日本内科学会雑誌
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70 巻 , 10 号
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  • 黒岩 義五郎
    1981 年 70 巻 10 号 p. 1363-1375
    発行日: 1981/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 小川 真紀雄
    1981 年 70 巻 10 号 p. 1376-1379
    発行日: 1981/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 吉井 昭夫, 北村 磨知子, 古明地 智, 近藤 啓文, 柏崎 禎夫
    1981 年 70 巻 10 号 p. 1380-1387
    発行日: 1981/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    多発性筋炎や皮膚筋炎(PM-DM)における問質性肺病変は,近年注目されてきたが,その病態はほとんど不明である.そこで本症の間質性肺病変の病態を臨床的ならびに免疫学的に解析した.なお,肺の間質性肺病変は厚生省肺線維症研究班・診断の手引きを用いて抽出した. 1)間質性肺病変は29例中15例(52%)にみられ, overlap群を除いた24例については11例(46%)に認められた. 2)間質性肺病変はその出現様式で2群に分けることが出来た,すなわち,肺病変が筋炎とほぼ同時期に発症したもの(5例),遅れて発症したもの(5例)および不明1例であつた.前者ではステロイド療法で肺病変が改善したものは, 4例中3例であつたのに対し,後者では改善例が1例もみられなかつた. 3)肺病変有り群は無し群に比べ, %VCおよびDLco値は低下していたが,肺病変無し群でも半数例以上は異常値を示した. 4)肺病変を有するPM-DMは,関節症状,心症状などの出現頻度が高く,多臓器障害性の性格がみられた.しかし,間質性肺病変と筋炎の程度との間には,相関は得られなかつた. 5)抗核抗体を家兎胸腺抽出物を抗原とし,二重拡散法で検索したところ, Tk抗体(Jo-1抗体)が肺病変群の36%に検出され,無し群では全くみられなかつた.したがつて,本症における間質性肺病変の発症に免疫学的機序の関与が推測された.
  • 伊藤 一輔
    1981 年 70 巻 10 号 p. 1388-1400
    発行日: 1981/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    本研究の目的の第1は, dynamic exerciseで狭心症を誘発した時の血行動態の推移を観察すること.第2は,狭心症を誘発しないstatic exerciseの血行動態を観察すること.第3は, dynamic exerciseとstatic exerciseの成績を比較することである.対象は正常冠動脈と考えられるコントロール群(C群)6名と,冠動脈病変を有する労作性狭心症群(A群)11名の計17名である.安静時の成績は両群間で差を認めなかつた. dynamic exerciseは臥位エルゴメーターで行なつた. C群は運動時,左室仕事係数(SWI)は増加し,左室拡張充満期圧(LVFP)は微かの上昇であつた. A群は2型に反応が分かれた.軽症冠動脈病変のA-I群は当初SWIは増加したが,狭心症発現に伴い減少し, LVFPは上昇した.重症冠動脈病変のA-II群は当初よりSWIは殆ど増加せず,狭心症発現に伴い前値以下に減少し, LVFPは著しく上昇した. static exerciseはハンドグリップで行なつた. C群はSWIは増加しLVFPは微かの上昇に留まつた. A群はSWIがA-I群では不変, A-II群では減少した. LVFPはA群で上昇が著しかつた. dynamic exerciseとstatic exerciseの機能的重症度をδSWI/δLVFPで表わし,比較検討した.両者は良い相関r=0.641(P<0.01)を示し,それはまた冠動脈病変の重症度とも良い相関を示した.以上より,労作性狭心症でdynamic exerciseとstatic exerciseは異なつた負荷方法であるにもかかわらず同傾向の血行動態変化を示し,機能的重症度を表わす検査法として臨床的に有用と考えられた.
