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本間 日臣
1986 年 75 巻 10 号 p.
1347-1364
発行日: 1986/10/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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原 耕平
1986 年 75 巻 10 号 p.
1365-1369
発行日: 1986/10/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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山崎 博男
1986 年 75 巻 10 号 p.
1370-1374
発行日: 1986/10/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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安田 寿一
1986 年 75 巻 10 号 p.
1375-1379
発行日: 1986/10/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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石井 當男
1986 年 75 巻 10 号 p.
1380-1384
発行日: 1986/10/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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恒松 徳五郎
1986 年 75 巻 10 号 p.
1385-1388
発行日: 1986/10/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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吉田 豊
1986 年 75 巻 10 号 p.
1389-1392
発行日: 1986/10/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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田辺 晃久, 吉川 広, 佐藤 美智子, 古屋 秀夫, 五島 雄一郎, 鈴木 豊
1986 年 75 巻 10 号 p.
1393-1399
発行日: 1986/10/10
公開日: 2008/06/12
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磯久 一郎, 司馬 清麿, 小山 忠喜, 山下 勝弘, 難波 研一, 保坂 俊明, 前沢 秀憲
1986 年 75 巻 10 号 p.
1400-1404
発行日: 1986/10/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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内因性交感神経刺激作用(ISA)を持つβ-遮断薬(carteolol, pindolol),またはISAを持たないβ-遮断薬(propranolol)で治療を受けている高血圧症患者(n=55),およびβ一遮断薬以外の降圧薬で治療を受けている高血圧症患者(n=76)につき筋症状の出現頻度と血清CPK, GOT, GPT, LDH, CPK-isozyme等との関係につき検討した.血清CPK値はcarteolol群とpindolol群でのみ有意に上昇し, CPK値の上昇はCPK-MM値だけでなく心筋由来のCPK-MB値も上昇しており,同時にGOT, GPT, LDH等の酵素も上昇傾向にあつた.筋症状はcar-teolol群, pindolol群共に6例が認められたが,対照群とpropranolol群にはなかつた.以上よりISAとCPK値および他の酵素の上昇・筋症状出現とは密接な関連が考えられるが, CPK値の上昇と筋症状の出現とは必ずしも一致せず,その詳細はさらに検討が必要である.
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上原 晋, 横田 充弘, 野田 省二, 小出 正文, 都築 雅人, 外畑 厳
1986 年 75 巻 10 号 p.
1405-1411
発行日: 1986/10/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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心予備能の非観血的評価法の妥当性を,観血的評価法と対比し検討した.冠動脈疾患患者55例,健常人8例を対象として多段階臥位自転老エルゴメータ運動試験を施行し,肺動脈楔入圧(PCWP),心係数(CI),心エコー図による左房径(LAD)を経時的に測定した.各計測値は運動極期と安静時の値の差(
δ)として示した.観血的心予備能分類として
δPCWP=8mmHg,
δCI=2.5
l/min/m
2を臨界値として対象を4群に分類した.
δPCWPと
δLAD
3の間にはr=0.74 (p<0.0001),
δCIと運動持続時間の間にはr=0.69 (p<0.0001)の有意な正相関が存在した.非観血的心予備能分類として運動持続時間篇7分,
δLAD
3=8cm
3を臨界値として対象を4群に分類した.両分類の対比では63例中52例(83%)に一致を認めた.
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宮川 高一
1986 年 75 巻 10 号 p.
1412-1417
発行日: 1986/10/10
公開日: 2008/06/12
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インスリン依存型糖尿病にdiabetic lipemiaが合併する事はよく知られている.今回著者はインスリン非依存型糖尿病に合併した, diabetic lipemiaの1例を経験したので報告する.症例は58才,男性.入院時の血漿は乳び状で,トリグリセライド値は8000mg/dlであり,高リポ蛋白血症V型を呈した.血糖値は501mg/d1で尿アセトン体陽性であつた.食事療法およびインスリン持続皮下注入法にて,血糖値および血清脂質値は正常化した.同胞4名の血清脂質値は正常であつた,インスリン非依存性糖尿病であつても,過食やアルコール摂取などの糖尿病を増悪させる条件が加われば, diabetic lipemiaを発症しうる事を示した貴重な1例であつた.
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谷口 修一, 長沢 浩平, 鉢嶺 一男, 石橋 大海, 長野 政則, 草場 公宏
1986 年 75 巻 10 号 p.
