日本内科学会雑誌
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60 巻 , 6 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 小林 太刀夫
    1971 年 60 巻 6 号 p. 499-517
    発行日: 1971/06/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 浪久 利彦, 山口 毅一
    1971 年 60 巻 6 号 p. 518-527
    発行日: 1971/06/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    1963年以後の7年間に日本内科学会および消化器病学会誌に報告された体質性黄疸に対し調査し, Gilbert病22例, Dubin-Johnson(D-Jと略)症候群79例, Rotor型38例を集計し,その成績を検討した.性別ではD-J症候群で男性優位を示し, 3群とも約半数に遺伝的関係を認めた.発症年令はR型, D-J症候群,G病の順に若く,これは3群の総ビリルビン平均値の高低に一致した.黄疸以外無自覚症状のものが多く, BSP停滞率はD-J症候群で正常ないし軽度, R型が高度であり, G病にも15%に異常が認められた. BSP再上昇現象はD-J症候群に特異的で,他の肝機能検査は3群で約75%に異常なく,特に有意な種目は認められなかつた.胆のう造影は,経口法でD-J症候群とR型に有意差があり,さらに両群で投与法(経口,経静脈法)による相異が認められた. D-J症候群の黒色肝は肝に炎症を合併せぬ限り全例に認められ,色素顆粒がR型に約13%, G病に約20%認められた.
  • 山中 義忠
    1971 年 60 巻 6 号 p. 528-538
    発行日: 1971/06/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    強力超音波の心筋への照射とその影響についてはその報告は僅かである.本研究の基礎実験は集束超音波を生体模型としてのメタアクリル樹脂に照射し,心筋に照射する際の定量的資料を得るにあつた.次に,これを参考にイヌ心筋的に集束超音波焦域,すなわち硬塞様破壊巣を作製し,その焦域の経時的組織学的検討から心筋硬塞治癒機転に超音波照射が興味ある変化を与えるとの示唆を得た.主実験は,この示唆に基づき治療用強度の平行超音波を冠状動脈結紮犬の実験的心筋硬塞巣に照射し,その硬塞部の経時的な病理組織学的検索をしたもので,照射犬の硬塞部には対照に比し明らかな壊死部縮小と少ない線維化をみた.この所見は,照射によるより高度な血管新生拡張と食細胞を主とする強い細胞浸潤など活発な間質反応が,旺盛な壊死組織の吸収とコラーゲン新生の抑制を惹起するためと推定された.本論文の結論は,以上超音波照射が実験的には心筋硬塞治療に有用なる点を指摘したことにある.
  • 高橋 豊, 赤坂 清司, 有吉 浄治, 市島 国雄
    1971 年 60 巻 6 号 p. 539-546
    発行日: 1971/06/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    まれとされる脾嚢腫中でも文献的に類例に乏しい石灰化類表皮嚢腫を経験した.症例は37才,男子.学童期以降再度の外傷歴を有し,左季肋下腫瘤にて来院した.臨床一般検査成績上に著変はみられず,腫瘤触知部位に一致してX線像上小児頭大の被嚢状石灰化陰影を認め,腹腔動脈造影,脾scintigraphyにより脾下極附近内側から発生した石灰化嚢腫と診断,開腹によつてこれを確認するとともに脾摘出術により全治せしめた.摘出脾重量は1,400g,約3/4が単房性嚢胞と化し,灰白色一部泥状の内容液約1lを含有し,毛髪,歯牙等はなく,組織学的に類表皮嚢腫に属し,壁に著明な石灰沈着がみられた.残存脾実質は慢性うつ血像を呈した.成因は先天的発生異常を基に再度の外傷が嚢腫の腫大と壁の石灰沈着を促進せしめたと推定される.本例は本邦脾嚢腫第97例に相当し,類表皮嚢腫としては本邦第16例に当るが,著明な石灰化を呈した例は内外を通してきわめてまれである.
  • 都田 梅司, 谷川 久一, 奥田 邦雄
    1971 年 60 巻 6 号 p. 547-550
    発行日: 1971/06/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    47才の男性.狩猟にて捕獲した野兎を生食し, 2日後に発熱,頚部リンパ節の腫大を来たし,野兎病の疑いで入院.理学的所見では,両側頚部リンパ節腫大,口蓋扁桃軽度腫大を認め,他に著変なく,検査で白血球増多を認めた他は著変がなかつた.リンパ節の組織所見は好中球の浸潤強く,小膿瘍形成を示した.血清凝集反応で, Francisella turalensis陰性, Brucella陰性,Pasteurella multocida陽性で,凝集価は経日的に上昇した.また患者の長男も同様に生肉を食したが,臨床症状の発現はなく,血清凝集反応のみが陽性で,不顕性感染と思われる. a. b. penicillin投与により約1週間で発熱下降,約2日でリンパ節は縮小し,白血球増多も消失した.ヒトにおけるPasteurella multocida感染の報告は外国では今日まで138例あるが,本邦では最初と考えられる.
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