  • 内田 立身, 田中 鉄五郎, 海野 政治, 七島 勉, 国分 令子, 油井 徳雄, 木村 秀夫, 室井 秀一, 松田 信, 刈米 重夫
    1981 年 70 巻 10 号 p. 1401-1407
    発行日: 1981/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    日本人女性の鉄欠乏の頻度と成因を明らかにするため,次のごとき調査を行なつた.福島市およびその近郊,避地農村,化学工場,女子高校生999名を対象に,ヘモグロビン値,トランスフェリン飽和率,血清フェリチン値を測定した.その結果,鉄欠乏の頻度は,鉄欠乏性貧血8.4%,潜在性鉄欠乏4.2%,前潜在性鉄欠乏37.4%,正常38.0%,その他12.0%となり,日本人女性の50.0%に何らかの鉄欠乏があることが判明した.この鉄欠乏の成因として,人口構成年令が進むにつれて,血清フェリチン値が上昇することから,月経,分娩などによる鉄の喪失によることが考えられた.また女子高校生の食事鉄量の調査から,摂取鉄量1日あたり10.8~13.4mg,吸収鉄量1.5~1.6mgとなり, iron balanceは負に陥る傾向のあることも明らかとなつた.このように,広範にみられる鉄欠乏の対策として,欧米で実施されている鉄添加食品(iron fortification)の利用が考慮されるべき時期にあることを指摘した.
  • 伊吹 重雄, 三浦 義太郎, 佐藤 哲夫, 間瀬 豊, 田井 久量, 井田 徹也, 松永 篤, 今泉 忠芳, 堀口 正晴, 徳田 忠昭
    1981 年 70 巻 10 号 p. 1408-1413
    発行日: 1981/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    胸部不快感を主訴とし, 32才の時に人工妊娠中絶, 35才の時に子宮筋腫のために子宮全摘術と右付属器摘出術の既往のある38才,主婦.胸部X線像にて,両肺野に径1~2cmの結節性陰影を2個ずつ認め,転移性肺癌を疑つたが,原発巣が見当らないので,左開胸肺生検した. 2個の左側摘出腫瘤は,形態学的にいずれもfibroadenomyomatosisの所見を呈し,多発性肺過誤腫ないしは,肺子宮内膜症が考えられた.その後の経過観察により,基礎体温の低体温期に一致して血痰や胸部不快感が出現したこと,および偽妊娠療法で胸部不快感の軽減をみたことから,肺子宮内膜症と最終診断が行なわれた症例である.肺子宮内膜症は,子宮内膜あるいは内膜様組織が異所性に肺に発症した状態と定義されるが,文献上の報告例は11例にすぎない. X線診断上重要な資料を提供するものと言えよう.
  • 浜重 直久, 水谷 哲郎, 小野寺 芳伸, 小林 克也, 前田 和美, 上羽 康之, 福崎 恒, 岡田 聡
    1981 年 70 巻 10 号 p. 1414-1420
    発行日: 1981/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は38才,男性.視力障害にて発症し,眼底に出血・白斑・うつ血乳頭を認め,尿糖陽性のため,糖尿病性網膜症を疑われ眼科に入院した.入院後高血圧を認めたため, α-methyldopa・trichlormethiazideの投与をうけたところ,翌日より著明な血圧の動揺(230/130~60/mmHg)とともに,心電図上,巨大陰性T波・QT延長などの所見が出現し,当科に転科した.血中尿中cathecholamineの異常高値と,後腹膜気腹造影・副腎動脈造影・CTスキャソなどの所見より,左副腎褐色細胞腫と診断し,第29病日,約190gの腫瘍を摘出した.血圧は, α-methyldopaの最終投与後1日半で著明な低血圧発作が消失,以後時々発作性の昇圧を反復したが,術後は120/80mmHg前後に安定した.心電図も,徐々に陰性T波の平低化・QTの短縮とU波の顕在化を示し,術後はほぼ正常化した. α-methyldopa投与により,腫瘍組織中に貯えられたcathecholamine,特にepinephrineの血中遊出が促進され,これが著明な低血圧発作とともに, myocarditisを思わす心電図変化を惹起したものと推定された.
