日本内科学会雑誌
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74 巻, 11 号
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  • 祖父江 逸郎
    1985 年 74 巻 11 号 p. 1491-1501
    発行日: 1985/11/10
    公開日: 2008/06/12
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  • 竹澤 英郎
    1985 年 74 巻 11 号 p. 1502-1506
    発行日: 1985/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 長瀧 重信
    1985 年 74 巻 11 号 p. 1507-1511
    発行日: 1985/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 鬼倉 俊一郎, 上松瀬 勝男, 梶原 長雄
    1985 年 74 巻 11 号 p. 1512-1521
    発行日: 1985/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    急性心筋梗塞症に対するウロキナーゼ(UK)による経静脈的線溶療法の有効性について,実験的心筋梗塞(冠動脈内2時間血栓)イヌを用い検討した後に臨床応用を試みた. UKを初めの10分で1万単位/kg,次の50分で同量を投与した時の血栓溶解率は40%(4/10頭)と低率であつた.臨床例の18例(前壁梗塞17例)で,初回造影時に責任冠動脈の血流がみられた狭窄群4例,完全閉塞14例であつた.実験と同じUKの投与法により14例中10例(71%)に血栓溶解をみた.残り4例は無効であつた.慢性期の冠動脈造影では無効例を除き良好な血流をみた.前2者の慢性期の左室分画駆出率は無効群に比し有意に良好であつた.以上より本法は有用な治療法と思われた.
  • 柴田 晴通, 原沢 茂, 三輪 剛
    1985 年 74 巻 11 号 p. 1522-1528
    発行日: 1985/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    本研究は逆流性食道炎の病態生理に関し,胃排出能の面と食道機能との関係を検討した. 1)下部食道括約部圧(LESP)は低値傾向,食道acid clearing(=AC)は有意差をもつて延長していた. 2)逆流性食道炎患者における胃排出能は全体では有意差をもつて遅延していた. 3)胃排出能試験で7.0μg/ml以下の胃排出能遅延群と12.0μg/m以上の胃排出能亢進群に分けて見ると,遅延群ではLESPは正常範囲であるのに対し,亢進群では有意差をもつてLESPは低値を示した. 4)食道ACは胃排出能遅延群,亢進群ともに延長していた.以上より逆流性食道炎の病態にはLESPの低値,食道ACの延長に加え胃排出能の遅延が病因として考えられた.
  • 渡部 一郎, 佐川 昭, 安田 泉, 谷村 一秀, 向井 正也, 清水 昌人, 沖 一郎, 大西 勝憲, 藤咲 淳, 中川 昌一
    1985 年 74 巻 11 号 p. 1529-1534
    発行日: 1985/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    当科126例のSLE群と, 70例の非SLEリウマチ疾患群においてARA新旧両基準について検討した. SLE群の臨床症状では関節炎90%,蝶形紅斑62%が多く, Tanらの報告と比較すると新基準では漿膜炎が低頻度である以外に有意差はなかつた. ARA新基準に加えられた項目では,抗核抗体99%,抗DNA抗体83%と高かつた. Sm抗体は陽性率26%であるがLE細胞やBFPと同様に特異度はきわめて高かつた. ARA基準の平均陽性項目数はSLE群では旧基準5.40項目,新基準5.61項目であり, 4項目以上陽性症例の割合はそれぞれ88.1%, 96.8%と有意に増加が認められた.対照群の特異度は98.6%から95.7%と減少したが有意差はなく,新基準は感度に勝ることが示された.
