日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
71 巻 , 7 号
選択された号の論文の13件中1~13を表示しています
  • 井村 裕夫
    1982 年 71 巻 7 号 p. 901-916
    発行日: 1982/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 和賀井 敏夫
    1982 年 71 巻 7 号 p. 917-922
    発行日: 1982/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 吉川 隆志, 志田 晃, 入江 正, 川上 義和, 長谷川 淳, 村尾 誠
    1982 年 71 巻 7 号 p. 923-927
    発行日: 1982/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    環境を同一にする1卵性双生児(MZ)ならびに2卵性双生児(DZ)を対象に,血清タンパク分画,免疫グロブリン,タンパク分解酵素阻止物質の濃度を測定し,遺伝と環境要因が,生理学的範囲内の変動にどの程度影響をおよぼすかについて検討した.男性においてアルブミン, α2グロブリン, IgA, α2PIのMZ同胞内の級内変動はDZ同胞内のそれに比して有意に小さく,これらの測定値に関しては,遺伝要因の重みが大きいと推定された.総タンパク, γグロブリン, C1INHについては, MZ, DZとも双生児同胞は類似し, MZ, DZ同胞内の級内変動に有意の差はなく,環境要因の重みが大きいと推定された.
  • 川畑 和人
    1982 年 71 巻 7 号 p. 928-940
    発行日: 1982/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    非閉塞性肥大型心筋症(HCM) 23例,およびうつ血型心筋症(CCM) 25例を対象として,これらの収縮期動態,ならびに弛緩・拡張期動態の特異性について検討した.左心収縮動態の非観血的評価では, HCMの左心収縮性,およびポンプ機能は,正常か,ときにhyperkinetic circulationの状態が生じると思われたが, CCMでは,左心収縮性の低下を背景にして,ポンプ機能は正常か,ときに低下状態が示された.肺動脈圧曲線から求めた右心収縮時相では, HCM,およびCCMの両群でRV・ET/PEPが減少する傾向が示され,その変化は,とくにCCMで著明であつた. LV・ET/PEPとRV・ET/PEPの関係では, HCMで相関が示されたが, CCMでは相関が認められなかつた.弛緩・拡張期動態については,等容性弛緩期,拡張早期,および拡張終期動態に分けて検討した.等容性弛緩期の動態は, time constant (T)と等容性弛緩期時間(IRT)について検討した. peak negative dp/dtが現われた時点以降の等容性弛緩期における圧曲線は, bi-exponential curveを示す症例が多く,その場合, Tを, T1およびT2の二つに分けた. HCMでは, TとIRTの延長が示された.一方, CCMでは, Tの延長が示されたが, IRTは正常であつた. HCMでは,肥大した心室中隔壁厚とT,またはIRTとの間に正相関(r=0.88, 0.78)が認められ,かつTとIRTの間にも正相関(r=0.64)が示された.一方, CCMでは,拡大した左室収縮末期径とTとの間に正相関(r=0.75)が示されたが, IRTとの間には負相関(r=-0.84)が示された.また, TとIRTの間にも負相関(r=-0.89)が示された.両群において,いずれも平均左室後壁拡張速度は減少していたが,拡張早期動態は, CCMが異常化し,心エコー図上,左室後壁振幅の減少が示された.拡張終期動態では, HCM,およびCCMの両群で前負荷が増加しているが, HCMでは,左室後壁総振幅の増しが生じ,一方, CCMでは,左室後壁総振幅の著明な減少が示された.なお,これらの弛緩・拡張期動態にかんして,心エコー図,および心尖拍動図よりえられた非観血的情報と対比し,それらの応用性についても考察した.
  • 丸岡 隆芳, 藤田 良範, 長谷川 武志, 桑原 敏樹, 内田 宏子, 新村 与平, 林 正博, 内島 弘, 新谷 博一
    1982 年 71 巻 7 号 p. 941-949
    発行日: 1982/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    心筋硬塞患者の入院中リハビリテーション(リハ)プログラムについて検討した.最初3日間絶対安静,その後廊下歩行,階段昇降を利用し負荷量を漸増し, 8週間で1日2~3km歩行と階段20段昇降数回を目標とするプログラム(旧プログラム)と, 4週間で同等以上の負荷量に達することを目標としたプログラム(新プログラム)による成績を比較検討した.新プログラムにより45日以内にリハ目標に達した例は2.6%から30.0%に増加し,約半数が60日以内にリハ目標に達し,逆にリハ目標に達しない例は減少傾向を示した、また臥床期間,離床から退院までの期間も短縮可能となり,平均入院期間も110.6日から69.5日になつた.リハが早く進んだ例は若年例,入院時Peelの予後指数の低い例が多い傾向を示した.新プログラムにより,リハをはやく進めても心不全,狭心症,不整脈,再発作等重大な心合併症は増加せず,むしろ減少傾向を示した.入院中リハが順調に進み,早期にリハ目標に達した例の社会復帰率は新旧プログラムともによかつたが,長期間入院を必要とした例では新プログラムの方がよい傾向を示した.発作後1年以内の死亡率も12.4%から7.1%に減少し,欧米の1~2週間のプログラムに比べても少ない傾向を示した.このことは4週間程度の入院期間は患者教育,指導の面からみても必要であり,現時点では4週間位のリハプログラムが適当であると考えられる.
