日本内科学会雑誌
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66 巻 , 11 号
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  • 熊谷 洋
    1977 年 66 巻 11 号 p. 1521-1527
    発行日: 1977/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 堀内 淑彦
    1977 年 66 巻 11 号 p. 1528-1532
    発行日: 1977/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 黒岩 義五郎
    1977 年 66 巻 11 号 p. 1533-1537
    発行日: 1977/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 平松 和子, 市川 幸延, 堺 秀人, 有森 茂
    1977 年 66 巻 11 号 p. 1538-1543
    発行日: 1977/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    Sjögren症候群では高頻度に耐糖能異常が認められる. 50gブドウ糖負荷試験では,生検組織を含めて確定診断した11例のSjögren症候群の内, 3例が糖尿病型,3例が境界型, 5例が正常型であつた.同時に行なつた血中insulin反応の検査では6名が高反応型, 2名が正常型であつた. 125I-insulinを用いて末梢白血球への結合能をSjögren症候群4例,重症筋無力症に全身性エリテマトーデスを合併した1例,健康成人6例につき測定した.円形単核球insulin-receptor活性は健康成人3.98±1.13%に比較してSjögren症候群では1.47±1.24%に低下していた.同様に好中球insulin-receptor活性は健康成人4.96±0.94%に対してSjögren症候群では1.87±1.56%に低下していた.以上の結果から, Sjögren症候群では抗膜抗体によりinsulin-receptor活性が障害をうけ,ひいては軽度の耐糖能異常を生じるものと示唆された.
  • 姜 進
    1977 年 66 巻 11 号 p. 1544-1554
    発行日: 1977/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    重症筋無力症(以下MG)に対する胸腺摘出の効果を検討した結果,胸摘群49例(胸腺腫のある例は除く)の寛解・著明改善率は63.3%で,非摘群59例の35.6%に比べて有意に高率で(P<0.01), MG治療における胸腺摘出の有効性を確認した.摘出胸腺の組織検索では,胸腺髄質におけるgerminal center (以下GC)の形成は49例中39例(79.6%)にみられた.胸腺GC形成の程度と術後経過の間には有意の関係があり(P<0.02), GCが著明な群ほど術後経過は不良であり,かつ術後改善にかなりの時間的遅れがみられた.これらから胸腺GC形成は重要な予後推測因子になりうる.誘発筋電図所見とMG臨床像の関連では,口輪筋waningは球症状を有する症例の83.9%にみられ,臨床像とかなり相関したが,小指外転筋waningは四肢症状を呈する症例の56.6%にみられたのみで,臨床像と必らずしも一致しなかつた. Basedow病を合併した12例中11例ではBasedow病がMGに先行して発症していた.大部分の症例では甲状腺機能亢進時期にMG症状は最も強く, Basedow病治療による甲状腺機能の正常化に伴つてMG症状は改善した.しかし甲状腺機能の正常化のみではMGの寛解はみられず,胸腺摘出が必要であつた.
  • 佐藤 幹二
    1977 年 66 巻 11 号 p. 1555-1561
    発行日: 1977/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    Etiocholanolone (3α-hydroxy-5β-androstan-17-one)はandrogenの代謝産物であり,大部分は肝で抱合型となり尿中に排泄され,一部は遊離型として血中に微量存在している. 1957年Kappas等がこのetiocholanoloneを筋注すると特異な発熱が生ずることを報告して以来, etiocholanoloneは内因性の発熱性ステロイドとして注目されている. 1958年Bondy等はいわゆるperiodic fever様の臨床症状を呈する原因不明の発熱患者の有熱時の血中に遊離型etiocholanoloneを証明したと報告し,発熱性ステロイドである遊離型etiocholanoloneが血中に著増することにより発熱が生ずると推定される特殊な発熱疾患を一括し, “etiocholanolone fever”と呼ぶことを提唱した.その後類似の症例報告も追加され,そのclinical entityとしての存在が確立されたかに思われたが,近年Bondy等の血中遊離型etiocholanolone濃度測定法に問題のあることが判明し,今日では“etiocholanolone fever”の存在を疑問視する者が多い.このような観点から著者は比較的簡便で,感度,精度ともに優れたetiocholanoloneのradioimmunoassay系を開発し,健常人,通常の発熱疾患患者,およびetiocholanolone筋注時の血中遊離型etiocholanolone濃度を測定し,若干の興味ある知見を得た.さらにこれらの知見をもとにetiocholano1one feverにかんする臨床的考察を加え, “etiocho1anolone fever”は実験的には実証されるものの,その臨床的存在については,向後信頼出来る血中遊離型etiocholanolone定量法により慎重に再検討すべきであることを指摘した.
