日本内科学会雑誌
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70 巻 , 8 号
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  • 山村 雄一
    1981 年 70 巻 8 号 p. 1083-1090
    発行日: 1981/08/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 河合 忠一
    1981 年 70 巻 8 号 p. 1091-1097
    発行日: 1981/08/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 永井 良三, 矢崎 義雄, 小坂 樹徳
    1981 年 70 巻 8 号 p. 1098-1104
    発行日: 1981/08/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    心筋の構造蛋白であるミオシンのサブユニットの一つ,軽鎖Iをヒト心筋より抽出精製し,ラジオイムノアッセイによる軽鎖Iの血中での測定法を開発し,さらに急性心筋硬塞発症後の血中軽鎖I値の変動を検討した.抗軽鎖I抗体は,モルモットを精製した軽鎖Iにて免疫することにより作製した.軽鎖IはクロラミンT法により125Iで標識し, B/F分離は二抗体法を用いた.アッセイの感度は0.2ng,骨格筋軽鎖との交叉反応は10.2%,成人健常者30名の血中軽鎖I値は3.7±0.9ng/ml(平均±標準偏差)であつた. 24例の急性心筋硬塞症において軽鎖Iは発作後4~16時間以内に上昇をはじめ, 30~144時間後に最高値となり(35.0±14.1ng/ml), 7~16日間高値を続け,各種の心筋酵素やミオグロビンとは全く異なる特異な経時的変動を示した.また前壁硬塞例の中で,異常Q波がV1-V3に出現した3例と, IおよびV1-V5に出現した5例を比較すると,後者において血中軽鎖Iの最高値, 24時間値, 7日値は高値を示した.血中軽鎖Iの測定は心筋硬塞の急性期のみでなく,発作後時間の経過した症例においても診断に有用であり,またこれにより硬塞の大きさを推定できる可能姓があると考えられる.
  • 岩崎 良文, 青野 充
    1981 年 70 巻 8 号 p. 1105-1111
    発行日: 1981/08/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    ヒトにおける摂取糖質の種類がリポ蛋白代謝に及ぼす影響を知るために, 7名の青年男子(18~37才)に,他の組成が一定で糖質の種類が殿粉,果糖,ブドウ糖等モル混合物と蔗糖より出来た3種の実験食を与えた.最初に殿粉食を5日間与え(initial),次いで無作為の順に果糖,ブドウ糖食(monosaccharide食)と蔗糖食(sucrose食)を各14日間与え各実験食の最終日に測定したものをI値, M値, S値とした.早朝空腹時,昼食後,夕食後に採血TG値を,また早朝空腹時血漿より超低比重リポ蛋白(VLDL),低比重リポ蛋白(LDL)および高比重リポ蛋白(HDL)を分離しTG, cholesterol (CH), phospholipid (PL)を,また血漿中のApoA-I, ApoA-IIの濃度を測定した.別に空腹時血漿より分離したHDL亜分画(HDL2 HDL3)について各脂質と蛋白, ApoA蛋白の比率を分析した. TGはM値はI値よりも空腹時および夕食後に上昇(P<0.05), S値もM値に対して早朝および夕食後に上昇(P<0.05),またS値はI値に対して昼食後に上昇した(P<0.01).空腹時のVLDL-TGはM値はI値, S値はI値に対して上昇(P<0.05), LDL-TGもS値はM値に対して上昇していた(P<0.05). HDL-CHはM値はI値より, S値はM値より低下し(P<0.05) HDL-PLもS値はM値より(P<0.05),また血漿ApoA-IはM値はI値, S値はM値に対して低下していた(P<0.05)がApoA-IIは有意の変化を示さなかつた. HDL亜分画ではHDL2でCH,蛋白ApoA-Iが低下しPL, TGの比が上昇, HDL3ではTGが上昇することがS値で認められた.
