日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
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60 巻 , 1 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • 勝木司 馬之助
    1971 年 60 巻 1 号 p. 3-17
    発行日: 1971/01/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 小田 迪彦
    1971 年 60 巻 1 号 p. 18-28
    発行日: 1971/01/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    中枢神経障害,殊にくも膜下出血例にみられる特有な心電図変化の発生機序解明を目的として,白鼡および家兎を用いて実験的中枢神経障害を惹起させて,障害発生時における心電図変化,心筋および血清電解質,並びに尿中カテコラミン排泄量の変化を観察した.白鼡における心電図変化は,大槽内自家血液注入群において,心室性期外収縮,ST, Tの急激な上昇とその後に随伴するTの平低化,房室ブロック,洞性不整脈であつた.このような変化は,臨床例においてもみられる所見と多くの類似性を示した.しかしながら,予め迷走神経を切断して,大槽内自家血液を注入すると,心電図には前述の変化の発生を認めなかつた.一方実験的脳栓塞群においては著明な心電図変化は認められなかつた.電解質についてみると,大槽内自家血液注入群にて迷走神経切断の有無にかかわらず,心筋内カリウムの低下,血清内カリウムの上昇を認めた.その他の群にては,ナトリウム,カリウムともに有意の変化を示さなかった.家兎を用いて同様の実験を行なつたが,大槽内自家血液注入群にて尿中カテコラミン排泄量の増加を認めた.脊髄高位切断家兎にアドレナリンを投与した際,心電図上前述と同様の変化が出現した.しかし予め迷走神経切断を加えた群では,アドレナリン投与にかかわらず心電図変化は認められなかつた.以上より中枢神経障害発生時,尿中カテコラミン排泄量の増加のあること,また増加程度の大なる症例ほど,著明な心電図変化をきたすことから,中枢神経障害時における特異的心電図の出現時には交感神経系の緊張亢進があり,さらにその心電図変化の発生には迷走神経の興奮が関与していることを明らかにした.なお生体内電解質変化が関与しているという証拠は得られなかつた.
  • 市丸 道人, 豊増 省三, 木下 研一郎, 朝長 万左男
    1971 年 60 巻 1 号 p. 29-35
    発行日: 1971/01/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    即時型アレルギーとされる気管支喘息,薬物過敏症を有する症例の末梢血リンパ球をそれぞれのアレルゲン水溶液(気管支喘息では皮膚試験陽性を示したハウスダスト,真菌類,ブタクサ等,薬物は起因薬物と考えられるもの)の適量で,培養液TC 199,自己血漿と共に5日間培養し,おのおの約60%の症例に有意のリンパ球幼若化現象を認めた.幼若化細胞は喘息アレルゲンで最高16.4%,若薬物で3.4%であつた.比較的高率を示した症例3例について再度観察したが,やはり比較的高率の幼化がみられた.以上の成績から,抗原の特異性に問題は残るにしてもこのような即時型アレルギーにおいても抗原認識はリンパ球が担当しており,抗原再刺激によりimmunologically performingcell に変るものと思われる。しかしアレルギー現象であるそれぞれの身体症状の発現の機序については種々の問題があると思われ,リンパ球幼若化現象とそれらの関係について多少の考察を加えた
  • 佐久 昭, 金子 和夫, 都築 悠子, 木下 真男, 里吉 営二郎, 飯国 紀一郎
    1971 年 60 巻 1 号 p. 36-41
    発行日: 1971/01/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    片側性全脳神経末梢性麻痺をきたすものはGarcin症候群として知られており1),片側の全脳神経の障害2),四肢の運動および知覚障害の欠如3),乳頭浮腫など脳圧亢進症状がないことおよび4)X線写真上頭蓋底部の骨破壊像を証明出来ることがある,の4項目がその臨床的特徴とされている.われわれは2例の鼻咽腔癌の症例に本症候群を経験した.症例1は51才,女子.50才で発症,約7カ月の経過で第I脳神経を除くすべての右脳神経が障害された右鼻咽腔扁平上皮癌で,症例2は63才,女子.62才発症,約10カ月の経過で第I脳神経を除くすベての左脳神経が障害された左鼻咽腔未分化癌であつた.症例2は本症例報告後右の脳神経障害も認められており,病変の部位,その拡がり方および進行時期により必ずしも一側全部の脳神経が侵されるわけではなく,Garcinが定義した片側の全脳神経麻痺は病変進行上の限られた時期的現象と考える
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