日本内科学会雑誌
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58 巻 , 7 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 鳥飼 龍生
    1969 年 58 巻 7 号 p. 579-592
    発行日: 1969/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 深尾 利津雄
    1969 年 58 巻 7 号 p. 593-604
    発行日: 1969/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    末梢神経運動線維の最大伝導速度(MCV)は末梢神経障害の指標として臨床的に広く利用されているが,その応用範囲は限られている.これは運動線維の中でも伝導速度の比較的遅い線維のみが障害される場合があるためと思われる.著者は末梢神経を経皮的に電気刺激し,その支配筋より導出される活動電位(M波)の持続時間が,刺激点と筋の距離が遠くなるにつれて延長することに着目し,おそい線維の障害を数量的に表わすことを試み,その臨床的応用を志した.すなわち同一神経幹上の二点A, Bを刺激して支配筋より得た同一波型を示すM波の持続時間D, dを測定し,伝導距離1m当りのdの変化率をδ=D-d/ABとして表わした.各種神経炎,非特異性脊髄炎症,ギランバレー症候群,神経原性筋萎縮症でMCVが正常でもδ異常例を多く見出した.神経炎において神経症状とδ異常率の比較を行ない,また治癒後にはδ値は正常化することを示した.さらに若干の実験的検討を併せ行ない,δは末梢神経障害の新しい指標となりうることを示した.
  • 大石 正晃
    1969 年 58 巻 7 号 p. 605-612
    発行日: 1969/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    動脈壁の凝固能を測定し,血栓形成への関与ならびに動脈硬化症との関連につき,種々検索した.新鮮剖検例より得た大動脈壁を1/10MpH4.6のacetate bufferとともにhomogenizeし,凍結融解操作を行なつて得た抽出液には, Caの存在のもとにフィブリノーゲンをフィブリンに転化せしめるvasculokinase様物質の存在することが証明された.この物質は疾患別による有意差は認められなかつたが,高令者で活性が上昇する傾向を示し,粥状硬化の強いものほど活性の増強が認められ,硬化度と活性度で密接な相関関係が証明された.次に抽出液中の各凝固因子を検索し,プロトロンビン,第V,第VII因子複合体,血小板第3因子様作用の存在が認められ,これらの因子とvasculokinase様活性物質との相関が考えられた.以上のことより動脈硬化とvasculokinase様活性物質とは密接な関係があり,動脈硬化の発生原因として重要なる意義を持ちうるものと推論された.
  • 藤井 陽三
    1969 年 58 巻 7 号 p. 613-620
    発行日: 1969/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    第1編*記載のごとくceruloplasmin合成の場は主として肝であると推定されるが, ceruloplasminは血清蛋白であり,肝における合成に加え,血清への放出の機構も問題で,またWilson病についても肝における銅とceruloplasminの関連を重視したものが多く, ceruloplasmin代謝における肝の役割は大である.肝での銅の動態追究によつて,複雑な肝の役割の一端に検討を加えるべく,肝スライスでの単純化された諸条件下のin vitroでの64CuCl2を用いての実験を行ない, ceruloplasminの肝での合成と銅の肝への取り込みにはactive transportの機構が推定され,一部は蛋白合成と関連したものと思われ,さらに肝内銅の存在様式が,そのtransportに影響する一因と推定された.
  • 佐藤 祐造, 各務 伸一
    1969 年 58 巻 7 号 p. 621-627
    発行日: 1969/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    真性赤血球増加症および骨髄線維症は最近その診断法の進歩とともに,本邦においても報告例が増加して来た.しかしながらこれらの疾患の本態にかんしては依然として諸家の間で意見の一致をみよりていない.Dameshekらは骨髄顆粒球系細胞や赤芽球系細胞の増殖をおこすと同様な刺激に骨髄未分化細胞の異化がおこるものと考え,真性赤血球増加症,骨髄線維症,(慢性)骨髄性白血病, Di Guglielmo症候群などはたがいに密接な関係を有し,相互に移行しうるものとし,それらを一括してmyeloproliferative disordersと呼んでいる.われわれは50才の女性で肝脾腫,高血圧を認め末梢血液像にて赤血球増加症を呈した症例に対しいろいろ検索した結果, burnt out polycythemiaよりmyelofibrosisへの移行期にあると診断した.
  • 宮原 光夫, 向 醇, 西根 司, 中川 欽也, 黒川 一郎
    1969 年 58 巻 7 号 p. 628-633
    発行日: 1969/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    二次的栓球増多をきたす明らかな原因疾患がなく,著明な持続的栓球増多と血栓および出血傾向を示す疾患は, 1920年Diguglielmoがpiastrinemiaとして報告したのをはじめとして,いろいろな名称を冠した本症の報告が散見される.著者らは, 64才の男子で,本症と診断される1例を経験した.本症例は,両側足趾に次々と疼痛・壊死が出現し,時に,鼻出血・歯肉出血をみた.末梢血中の栓球数はほとんど常に100万/mm3を越え,最高238万/mm3に達し,軽度の貧血と白血球増多を伴つた.骨髄所見では,骨髄巨核球が237/mm3と増加し,また,栓球生成能の亢進が示唆された.しかし,赤・白血球系細胞には異常をみなかつた.止血機能検査はいずれも正常値を示したが,栓球の粘着能および第1, 2, 3因子活性の低下が認められた.32P4mCiの投与を行ない,栓球数は60~70万/mm3に減少した.
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