  • 村松 準, 長谷川 延広, 上嶋 十郎, 長谷川 一子, 古和 久幸, 重広 世紀子, 木川田 隆一
    1985 年 74 巻 11 号 p. 1541-1547
    発行日: 1985/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    筋緊張性ジストロフィー症(MyD)10例を対象として,日常生活労作activities of daily life (ADL)の重症度により分類し,心機能の変化を非観血的に対比した.対象例中, ADL良好群(A群)は7例, ADL不良群(B群)は3例であつた.いずれも,明らかな心症状または胸郭変形を伴わなかつた.心電図上, 1例で左脚ブロックおよび第1度房室ブロックが認められた.僧帽弁逸脱は3例で示された. MyDの安静時における心機能は,心エコー法による検索から, A群ではほぼ正常であつたが, B群では,心収縮能および心拡張能の両者に低下が示された.すなわち,骨格筋障害の程度が強く, ADL重症度が高い症例ほど,心機能低下がより著明であつた.左室機能は早期から進行性に障害される所見がえられたが,このさい,心収縮能および心拡張能の両者が並行して障害されることが示された.亜硝酸アミル負荷試験による心予備能評価を行なうと, MyDでは,安静時における心機能とは無関係に, A, B両群で, ET/PEPの増加率が,正常群に比べ有意に低く,心予備能の低下が推定された. RIシンチグラムにより, MyDにおける心筋障害は前壁側に生じやすいことが示され,前壁側心筋障害例では明らかな心機能低下を伴つた.
  • 西田 修, 森安 史典, 中村 武史, 伴 信之, 三浦 賢佑, 酒井 正彦, 内野 治人, 三宅 健夫, 森 敬一郎, 熊田 馨
    1985 年 74 巻 11 号 p. 1548-1553
    発行日: 1985/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    超音波複合装置の臨床応用,すなわちリニア電子スキャソとパルスドップラー血流計とが複合されるようになつてから,深部血管の血流量の測定が容易となつた.我々は,比較的まれな疾患とされている脾動脈瘤の3症例を経験し,このリニアドップラー法により門脈・脾静脈などの血流量を定量的に測定したので報告する. 3症例は,ともに女性で, 2例は門脈圧亢進症をともなつており, 1症例は門脈系に異常をみなかつた.実測された門脈圧は21mmHg, 18mmHg, 8mmHgであつた. 3症例は,全例とも血管造影が実施され,脾動脈瘤が確認された.門脈圧亢進症にともなう2症例は,それぞれ,巨大な左胃静脈,巨大な牌静脈・腎静脈シャントという肝外性の門脈・大静脈系の自然のシャント形成をみた.脾静脈血流量は,それぞれ2,783ml/min, 710ml/mln, 849ml/minであり,全例で増加していた.脾動脈瘤の成因に関しては,多くの報告があるが,本邦においては,門脈圧亢進にともなうものが最も多いとされている.さらには,門脈圧亢進にともなう脾血流増多が脾動脈瘤の形成を促すという推論も多いが,脾血流量を実測した報告はなく,我々のものが初めてでありその意義は大きいと考える.又, 3症例のうち2症例にて,肝外性の巨大短絡路をみており,それが脾血流増多そして脾動脈瘤形成を助長していたと思われ,門脈圧亢進症の門脈血行動態を考える上で興味深いと思われた.
  • 玉岡 晃, 山之内 博
    1985 年 74 巻 11 号 p. 1554-1560
    発行日: 1985/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    末梢神経障害を主症状とし,血中免疫複合体の高値や各種自己抗体の陽性を示した結節性動脈周囲炎の78才,女性例を報告した.末梢神経障害はsensory-motor typeで,筋萎縮・筋力低下が目立つた.足趾の壊疽部の病理組織学的検索にて,中小の筋型動脈に炎症像が認められ,紫斑部の皮膚生検では,静脈に小血栓が認められた.神経生検では,有髄神経線維はほとんど認められず線維化していた.血中免疫複合体はC1q-binding assayにて高値を示し,各種の自己抗体も陽性であつたが,副腎皮質ホルモン投与により,臨床症状の回復と平行して改善を示した.本例は,診断基準の上からは,結節性動脈周囲炎と合致していたが,免疫複合体の高値・自己抗体陽性などの点から全身性エリテマトーデス(SLE)など,その他の古典的膠原病と類似の病態が示唆された.また,本例の主症状となつた末梢神経障害は, ischemic neuropathyであると考えられたが,その発生機序として,免疫複合体による血管炎の惹起や小血栓の形成が関与していた可能性が推測された.