  • 都田 裕之, 河合 直樹, 近藤 照夫, 外畑 巌
    1982 年 71 巻 7 号 p. 950-959
    発行日: 1982/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    冠動脈疾患患者の運動時左心機能評価を目的として労作性狭心症33例,陳旧性心筋硬塞症27例および正常人10例の計70例に運動負荷RIアンジオグラフィを施行した.左室造影法との比較においてRIアンジオグラフィによる左室駆出率(r=0.87, p<0.001)および壁運動評価(一致率93%)は高い精度を示した.左室駆出率は正常群では運動により0.60±0.05から0.86±0.04へ有意に(p<0.001)増加したが,狭心症群では0.62±0.08から0.56±0.09へ有意に(p<0.001)減少し,硬塞群では安静時(0.49±0.13)と運動後(0.53±0.16)の駆出率の間に有意差はなかつた.狭心症例のうち左冠動脈主幹部または左前下行枝狭窄群では駆出率は運動により0.64±0.09から0.54±0.11へ有意に(P<0.05)減少したが,右冠動脈および(または)左回旋枝狭窄群では安静時(0.63±0.08)と運動後(0.61±0.07)の駆出率の間に有意差はなかつた.狭心症状を有しない硬塞例のうち,前壁硬塞群では安静時(0.46±0.11)と運動後(0.48±0.15)の駆出率の間に有意差はなかつたが,下壁硬塞群では駆出率は運動により0.54±0.09から0.68±0.09へ有意に(p<0.001)増加した.狭心症33例中28例(85%)では運動により新しい壁運動異常が出現し,左冠動脈主幹部または左前下行枝狭窄と左室前壁の壁運動異常出現,右冠動脈および(または)左回旋枝狭窄と下後壁の壁運動異常出現の間に密接な関係がみられた.以上,本法は冠動脈疾患患者の左心機能評価に有用と考えられた.
  • 飯田 光男, 加知 輝彦, 祖父 江逸郎, 橋本 佳子
    1982 年 71 巻 7 号 p. 960-966
    発行日: 1982/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    5年前より自発性の低下した43才,男子例において,鼻出血および舌・頚部・四肢のミオクロ一ヌス様の不随意運動をもつて発症し,諸検査により,特発性血小板減少性紫斑病(ITP)および自己免疫性溶血性貧血症(AIHA)の合併が認められたEvans症候群の1例を報告する.両者の合併は1951年Evansらによる4症例報告に端を発して以来注目され,両者が自己免疫という共通機序の1スペクトルの両端に位置する疾患としての興味が持たれている.また,この症例ではLE細胞陽性,クームス直接試験陽性,抗DNA抗体陽性,血清補体価・immune complexの高値,皮膚科的検索により, SLEが基礎疾患と考えられた.続発性AIHAの場合, SLEを基礎疾患として発症するものが高率に認められ,本例もこのcategoryに入るものと考えられた. Evans症候群に随伴する神経症状としては, ITPによる限局性頭蓋内出血以外にみるべきものがなく,むしろ基礎疾患であるSLEによる神経症状が重要なものとして注目されている.本例にみられたミオクロ一ヌスもprednisolone投与およびクロナゼパム投与による軽快,経過中に合併した右上肢運動麻痺などより, SLEによる脳内細動脈のfibrinoid degenrationと増殖性肥厚に伴う小軟化巣病変により発生したものと考えられた. SLEに随伴する不随意運動は舞踏病が多いが,ミオクローヌスは極めて希なものである.