  • 塩原 保彦, 小林 正樹, 五十嵐 寛, 石井 靖夫, 橋本 敏夫, 藤巻 忠夫
    1981 年 70 巻 8 号 p. 1112-1122
    発行日: 1981/08/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    急性心筋硬塞の早期診断に資するため,当科に入院した急性心筋硬塞初発作221例について,硬塞発作直後の心電図変化と初発症状,硬塞前狭心症を検討した.異常Q出現時期は前壁硬塞では1時間以内14.2%, 3時間以内53.6%, 12時間以内91.8%出現,下壁硬塞では2時間以内でなく, 3時間以内8.7%, 9時間以内54.2%とかなり遅れる.異常Q出現以前の心電図変化はST上昇が77.3%で, 3時間以内では上方凹状のST上昇が大部分である. ST上昇のない例が15.9%あり注目される. 30度以上の電気軸変化例は23.8%であつた.異常Q出現例を含めると, 3から6時間で前壁硬塞例では上方凸状のdome型のST上昇が増加していた.硬塞発作の初発症状は非定型例が16.3%で,そのうち疼痛部位が非定型的なものが52.8%あり,胸部不快感,呼吸困難,意識障害,ショック症状で初発したものも少数例ながら認められた.非定型例は有意ではないが70才以上に多い傾向がみられた.硬塞前狭心症は139例62.9%に認められ,男性に多く, 50才台, 60才台に多い傾向が認められた. AHAの定義による不安定狭心症はそのうち69.1%で,それ以外の狭心症も28.8%認められ注意を要する.硬塞前狭心症の硬塞前1カ月以内の状況は, 1カ月以内発症例は大きく四つのpatternに分けられ,増加例,単発例が多く, 1カ月以前発症例で大きく七つのpatternに分けられ増加例が多いが,変動のない例,減少またはなし例も多くみられた.
  • 上嶋 十郎
    1981 年 70 巻 8 号 p. 1123-1131
    発行日: 1981/08/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    本態性高血圧症204例における僧帽弁運動様式,および左室動態について,心エコー図により検討した.僧帽弁運動では,心健常群に比べ, A波の増高, A/E比の増し, DDRの遅延,および弁閉鎖速度の迅速化が示された.循環力学的特徴型別にみると,これらの変化は,抵抗亢進型高血圧症で著しく,高心拍出量型高血圧症では比較的軽度であつた. DDRは,心拍出量と比較的正相関,および全末梢低抗と比較的負相関を示した.左心収縮時相の反応形式の間では,僧帽弁運動様式に著変がなかつた.高血圧症における僧帽弁運動は,背景の循環力学的特徴をよく反映して変化した.左室エコー図では,心健常群に比べ, %〓D, EF,およびmVCFの低下を認め,心室中隔運動は低下したが,左室後壁運動はむしろ増大し,高血圧心における心収縮様式の異常性が示唆された.抵抗充進型高血圧症における左室エコー図による左心機能,および左室容積の評価は比較的妥当であつた.しかし,高心拍出量型高血圧症では過少評価された.高血圧症における心収縮様式は,背景にある循環力学的特徴により異なり,左室エコー図の評価には注意を要する.
  • 貴田岡 正史, 中園 誠, 武部 和夫, 北原 明夫
    1981 年 70 巻 8 号 p. 1132-1136
    発行日: 1981/08/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    本例は27才,女性で,肝腫大,身体発育の遅延,易疲労性が存在し, glucose-6-phosphatase活性の低下を認め,それは凍結解凍処理, detergent処理によつても活性の増加は認められず糖原病Ia型と診断された.経過中TSHの分泌不全が認められたが他の下垂体前葉ホルモンの分泌予備能は正常であつた.その後,甲状腺機能低下の進行と,栄養状態の改善により,再びTSHの分泌を認めたため,一過性のTSH分泌不全と考えられた.以上一過性TSH分泌不全を伴つた糖原病Ia型について若干の検討を行ない,さらに文献的考察を行なつた.
  • 飯田 博行, 高田 正信, 水村 泰治, 杉本 恒明, 藤木 宏
    1981 年 70 巻 8 号 p. 1137-1141
    発行日: 1981/08/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    Rifampicin (RFP)の再投与により,溶血を伴う急性腎不全をきたした1例を報告する.症例は69才,女性.主訴は乏尿,悪心. 1977年7月肺結核の再発にて某病院で, KM, INH, RFPの投与が開始された. 1978年7月からRFPは450mg週2回の間歇投与となつたが, RFPの投与日に限つて微熱を認めたため同年12月中止された. 1980年1月にRFP450mg週2回の再投与が行なわれたところ, 1月14日4回目の服薬後急に胸内苦悶,嘔吐,悪寒,発熱(39°C)が出現し乏尿となつた.その後2日間尿は暗赤色調で,間接ビリルビン0.8mg/dl, LDH6000単位と上昇がみられた.乏尿,悪心が続き,高窒素血症を認めたため第6病日当科に転院した.検査成績では網状赤血球は22‰と増加,尿は等張で, Na濃度の上昇, β2-microglobulinの排泄増加を認めた.直接Coombs試験が陽性であつた.直ちに透析療法を開始したところ,第10病日より利尿期に入り,腎機能は漸次回復した.発症2カ月後に施行した経皮的腎生検では尿細管上皮細胞の脱落,浮腫が軽度にみられ,上皮の再生像も散在していた.間質の一部には若干の細胞浸潤が認められた.蛍光抗体法は全て陰性であつた. RFPに対する薬物アレルギー試験では,皮膚貼布試験,白血球遊走阻止試験は陰性であつたが,間接グロブリン試験によるRFP抗体価は512倍で陽性であつた.本例ではRFPの再投与により免疫学的機序が働いて,急性腎不全および溶血が同時に起こつたものと考えられた.