  • 田淵 義勝, 荻原 俊男, 福地 研一郎, 瀬戸 孝宏, 熊原 雄一, 中丸 治
    1985 年 74 巻 11 号 p. 1561-1566
    発行日: 1985/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    後腹膜線維症のうち特発性のものは,比較的まれであり,本邦では50例程度報告されている.随伴症状としては発熱,腰背部痛が主症状である.今回我々は下腿伸側の疼痛・腫脹を主症状とした本症患者を経験した. 48才,女性.入院時,両側下腿伸側中央部に色素沈着を伴う腫脹・圧痛あり,血沈亢進CRP (+2), γグロブリン, α2グロブリン上昇を示した.当初慢性骨髄炎を疑い下腿生検を施行したが,皮下組織に血管周囲炎を認めたのみで脛骨には一次的な変化は認めなかつた.骨シンチ施行時に偶然,右無機能腎,左水腎症の所見が得られ,排泄性および逆行性腎盂造影にて両側水腎症,右尿管全域にわたる狭窄,左尿管のL3-L5での狭窄,両側尿管の内方偏位が認められ, CTにて大動脈周囲の軟部組織の増大が描出された.後腹膜生検,左尿管剥離術,左尿管腹腔内固定術を施行し,組織所見は,線維増殖が著明で慢性的非特異的炎症所見が認められた.術後プレドニソロン30mgより漸減療法にて両下腿炎症症状は消退,血沈CRPも正常化した.本症例は主要症状が下腿炎症所見であり,本症の臨床症状としては極めて珍しく,一側腎機能が維持されている時期に治療開始できた幸運な症例といえる.本症の病因として自己免疫説があるが,本症例もレイノー現象陽性,抗DNA抗体陽性,下腿の血管周囲炎像,ステロイド反応性はこれを支持する.
  • 谷 聡, 永田 正男, 的崎 尚, 川瀬 芳人, 広瀬 良和, 末広 逸夫, 玉田 文彦, 大江 勝, 本庄 昭, 寮 隆吉, 溝口 靖紘
    1985 年 74 巻 11 号 p. 1567-1572
    発行日: 1985/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    キニジンによる血小板減少性紫斑病は欧米では多数の報告がみられるが,本邦での報告例は極めてまれである.今回,我々は重篤な出血症状をきたしたキニジンによる血小板減少性紫斑病に対して,血漿交換療法を行ない救命し得た症例を経験したので報告する.症例は68才,女性.僧帽弁狭窄症および心房細動にて入院後,心房粗動へと移行したため電気的除細動を施行し,キニジン0.9g/日にて洞調律を維持していた.キニジン投与後約8週間目に鼻出血および下腿に点状出血斑が出現し,血小板数は1.2×104/mm3と著明な減少を示した.骨髄像では巨核球数の増加を認め,抗血小板抗体およびキニジンによるリンパ球幼弱化反応が陽性を示したため,キニジンによる血小板減少性紫斑病と診断した.直ちにキニジンの投与を中止し,大量の血小板輸血を行なつたが,血小板数の回復がみられず,脳出血症状および消化管出血が出現したため血漿交換療法を施行した.血漿交換療法は膜分離方式によつて計4回行ない総量12000ml交換した.キニジン投与中止後7日目より血小板数は回復し始め, 10日目頃には正常に復した.血漿交換療法は急速に血中内抗体と薬物を除去することが可能であり,本症例の様に生命に危険な重篤な出血症状をきたす症例に対しては注目されるべき治療法の一つであると考えられる.