  • 梶田 芳弘, 内藤 雅裕, 塩津 徳晃, 間嶋 崇哉, 宮崎 忠芳, 吉村 学, 越智 幸男, 伊地知 浜夫
    1977 年 66 巻 11 号 p. 1562-1567
    発行日: 1977/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    酵素結合性免疫グロブリンの存在は既にアミラーゼ, LDHの場合に証明され,現在自己抗体の観点から検索がなされている.逸脱酵素であるglutamic pyruvic transaminase (以下GPT)と結合する免疫グロブリンを血中に証明した報告は,われわれの知る限り未だない.今回125I-ブタGPTを用いて二抗体法,ゲル濾過法および放射性免疫電気泳動法により,血清中にGPTと結合する免疫グロブリンを認める症例を経験したので報告する.患者は49才,男子で,肺結核の治療中,肝腫大と肝機能異常に気付かれ,肝生検により活動型の慢性筋肝炎と診断した.検査所見では, GOT, GPTおよび血清γ-グロブリンの軽度増加を示すのみで,クームステスト,抗核抗体等自己抗体は陰性であつた. 125I-ブタGPTと患者血清を静置後, Sephadex G-200によるgel-filtrationでは放射能はvoid volumeに認めた.これは添加されたGPT (M.W.約115,000)が免疫グロブリンと結合したためと考えられた.この抗体はIgGのκ型と推定され,そのmonoclonalな性格は抗体産生側の失調を疑わしめた.また本患者の抗体は,その抗体を有しないGPT活性高値のヒト血清で標識ブタGPTがdisplaceされる事より,ブタおよびヒトGPT蛋白とも交叉反応を有する抗体と考えられた.この結果から,この抗体の存在時には血清GPT活性は真値を示さない事,さらに肝障害の慢性化に自己免疫的機序が関与している事が示唆された.
  • 横山 久光, 吉野内 猛夫, 山根 行雄, 高原 二郎, 大藤 眞, 大森 浩之
    1977 年 66 巻 11 号 p. 1568-1581
    発行日: 1977/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    眼窩腫瘍hemangiopericytoma(血管周皮細胞腫)原発の異所性renin産生腫瘍の1症例を報告した.症例は若年性高血圧(200/140mmHg)を主訴とし,右眼球突出および低K血症を合併した15才,女性である.血漿renin活性(PRA)の異常高値,血漿aldosterone濃度(PAC)の高値の持続ならびに低K血症(3.0~3.3mEq/l)を示した.選択的分腎静脈血ではPRAの左右差を示唆する所見は認められず,高血圧はspironolactone治療に反応・奏効した. renin遊出刺激である食塩制限,立位歩行に対して, PRAの増加反応はほとんど認められなかつたが,減塩食下のPACは立位歩行負荷に対して増加反応を示した.眼窩腫瘍摘出術を受けたが,周囲へ浸潤した腫瘍部分の完全摘出には至らなかつた.術後高血圧の低下が暫時得られたが,術後も高renin,高aldosterone血症は持続し,高血圧も再び持続性となり,腫瘍の澤潤は増大し,末期には尿崩症様の多尿を示して死亡した.手術時の眼窩腫瘍組織中のrenin含量は1,403~2,225ng/angiotensin I generated/h/gram wet weight of tissueと高値を示した.また腫瘍の病理組織像はorbital hemangiopericytomaで,鍍銀染色により確認された.また多数の肥満細胞,少数のBowie染色陽性顆粒を認めた.電顕的にはrhomboid granuleはほとんど認められず, round granuleが主体であつた.本症例はiso-reninを産生し,かつ高血圧を呈した脳腫瘍としては世界最初の報告例に相当するものである.
