日本内科学会雑誌
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57 巻 , 5 号
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  • 堂森 興
    1968 年 57 巻 5 号 p. 503-514
    発行日: 1968/05/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    臨床上Mg代謝異常を来たすと考えられる諸疾患の血清,赤血球,筋肉内Mgを,新しく開発された原子吸光分光分析法を用いて測定し,またMgクリアランスについて検討を加えた.腎疾患による高窒素血症に際し高Mg血症の発生をみるが,これはGFRの低下に伴ないMgクリアランスも著明に減少するためと考えられ,腎が血清Mg値に多大の影響を及ぼすことを明らかにした.また甲状線,副甲状腺,副腎などの内分泌疾患のMg代謝についても検討を行なつたが,特に原発性アルドステロン症の場合,チナ硫酸ソーダ負荷試験を行なうと,負荷後Kクリアランス値と同様Mgクリアランス値も著明に上昇することが認められた.
  • 沼野 藤夫, 橘田 鉄也, 勝 健一, 島本 多喜雄
    1968 年 57 巻 5 号 p. 515-520
    発行日: 1968/05/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    1%cholesterol含有固形飼料1日150gで,飼育克estrogen 1~10mg/kg/day 13~15週間投与した家兎8匹において従来記載されてない最高36gに達する巨大な脾腫の発生,全例に腹水貯留,貧血の亢進が認められ,さらに組織学的にも三田村および小野らがBanti氏病に特異とした偽小葉形成な伴なつたび慢性肝線維症,脾臓でのBantiおよびDürrらが特徴としたfibroadenie, sinus hyperplasie, 濾胞の萎縮線維化,造血機能亢進, haemosiderinの沈着がたしかめられた.
    これら一連の症候群はいわゆるBanti氏病の病態に酷似している.このことは従来女性に多いとされているBanti氏病の成因にかんし,少なくともそのかなりの部分には肝脾障害因子(炎症やcholesterol負荷など)およびとくにestrogenが成因として働いている可能性を示唆する.
  • 植地 モト
    1968 年 57 巻 5 号 p. 521-535
    発行日: 1968/05/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    血漿蛋白などを含んだ体液は毛細血管壁,組織内を通過してリンパ管に移行するが,組織内を移動するさいの機序については従来ほとんど知られていなかつた.著者はHollanderらのRISAの組織クリアランス法を組織液の動き,およびリンパ流の指標として用いたが,まずこのことについて新たに検討を加え,本法によりリンパ流をうかゞいうることを確かめた.また,結合織の変化する種種の疾患に本法を用い,その結果より,結合織内の細胞,線維等は蛋白の組織内通過に関係なく,基質のムコ多糖体が関係することを明らかにした.さらに高分子物質の種類を変えた場合のクリアランスを検討し,高分子物質の組織内通過にたいしては,その分子量,形,荷電が関係することを支持する結果を得た.ついで従来提出されていなかつた高分子物質の組織クリアランス曲線の分析を試み, Fickの法則よりFourier数を導き出し,これが以上の成績をよく満足させることを確かめた.
  • 赤岡 家雄, 西沢 常男, 菊谷 豊彦, 吉村 隆, 村中 正治
    1968 年 57 巻 5 号 p. 536-543
    発行日: 1968/05/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    真性赤血球増加症と,高尿酸血症ないし痛風症との合併は,欧米ではまれなものではないが,本邦では1961年著者らの発表が,第1例である.本症例につき6年間にわたる経過を,血清尿酸値,尿中尿酸排泄,尿酸クリアランスなどの尿酸代謝に重点をおいて観察した.また,本例を含み最近経験した7例の赤血球増加症例の尿酸代謝を検討した.7例中5例では高尿酸血症を認め,この5例中4例は痛風であつた. 2例の真性赤血球増加症に合併せる痛風例は,尿酸排泄増加と著明な高尿酸血症を示した.真性赤血球増加症における尿酸代謝異常の発現機序にかんし,核酸の過剩崩壊の問題,本症の造血系細胞の形態学的問題,いわゆる“stem cell”なる概念との関連などについて,最近の文献も引用して考察した,また,尿酸の過剰排泄が原因すると考えられる尿路結石症や二次的腎障害などが,本症の成立進展に演ずる役割についても検討した.
  • 藤原 京太, 竹下 菊雄
    1968 年 57 巻 5 号 p. 544-549
    発行日: 1968/05/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    53才の家婦で,生前にアミロイドージスの診断をえ,死後剖検により原発性全身性アミロイドージスを確認した症例について報告する.症例は約1年半前から全身倦怠感,心悸亢進,下肢浮腫があり,ネフローゼ症候群として治療を受けていたが,次第に浮腫が増強し全身に及び,さらに食欲不振,悪心,嘔吐等の消化器症状をも認めるようになり入院.入院時顔面蒼白,全身浮腫状,心濁音界両側に拡大し,心尖部で収縮期雑音を聴取.血圧110~70mmHg.検査成績では,赤沈の亢進,貧血,蛋白尿および腎機能障害,軽度の肝機能障害,低蛋白血症を認め,臨床像とあわせ,ネブローゼ様所見を示すが,γ-グロブリンが異常に高く,胸部X線像で心陰影の拡大,心電図で低電位差およびT逆転が認められる.これらのことにより,アミロイドージスを疑い腎生検を実施し,著明なアミロイドの沈着を認め,その確診をえた.症例は,その後約10ヵ月の経過にて尿毒症の状態で死亡.剖検により,腎・脾・肝・心・膵・消化管およびリンパ節等全身性の原発性アミロイドージスを確認した.
  • 1968 年 57 巻 5 号 p. 606
    発行日: 1968年
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
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