  • 田内 美津子, 安間 美津彦, 橋本 博史, 広瀬 俊一
    1985 年 74 巻 11 号 p. 1573-1578
    発行日: 1985/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    慢性関節リウマチ(RA)と全身性エリテマトーデス(SLE)の重複症例や,家族内発症例の報告は,膠原病の病因,疾患相互の臨床病態の関連性を解明する上で貴重と思われるが,我々はRAとSLEの重複に加えて不全型Marfan症候群を合併した姉妹発症例を経験した.症例は23才と21才の姉妹で他に同胞はなく,母親に甲状腺機能亢進症の既往を認めた他,血縁に自己免疫疾患, Marfan症候群を認めなかつた. 2症例はそれぞれ13才, 16才で多発関節痛を初発として発症し,入院時ともに指骨間関節,膝,手,肘,足関節等の疼痛と腫脹を訴え,当該骨にX線所見でstage IVの所見を示した.検査所見でともにRAHA test, RA test, LE cell,抗核抗体,直接および間接Coombs testが陽性で血色素尿を認め,腎生検組織所見で姉にfocal lupus nephritis,妹にmembranous lupus nephritisが認められた.また心臓超音波検査で肺に僧帽弁の粘液腫様変化,妹に僧帽弁逸脱があり,体長測定でともにmetacarpal indexの増加(8.5以上)を認めたが眼科的異常を示さなかつた.家族内因子の検索は母親にRAHA test, RA test, microsome testが陽性で,母親と姉妹にHLA-BW 35,母親と妹にHLA-DR4を認めた.この様に本症例は膠原病の家族内発症,疾患群の臨床病態の関連に加えて,疾患の場を同じくする自己免疫疾患と先天性collagen代謝異常の関与も考えられるMarfan症候群との関連等,数々の示唆に富む貴重な症例と考えられた.
  • 高林 克日己, 末石 真, 冨岡 玖夫, 今泉 照恵, 吉田 尚, 杉山 隆夫, 木村 亮, 井坂 茂夫, 島崎 淳
    1985 年 74 巻 11 号 p. 1579-1585
    発行日: 1985/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    全身性エリテマート一デス(SLE)にまれながら間質性膀胱炎を合併することが最近示され,これはlupus cystitis (ループス膀胱炎)と呼ばれている.今までにこのループス膀胱炎の本邦におけるまとまつた報告はなかつたが,われわれは最近4例のループス膀胱炎と思われる症例を経験した.いずれも中年女性で,頻尿などの膀胱症状を訴えて発症し,亜急性に進行して水腎症に至つている.これらの患者はまたいずれにも悪心・嘔吐・下痢などの消化器症状を合併していた.うち1例はステロイド療法・腎瘻造設術後も腸管運動の低下からイレウスを繰り返し,消化管出血により死亡した. 1例は腎瘻造設後にネフローゼ症候群が出現しSLEと診断された.他の2例はループス膀胱炎と診断後,ステロイド療法により膀胱・消化器症状の改善をみた.本疾患はまれではあるが,膀胱の他消化器症状を合併するなど特有の臨床像をもつたSLEのsubgroupの一つと考えられる.しかし既知の特定の自己抗体との相関は認められなかつた.また1例で消化管粘膜下の血管にimmune depositsを認めたが,膀胱では明らかな血管炎はみられなかつた.この疾患は初期には他覚的所見に乏しく,診断が遅れる傾向があるが,早期治療により症状の改善が期待できることから,膠原病患者の膀胱症状に遭遇した際には,念頭におかなければならない疾患と考えられる.
  • 佐久間 貞行, 宮田 伸樹
    1985 年 74 巻 11 号 p. 1586
    発行日: 1985/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 松沢 大樹
    1985 年 74 巻 11 号 p. 1587
    発行日: 1985/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • a)心疾器の映像診断
    小塚 隆弘
    1985 年 74 巻 11 号 p. 1588
    発行日: 1985/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • b)ドプラ血流映像法(ドプラ断層)
    仁村 泰治
    1985 年 74 巻 11 号 p. 1589-1590
    発行日: 1985/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 石垣 武男
    1985 年 74 巻 11 号 p. 1590
    発行日: 1985/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 1985 年 74 巻 11 号 p. e1
    発行日: 1985年
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
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