  • 山本 邦宏, 広瀬 完夫, 増野 道子, 斉藤 公司, 坂本 美一, 葛谷 健, 吉田 尚, 武藤 良知
    1982 年 71 巻 7 号 p. 967-971
    発行日: 1982/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    Graves病に伴う悪性眼球突出症により角膜潰瘍・眼痛・複視を訴える患者に対して血漿交換術を試みた.大量ステロイド療法(プレドニソロン60mg/日)とともに1日平均1200m1の血漿交換を4日間(計5050m1)行ない,急速な症状の改善と眼球突出度の軽快を見た.この症状の改善と平行して血中免疫複合体の減少が観察された.しかしこの治療効果は一時的であり,ステロイドの減量とともに症状は再び増悪したため第2回目の血漿交換を行ない症状の改善を得た.この血漿交換術の効果を我々の現在迄に経験したステロイド大量療法,および眼窩部放射線照射療法の効果と比較した.放射線療法は持続的効果が得られるものの,その発現に3~7カ月を要し,急速な治療効果を期待する急性期の治療には血漿交換術が有効であると考えられる.
  • 塚本 玲三, 野村 正征, 則末 栄巳, 柴垣 昌功, 福井 俊夫, 桑島 実, 関口 進
    1982 年 71 巻 7 号 p. 972-976
    発行日: 1982/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    びまん性肺出血は,全身性エリテマト-デス, Goodpasture症候群,急速進行性糸球体腎炎などのように腎障害に伴つて発症することが多い.しかし,慢性腎不全患者の血液透析中にびまん性肺出血を発症し,急速に死亡した症例の報告は過去にみあたらない.我々は,漫性糸球体腎炎の末期状態で血液透析中にびまん性肺出旗を発症し,急速に死亡した2症例を経験したので,その発症機序について若干の考察を行なつた.この2例に限つてびまん性肺出血を起こした誘因としては,第1例では大量のprocainamideの投与と心不全の合併,第2例については大動脈症候群の合併が考えられる.いずれも肺組織に著明なIgGの沈着を認めたが,これは正常肺にも認められることでもあるために特異的な断見とは言えず,さらに検討を要する.また, 2例共,急速に呼吸不全状態に陥り,わずふ2~3週間の経過で,いわゆる成人呼吸窮迫症候群で死亡しており,治療法についても今後の検索が必要と思われる.
  • 沼川 武志, 池内 孝夫, 杉政 龍雄, 井上 修二, 高邑 裕太郎, 須田 嵩
    1982 年 71 巻 7 号 p. 977-984
    発行日: 1982/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    Glucagonomaの詳細な報告例はいまだ少ない.われわれは高グルカゴン血症を認め,血管造影にて濃染像を確認し,手術により切除しえた本症の1例を経験したので血中グルカゴン(total GLI GI)の動態を中心に諸知見を加えて報告する.症例: 39才,女.主訴は1年8カ月来の皮膚症状,舌炎,脱毛,中等度の貧血あり. 1)ブドウ糖経口負荷で境界型.同時に測定したGIは前値683pg/m1, 30分値1054. 2)ブドウ糖静脈内負荷でGIはわずかに増加. 3)グルカゴン負荷で血糖と血中インスリンは軽度に増加. 4)アルギニン負荷,インスリン負荷ではtotal GLI, GIの変動は不明瞭. 5)血漿アミノ酸分画は2, 3のものを除いて著減. 6)血中ガストリン,セクレチソは正常,モチリンは高植. 7)血清総蛋白,総コレステロール,亜鉛は減少. 8)総合アミノ酸製剤,亜鉛含有製剤の投与はともに皮疹の改善に有効. 9)開腹により径1cmの腫瘤を触知し膵体尾部切除を施行.術中に採取した門脈底のグルカゴン値は腫瘤の切除により速やかに減少. 10)組織像は膵島A細胞腫(悪性).組織中の高グルカゴン活性を確認. 11)術後,諸病態は著明に改善. 12)ただし高モチリン血症は持続しており,定期的に経過を観察中.以上のごとく本例はかなり定型的なglucagonoma症例である.従来,本疾患の予後は概して不良とされるが,希な疾患であるが故に診断が遅れるのも一因と思われる.病態の十分な認識によつてより早期の診断が期待されよう.