  • 武田 和司, 野田 敏剛, 石橋 明人, 生沼 孝夫, 吉田 薫, 草野 英二, 浅野 泰, 細田 瑳一
    1981 年 70 巻 8 号 p. 1142-1147
    発行日: 1981/08/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    慢性腎不全で血液透析にて治療中,痙攣重積状態を認め,視力,色覚異常を示した興味ある1例を経験したので,文献学的考察を加えて報告する.症例は36才,女性.主訴は悪心,嘔吐,間代性痙攣.昭和48年,急性腎炎に罹患,昭和52年9月上記主訴にて当院入院,直ちに透析療法を開始し,以後順調に全身状態,検査所見の改善を認めたが10月下旬,痙攣発作出現,この時diazepam10mg静注にて発作は消失,又diphenylhydantoin300mg/日も経口投与し発作の防止につとめた.以後2回ほど単発的に発作を認めたが, 12月下旬には痙攣重積状態となつた.各種抗痙攣薬を使用したが,その中でlidocaine(120mg/回×2, 2日間)静注が最も効果を示したと考えられた.次に,痙攣発作後,特異な後頭葉中枢障害のためと思われる視力,色覚障害を認めた.痙攣重積発作後は一時全盲状態となつたが痙攣発作消失とともに徐々に回復を示した.この視覚中枢障害は,くり返す痙攣発作のため,一時的な脳虚血により出現したものと考えられた.
  • 佐伯 文彦, 吉良 有二, 網野 晧之, 尾形 悦郎, 今村 哲夫
    1981 年 70 巻 8 号 p. 1148-1152
    発行日: 1981/08/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    50才で両側肺門リンパ節腫大を指摘され,ツ反陰性などから臨床的にサルコイドーシスと診断・治療された女性患者が, 4年後,血尿・蛋白尿を指摘され,病理組織学的検索によつてび漫性糸球体腎炎(IgA腎症)・慢性甲状線炎の合併が明らかとなつた.本例のように,サルコイドーシス,糸球体腎炎,慢性甲状腺炎の3者の合併した症例は未だ報告されていない.発症に共通する要因として免疫学的機序の関与が示唆された.
  • 横山 芳正, 河野 保, 佐野 千寿子
    1981 年 70 巻 8 号 p. 1153-1158
    発行日: 1981/08/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    横断性脊髄障害を初期症状とし, 10年間経過を観察した希なSLEの1例を報告する.症例は67才,家婦. 57才時,腹痛,下肢の脱力につづいてTh8-9レベルの脊髄障害を来し,急激に対麻痺,膀胱直腸障害が出現した.同時に右手指の末梢神経障害を併発した.髄液は初圧140mmH2O,細胞数27/mm3,蛋白30mg/dl,糖85mg/dl, Cl 127mEq/l,脊髄障害発症直後にLE細胞を証明し,既往に多発性関節炎を認め膠原病の診断のもとにステロイド治療を行なつたが,脊髄障害は増悪と寛解を繰り返し脱髄性疾患に類似した病態を示した.その後10年間の経過中に腎障害,脱毛,抗核抗体陽性を認めSLEの診断が確定した.本症例の経過中,視神経網膜炎,末梢神経障害,横断性脊髄障害が出現したが,これらの神経症状はすべてステロイド治療で改善した.考案で成因不明の神経症状の発現に際し膠原病を考えるべきことを強調し, CNS・SLEと多発性硬化症の関係について文献的考察を加え,本症例では長期観察により臨床的にSLEの診断が確定したことを指摘した.
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