  • 森本 勲夫, 石丸 忠彦, 高村 邦彦, 和泉 元衛, 宇佐 利隆, 前田 蓮十
    1981 年 70 巻 10 号 p. 1421-1426
    発行日: 1981/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    女性化乳房,多毛症を含む内分泌疾患で血漿estranio1, testosterone (E/T) ratioの意義を検討した.正常男性44名(17~60才)の血漿estradiol 3.7±1.2 (mean±SD), testosterone 696±192ng/dl, E/T ratio (5.7±2.3)×10-3であつた.間脳-下垂体-性腺疾患,副腎疾患,甲状腺機能亢進症の内分泌疾患43名ではestradiolとtestosteroneはr=0.95 (P<0.001)と非常に密な正の相関関係を示し, E/T ratioも(5.2±2.5)×10-3で正常人とほぼ同じ範囲内にあつた.種々の基礎疾患による女性化乳房23例の血漿estradiolは5.0±1.6ng/dl (P<0.01),血漿testosterone 578±287ng/dlで, E/T ratioは(12.5±10.7)×10-3と正常人に比べ有意(P<0.01)に増加した.また肝硬変症,尿毒症で女性化乳房を認めた群のE/T ratioは,それぞれ正常男性より有意(P<0.01)に上昇した.しかしながら両疾患群で女性化乳房のある群とない群の間に統計的に有意差は認められなかつた.多毛症13例中10例で血漿testosteroneの増加がみられた.このことは女性化乳房の発生はE/T ratioの上昇,多毛症の発生にはtestosteroneの上昇(E/T ratioの低下)が関与していると考えられた.
  • 佐藤 賢士, 田浦 紀子, 森本 勲夫, 石丸 忠彦, 和泉 元衛, 宇佐 利隆
    1981 年 70 巻 10 号 p. 1427-1431
    発行日: 1981/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は22才,女性.テタニーと強直性痙〓を主訴とし入院した.検査によつて著明な低マグネシウム血症(0.5~1.0mg/dl)と軽度の低カルシウム血症(7.5~8.2mg/d1)をみた.各種消化吸収機能検査および腎機能検査で異常は認められなかつた.しかし低マグネシウム血症にもかかわらず,尿中マグネシウム排泄は50~100mg/日と相対的に多く,低マグネシウム血症の機序は腎からのマグネシウム漏出によるものと推測された.低カルシウム血症の機序については,マグネシウムを経口的に或は経静脈的に投与して,血中マグネシウムを正常化させると血清カルシウムも正常化した.従つて,低マグネシウム血症に伴う二次的なものと判断した.また血中i-PTH値は低値であつたが, Mg負荷後i-PTHの一過性の上昇が認められた.一方Ellsworth-Howard試験では尿リン, CAMPともに正常の反応を示し,腎のPTH不応性は認められなかつた.このことより低マグネシウム血症に伴う低カルシウム血症は副甲状腺ホルモンの分泌不全が主な要因と考えられた.
  • 鈴木 伸, 萬木 信人, 今村 陽一, 土井 豊, 青井 渉, 倉持 衛夫, 橋場 邦武
    1981 年 70 巻 10 号 p. 1432-1437
    発行日: 1981/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    45才の主婦で, 13年前より高血圧を指摘され, 3年前より降圧薬の投与を受けている.理学的には皮膚色素沈着,性徴の異常はなく,血圧は202/104mmHgで,検査所見では低K血症を認め,腎機能は正常であつた. Kクリアランスは正常で,全身K量は1.26g/kgと異常低値であつた.血漿レニン活性の基礎値は0.04ng/ml/hと異常低値で,刺激試験に対して反応はなかつた.血漿アルドステロンは基礎値は218pg/mlと異常高値で,低Na食3日間と立位4時間により325pg/mlまで上昇した.循環血漿量や尿中カテコラミン排泄値は正常であつた. 17-OH-progesterone起源のC21ステロイド, 17-OH progesterone起源のC19ステロイドは正常であつた.また血漿プロゲステロン,血漿ACTHは正常であつた.副腎静脈造影,副腎静脈血アルドステロン,副腎シンチグラムなどでは腺腫の存在は否定的で,血漿アルドステロンはACTHの投与により著増した.デキサメサゾン1日2mgを28日間投与することにより,血圧は190/110mmHgから138/80mmHgへ下降し,血清Kは3.6mEq/lから3.8mEq/lへ変化し,血漿アルドステロンは198pg/mlから30pg/mlへ低下した.また血漿コーチゾール,血漿ACTHの日内変動は消失した.原発性アルドステロン症の手術療法を考慮する際には,デキサメサゾン投与試験を行ない,糖質コルチコイド反応性アルドステロン症との鑑別が重要であると考えられる.
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