  • 加藤 千草, 藤本 俊文, 早川 弘一, 木村 栄一, 横田 万之助
    1977 年 66 巻 11 号 p. 1582-1587
    発行日: 1977/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    1975年夏頃始まつた風疹の流行では種々の重篤な合併症が報告された.ここに報告するのは心侵襲合併例である.症例1. 40才,女.妊娠23週目頃より心不全症状出現.第28週にて1,000gの女児を分娩したが12時間後死亡.分娩後起坐呼吸出現,当科入院.心拍数135/分整,呼吸数42/分,血圧106/80mmHg,静脈圧175mmH2O, CTR61%,低電位心電図,心エコー図および心プールスキャンにて心膜貯留液を証明.心音は初めは奔馬調律を呈し,のちには心尖部収縮期雑音聴取.左室造影にて僧帽弁軽度逆流証明.心筋生検にて軽度細胞浸潤を伴う心筋融解化と間質線維化を認めた.風疹抗体価は妊娠9週には128倍,心症状出現時4,096倍に上昇.以上より心膜炎,心筋炎,心内膜炎を呈する風疹による全心炎と診断.入院後146日にて軽快退院.症例2. 52才,男.心不全症状を主訴として入院.血圧106/95mmHg,静脈圧215mmH2O,胸部X線像にて両側胸膜浸出液貯留, CTR63.5%,低電位心電図.心エコー図および心プールスキャンにて心膜貯留液を認め,風疹抗体価256倍から1,024倍に上昇.風疹による胸膜心膜炎と診断.入院後52日にて軽快退院.現在まで風疹による心筋炎として世界中で4例報告されているが,心膜炎と明記されたものはない.今回のような風疹流行期には風疹による心炎の可能挫に注意しなければならない.
  • 松本 俊夫, 戸川 潔, 山本 通子, 山上 修一, 尾形 悦郎
    1977 年 66 巻 11 号 p. 1588-1594
    発行日: 1977/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は現在35才,男.母に慢性甲状腺炎がある.結核の既往は無い. 9才頃より脱毛が始まり15才でalopecia universalisとなる. 26才頃,尋常性白斑症に気付き,同じ頃より手足の爪および皮膚にTrichophyton rubrumによる表在性真菌症が出現. 2~3カ月後全身倦怠,体重減少等症状により第1回入院.皮膚,粘膜色素沈着,低Na血症を認め, ACTH 3日刺激試験に無反応よりAddison病と診断. hydrocortisoneおよび電解質の投与でコントロールされた.同時期に,眼球は両側方注視麻痺を示したが,後に外転のみ可能となり外転眼に水平眼振を認めた.水平面注視麻痺を含めた本異常を両側性内側縦東症候群と診断. 34才で悪性貧血を発症し再入院. macrocytic anemia, megaloblastic marrow,血清vitamin B12低下,胃内因子欠如等を認め,胃粘膜組織所見及びSchilling testの結果などより診断確定.貧血はhydroxycobalamineにより消失した.免疫学的検索の結果,血清抗副腎皮質抗体は検出されなかつたが抗甲状腺抗体,抗胃壁細胞抗体,抗胃内因子抗体を検出.ヒト副腎を用いたMITは陽性.合併疾患,家族歴,既往歴等と合わせ,本症例のAddison病が“特発性”と診断されると同時に,これら諸疾患発症の基礎に免疫機構異常の関与が強く示唆された.本症例が,さらに両側性内側縦束症候群を合併した事実から,このものの発症にも同様機序の関与が想定された.この可能性は,本症候群患者4例の検索で“自己免疫疾患”合併の多発がみられたことから,さらに支持された.
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