  • 増野 道子, 折笠 哲男, 高井 孝二, 斉藤 公司, 山本 邦宏, 葛谷 健, 吉田 尚, 前沢 政次
    1982 年 71 巻 7 号 p. 985-989
    発行日: 1982/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    甲状腺機能低下症に貧血が合併することはよく知られたことであるが,その成因は単一ではなく,従来, (1)代謝率の低下に基づく正球性貧血, (2)鉄欠乏に基づく低色素性小球性貧血, (3)葉酸又はビタミンB12の吸収障害に基づく大球性貧血などに分けて論じられてきた.今回,私たちは,これらのカテゴリーに属さないと考えられる貧血例を経験したので報告する.症例は, 42才,女性.昭和54年,全身倦怠感とともに,難聴,便秘,耐寒性の低下が出現,近医にて高度の貧血を指摘され,昭和55年,貧血の精査のため入院した.入院時の理学所見と, T41μg/dl以下, T325ng/dl以下, TSH159μU/ml,サイロイドテスト,マイクロゾームテスト陽性などの検査所見より,慢性甲状腺炎による原発性甲状腺機能低下症と診断した.一方,血液学的には赤血球数246万/mm3, Hb 8.2g/dlであり,血清ビリルビン値上昇,赤血球脆弱性試験で,脆弱化傾向, 51Cr法による赤血球寿命の短縮より溶血と考えられ,家族および本人の末梢血の所見より,遺伝性球状赤血球症と診断した.甲状腺薬の投与のみにて,経過を観察したところ,甲状腺機能の正常化とともに,末梢血の球状赤血球数は減少し,貧血は著明な改善を示した.この症例では,基礎に遺伝性球状赤血球症という赤血球膜の異常が存在し,その膜異常を補つて働くべき機序が甲状腺ホルモン欠乏により維持できずに,溶血の増悪をきたしていたものと考えられる.
  • 富澤 古志郎, 本田 正樹, 与沢 宏一, 相川 忠弘, 吉田 弘喜, 大野 秀樹
    1982 年 71 巻 7 号 p. 990-994
    発行日: 1982/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    わが国においても種々のアレルゲンによる過敏性肺臓炎が明らかにされるようになつたが,確実に診断基準に一致する症例はごく少ない.症例は23才の男で,北根室酪農地帯・某農場に牧夫として勤務した約1ヵ月後より発熱を繰り返し,半年後には咳嗽発作,労作時の息切れ,心悸亢進が出現するようになり入院.血中白血球・好中球増加,血沈軽度亢進したが, CRP(一), RAテスト(一), ASLO 160倍で,高γグロブリン血症も認められなかつた.肺機能検査は, FVC, VC, %VC, TLCがそれぞれ低下し,軽度の拘束性障害を示した.胸部X線像では,両側肺野にびまん性散布性細粒状陰影が認められ,間質性の病変が示唆された.特異抗原に対する沈降抗体強陽性がOuchterlony法でMicropolyspora faeni, Thermoactinomyces vulgaris, Pullularia pullulansに, counterimmunoelectrophoresis法でMicropolyspora faeniにそれぞれ観察された.症例は,職場復帰24時間後より自覚症状の増悪と胸部X線像上細顆粒陰影の増強を認め,抗原に再曝露したものと推定された.プレドニゾロンの経口投与による治療が効果的であつた.今回,典型的な臨床症状を呈し, Micropolyspora faeniが原因抗原と考えられた農夫肺の1例を報告した.
  • 高柳 芳彦, 佐藤 聡, 吉村 和弘, 迫 亀二, 井手 芳彦, 辻畑 光宏, 高守 正治, 長滝 重信
    1982 年 71 巻 7 号 p. 995-998
    発行日: 1982/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    患者は56才,主婦.昭和52年頃より言語不明瞭,歩行不安定,上肢の運動が拙劣となつた.昭和55年9月上記症状が増悪したため,同年10月,当科に入院した.入院後の病歴聴取により,昭和51年頃より,耐寒性の低下,頭髪の脱毛,皮膚乾燥等の症状が出現していたことがわかつた.入院時,うつ状態,皮膚乾燥,断綴善語,眼振,企図振戦,失調性歩行, pro1onged relaxation phase of ankle jerkおよび筋mounding徴候陽性であつた.甲状腺軽度弾性硬,心濁音界軽度拡大.甲状腺検査では,血中T3, T4の著明低下. TSHの著明な上昇. TRHテストで前値が高く過剰反応を示し,甲状腺生検では慢性甲状腺炎の所見を呈し,慢性甲状腺炎による原発性甲状腺機能低下症の診断をえた.筋電図では異常なし.知覚神経伝導速度は遅延していた.上腕二頭筋生検では, Type II fiber atrophyの所見がえられた,入院後, 1-thyroxineの投与を開始したところ,小脳失調症状は,次第に改善している.また,知覚神経伝導速度の遅延も改善してきている.
feedback
Top