・機能的老化指標の推移に照合した.その結果,老年者の心理特性は暦年令による区分成績よりも,形態的・機能的変化の推移によく平行し,とくに,老化現象の進展度を判断する上には,心理分析結果を基礎とする意義が極めて大きいことを明らかにした.
  • 和田 茂
    1966 年 55 巻 9 号 p. 982-993
    発行日: 1966/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    蛋白同化ステロイドを用いてツベルクリン反応に及ぼす影響をみた. 2-hydromethylene-4, 5-dihydra-17α-methyltestosterone(HMD),Δ1dehydro-17α-methyltestosterone(Δ117MT), androstanopyrazol, androstanolone, 17-β-hydroxy-19-nrandrost-4-ene-17-decanoate(19 NADC)の5種のステロイドを使用したが,いずれも投与後反応増大作用がみられ,前値に比しandrostanolone 3.7倍, 19NADC2.9倍,Δ117MT 2.0倍, HMD 1.8倍であり, androstanopyrazol 1.4倍の増大率をみた. testosterone propionateにも蛋白同化ステロイド同 のツ反応増大がみられたが, estradiol benzoateでは影響がなかつた. prednisoloneはツ反応を減弱せしめた.蛋白同化ステロイドがツ反応を増大する機序は,抗体産成促進および促炎症作用の可能性によるものと考えた.
  • 和田 茂
    1966 年 55 巻 9 号 p. 994-999
    発行日: 1966/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    1) 4-chlor-testosterone acetate(4Cl-TA)を2000倍旧ツベルクリン(OT)と混じて皮下注射し, OT単独群と比較した.注射後16, 24, 40時間までは4Cl-TA加OT群に, 48, 72時間では逆にOT群にツ反応は大きい. 7日目では再び4Cl-TA群に反応は大きいが有意の差はない. 2) 結核患者血清によるserum passive transferを行なつたところ, 6例中5例にツ反応の陽転をみた. 反応の程度は蛋白同化ステロイド投与例が僅かではあるが非投与例に比べて大である. 3) 結核患者14例に対してMiddlebrook-Dubos反応とツ反応を並行して行なつた.血球凝集反応の最高値を試験管本数で示すと,蛋白同化ステロイド投与前の平均値は3.1本,投与後1, 2, 3週の値はおのおの3.0, 2.7, 2.9本であつた.また本凝集反応とツ反応との間には一定の相関関係はみられなかつた.
  • 河村 奨
    1966 年 55 巻 9 号 p. 1000-1006
    発行日: 1966/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    障害肝に起因して二次釣に賢障害が発生しうるものか否か,また,もしそれが可能ならば閉塞性黄疸時の腎組織変化とどのように異なるものであるかという点について実験的研究を試みた.閉塞性黄疸はラットの総胆管結紮により生ぜしめ,肝障害はラットに四塩化炭素吸入とp-dimethylaminoazobenzen(DAB)を経口投与して生ぜしめ,この肝障害ラットと正常ラットとの間に腹膜パラピオーゼを設置して一定期間後に正常ラット側の腎組織を光顕的,電顕的に調べた.閉塞挫黄疸時の腎変化は近位細尿管変性が主であるが,糸球体にも電顕的に変化を認めた.パラビオーゼ実験では障害肝に起因して,糸球体変化を中心とした組織変化の生じることを証明した.ただし,この腎変化は肝障害ラット側の障害腎組織によつてもたらされる可能性をも認め,この点をも討議した.
  • 前田 蓮十, 宇佐 利隆, 田島 英夫, 松尾 修三, 小室 安晃, 棟久 龍夫, 持永 俊一, 森 陽
    1966 年 55 巻 9 号 p. 1007-1013
    発行日: 1966/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    第1例は51才,男. 10年前より腰痛,肩凝り, 9年前より時々テタニー発作あり. 3年前より歯牙脱落著明となり,白内障に罹患し,一昨年両眼の水晶体摘出術をうけた. 40年よりテタニー発作が頻発し6月当科に入院. Trousseau現象, Chvostek現象ともに陽性.第2例は68才,女. 2年前肩凝り,背部の筋緊張感についでテタニー発作を認め, 40年4月当科に入院.入院後数日問テタニー発作あり, Trousseau現象, Chvostek現象ともに陽性.両例とも尿,屎,血液,肝・腎・甲状腺・副腎機能検査, al-P-ase,骨X線などは圧常.電解質では両例とも血清Caの低下,血溝無機燐の上昇, CaならびにPの尿中排泄の減少を認めた.第1例では歯牙X線像でLamina duraの肥厚, blunted endがあり,心電図上QT時間の延長を認めた.第2例ではQT時間の延長はさらに著明でとくにST部分の延長が著明であつた.また低K血症があつたが, ACTH test, K-clearanceは正常.副甲状腺機能検査では両例ともEllsworth-Howard試験による尿中燐排泄の増加は著明でなかつたが,燐尿細管再吸収係数は極めて高く, Ca負荷後の尿中燐排泄の増加は約2倍で副甲状腺係数は1以下であつた.
  • 篠崎 有三, 大谷 良樹, 小沢 幸雄, 荒井 寿朗, 和田 孝雄, 猿田 享男
    1966 年 55 巻 9 号 p. 1014-1019
    発行日: 1966/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    若年者の二次性高血圧のうち,脳性高血圧と思われる症例は極めて少ない.その報告は主として髄圧亢進によるものと思われる.われわれは最近髄圧亢進と眼底に乳頭浮腫,出血像をあらわし,高血圧を呈した脳性hydromaの1例を経験したので報告する.症例は27才の男で,主訴は頭重,霧視で,他覚的には,上記の所見と面圧190/120mmHgがあり, angiography,脳波所見から右側頭部硬膜下hydromaを疑い,手術にて確認して除去し,髄圧降下とともに血圧は130/80mmHgに下降した.従来外科領域での散見する報告は,硬脳膜下腔に脳脊髄液が貯留し,そのための特有の自他覚症状を伴なうが,一般に髄圧亢進やうつ血乳頭を呈せず,高血庄の記載はほとんど見当らない.われわれの症例はその点で興味があり,数少ないcurable hypertensionの1例といえよう.
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