日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
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64 巻, 10 号
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  • 松岡 松三, 安部 英
    1975 年 64 巻 10 号 p. 1091-1092
    発行日: 1975/10/10
    公開日: 2008/06/12
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  • 桜川 信男
    1975 年 64 巻 10 号 p. 1093-1097
    発行日: 1975/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 長谷川 淳
    1975 年 64 巻 10 号 p. 1098-1103
    発行日: 1975/10/10
    公開日: 2008/06/12
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  • 上部消化管出血と肝細胞壊死
    山本 祐夫, 吉村 良之介, 鎌田 悌輔
    1975 年 64 巻 10 号 p. 1104-1108
    発行日: 1975/10/10
    公開日: 2008/06/12
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  • 阿部 恒男, 三輪 俊博
    1975 年 64 巻 10 号 p. 1109-1114
    発行日: 1975/10/10
    公開日: 2008/06/12
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  • 蔵本 淳
    1975 年 64 巻 10 号 p. 1115-1120
    発行日: 1975/10/10
    公開日: 2008/06/12
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  • 神谷 忠, 石黒 順造, 鯉江 捷夫, 斎藤 英彦
    1975 年 64 巻 10 号 p. 1121-1126
    発行日: 1975/10/10
    公開日: 2008/06/12
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  • 安永 幸二郎
    1975 年 64 巻 10 号 p. 1127-1133
    発行日: 1975/10/10
    公開日: 2008/06/12
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  • 高橋 和郎, 田中 和子, 西川 清方, 米本 哲人
    1975 年 64 巻 10 号 p. 1140-1152
    発行日: 1975/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    8例の特異な急性多発性神経炎について臨床的ならびに末梢神経の電顕的検討を行なつた.これらの症例は下肢の著しい浮腫,疼痛をもつて始まり,上行性の運動麻痺,駆幹あるいは四肢末端の知覚障害,深部反射の低下をみる.麻痺は顔面神経に及ぶことがあり,一般に四肢末端に強い。知覚障害は比較的軽い.発症は急性あるいは亜急性で時に寛解,増悪を示し,しばしば,発熱,白血球減少,血沈促進, CRP陽性, A/G比低下など感染,アレルギーを思わせる所見を有する.同時に著しい心拡大,心雑音,時に心電図異常を認める.心臓症状は多発性神経炎の回復に先立つて軽快する.神経症状はGuil1ain-Barré症候群に類似するが,脳脊髄液は細胞数増加を示すことが多いが蛋白量は正常である。末梢神経は軸索,髄鞘共に著しい障害を示し,軸索再生,髄鞘再生の像がみられ,障害は有髄線維に著しい.再生した細い無髄線維の著しい増加がみられる.筋は軽度の血管周囲性リンパ球浸潤を示すものがあるが,筋炎という程の所見ではなく,一般に神経原性萎縮を示す.いずれも男性で1973年から1974年にかけて発症し,近年多発する傾向がある.脚気にも類似するが,要因と思われるものが見出し難く,かつしばしば感染,アレルギーを思わせる所見を有する.
  • 市川 勝之, 江藤 文夫, 金沢 康徳, 三木 英司, 板倉 弘重, 赤沼 安夫, 大久保 昭行, 吉田 清一, 三上 理一郎, 小坂 樹徳
    1975 年 64 巻 10 号 p. 1153-1159
    発行日: 1975/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例. 30才の男.家族歴に肺疾患が多い.煙草1日40本前後,昭和46年頃から疲れ易く,昭和47年8月全身倦怠感,労作時の息切れを感じ胸部X線像に異常を指摘され精査のため入院.入院時,軽度のやもり指,軟い肝を3横指触れる. GTT境界型,ツ反陽性,呼吸機能は,拡散能の低下を認める.胸部X線像では微細な点状影が肺門部から末梢部にかけ蝶型様に散布している.肺および肝生検組織像では,肺:顆粒状のPAS陽性物質が肺胞内に貯留し病巣周辺には,明るい胞体をもつ細胞を多く認め,肺胞間隔壁の線維化も認めた.肝:小葉中心性の脂肪の沈着を認めた.肺生検部の脂質は対照肺に比べて,非病変部でも2~3倍あつた.リン脂質中のレシチン分画の脂肪酸は,パルミチン酸が80%を占めた.肺生検後,白色痰を数日喀出し,胸部X線像の異常陰影が自然に改善した.これに一致して血中脂質,とくに中性脂肪は著しく上昇したが,中性脂肪の脂肪酸は対照と有意差を認めなかつた.組織学,生化学的検索から本例は肺胞蛋白症と診断されたが,肺胞への脂質沈着,脂肪肝,高脂血症という全身の脂質代謝異常を思わせる所見にもかかわらず三者を積極的に結びつける手掛りは得られなかつた.今後,肺胞蛋白症を全身の脂質代謝障害という目でみる必要を示唆する症例である.
  • 小松 良彦, 坂田 優, 石沢 誠, 相沢 中, 柳谷 重利, 田畑 育男, 石渡 淳一
    1975 年 64 巻 10 号 p. 1160-1166
    発行日: 1975/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    肝シンチグラムで巨大な限局性欠損像を認め,肝良性腫瘍と診断し経過観察中,欠損像が自然縮小し確定診断の目的で開腹術を施行した結果,転移性肝癌であつた症例(20才の未婚女性)を報告した.本症例は胆管末端部,および,その周囲のリンパ節にも組織学的に悪性病変を認め,肝の悪性病変も膵癌の転移を示唆しており,初診後1年余を経た今日でも経過はきわめて良好である.肝シンチグラムで限局性欠損像の著明な自然縮小を認め,癌の自然退縮の可能性を示唆する希な症例である.なお本症例は経口避妊薬を使用しており,その服用中止後と欠損像の縮小とが時期的にほぼ一致していることから,癌との関連性もうかがわれ興味深い.
  • 高後 裕, 山口 一行, 田村 升, 吉田 憲基, 山田 雅弘, 新津 洋司郎
    1975 年 64 巻 10 号 p. 1167-1173
    発行日: 1975/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    41才の主婦. 11才頃より指趾疼痛等のRaynaud現象が出現, 36才頃から皮膚硬化が発現,臨床像および皮膚組織像からscleroderma diffusumと診断された. 39才時手指切断,今般痩せ,皮膚の硬化性萎縮,手指疼痛著明で入院した. γ-globulinの著増が認められ,総蛋白12.8g/dl, γ-globulin 8.2g/dl, IgG 3600mg/dl, IgA 325mg/dl, IgM 182mg/dl,血清中のIgG-L型M成分,尿中のλ型BenceJones蛋白の出現が特徴であった.バリウム造影にて下部食道の拡大と蠕動低下を認めた.全身骨X線写真にて打ちぬき像なく,骨髄穿刺にても形質細胞は形態,数とも正常であつた.皮膚・直腸生検にてamyloid沈着を認めない.胸部写真にて両下肺野びまん性の陰影を認め,入院後その悪化と肺結核症の出現をみたが,化学療法により軽快し,以後もγ-globulinの高値持続したまま,全身状態良好に経過している.以上から本症例をbenign monoclonal gammopathyとも,またmyelomaとも断定しがたくKyleのいうpotentially malignant conditionと推定した. monoclocal immunoglobulinの本症病因論における意義を知る目的で,患者血清とbovineの可溶性co11agenの間のimmunodiffusionや正常人皮膚を用いて患者血清による蛍光抗体法を試みたが,対照血清との間に差異を認めなかつた.文献的に強皮症とM蛋白の合併はきわめて希で,本邦,欧米あわせて5例目である.
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