1418-1422
発行日: 1986/10/10
公開日: 2008/06/12
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Systemic lupus erythematosus (SLE)の患者に,静脈血栓が合併しやすいことは,古くからよく知られているが,今回,我々は, SLEの経過中に,肝静脈主幹および下大静脈に広範に血栓を形成し,典型的なBudd-Chiari症候群の病像を呈し, 2年後,肝性脳症に至つた症例を経験した.症例は, 17才,女性. 12才でSLEを発症し,以後ステロイド療法を受けていたが, 15才時急速に腹水,下腿浮腫が出現し,下大静脈の閉塞を伴うBudd-Chiari症候群と診断された.約2年後,急速に肝性脳症に到り死亡した. SLEの凝固亢進状態については,種々の要因が考えられているが,本症例における血栓形成にcirculating anticoagulantの存在が強く疑われた.
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久山 純, 西田 栄三郎, 椿尾 忠博, 金山 良男, 冨永 信彦, 嶺尾 郁夫, 小笠原 三郎, 山下 静也, 米沢 毅, 垂井 清一郎
1986 年 75 巻 10 号 p.
1423-1428
発行日: 1986/10/10
公開日: 2008/06/12
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症例は17才,男性. 10才頃から移動性の胸背部痛,時に関節痛を伴つた発熱発作が, 2カ月に1回その後10日に1回の頻度で不規則に出現した. 1回の発作は約5日間持続した.発作期に腹痛,皮疹は認めなかった.検査成績では発作期に白血球増加など炎症所見を認め,脳波は発作期と間歇的に異常を認めた.血中エチオコラノロンは正常.尿中カテコールアミンは発作との相関を認めず,レセルピンは有効でなかつた.以上より,本症例を家族性地中海熱型を呈する周期熱と診断し,さらに本邦における既報告3症例と比較検討した.本症例において,前駆期でのコルヒチン服用により発作が完全に抑制された事は,本症の発作発現機序を考える上で興味深い.
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吉川 治哉, 伊藤 紀子, 水野 公雄, 伊藤 貴彦, 服部 愛弘, 渡辺 篤, 吉川 敏, 高本 滋, 仁田 正和, 中村 栄男, 宇野 ...
1986 年 75 巻 10 号 p.
1429-1437
発行日: 1986/10/10
公開日: 2008/06/12
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患者(62才,男)は,某病院にて悪性リンパ腫と診断され, VEMP療法を施行されたが反応せず,当科へ転院.骨髄中に腫瘍細胞を73.5%認め,間歇的AAAP療法を開始した.速やかに完全寛解に導入され, cyclic AAAPにて同状態を半年間持続した.心タンポナーデにて再発し,心膜穿刺を施行.血性心膜液中腫瘍細胞の表面マーカー検索よりB-cell originが判明した.心膜内にADM 20mg, 2回注入し,心膜液の消失をみた.骨髄再発,左大腿局所再発を経て4カ月後, Adams-Stokes発作を呈し,体外式ペースメーカーを装置したが, 1カ月後死亡.剖検にて洞房結節と左室壁内に原病の転移・浸潤を認め,心タンポナーデ, Adams-Stokes症候群の病因と診断された.
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石川 隆, 小林 幸夫, 宮園 浩平, 大西 真, 油谷 浩幸, 森山 貴志, 井廻 道夫, 高久 史麿, 青山 弘
1986 年 75 巻 10 号 p.
1438-1442
発行日: 1986/10/10
公開日: 2008/06/12
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症例は41才,男性.主訴,皮下出血.血液検査にて赤血球379万/mm
3,白血球数4700/mm
3,血色素11.5g/dl,血小板4.4万/mm
3.骨髄穿刺では,有核細胞数28.4万/mm
3,骨髄芽球5.6%,赤芽球系の過形成を伴い, myelodysplastic syndromeの一群であるrefractory anemia with excess of blasts (RAEB)と診断された.
59Feを用いたferrokineticsにて体外計測で肝に著明な鉄の取り込みを認めた.腹腔鏡・肝生検を施行したところ,肝に結節形成はなく組織学的にも小葉構造は正常であつた,しかし,鉄染色にて肝の実質細胞に鉄の高度な沈着が認められた.本例は輸血歴もなく, RAEBに伴う代謝異常に伴うhemosiderosisと考えられた.
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後藤 和弘, 森 昌朋, 栗原 正英, 山田 昇司, 五十嵐 健, 竹沢 二郎, 小林 節雄
1986 年 75 巻 10 号 p.
1443-1448
発行日: 1986/10/10
公開日: 2008/06/12
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肝脾腫大および甲状腺腫を主訴とする56才の女性が入院した.一般検査ではGOT, GPT, LDHの上昇,高γ-gl血症,抗核抗体,抗平滑筋抗体の陽性が認められ,肝生検像では, active chronic hepatitisの所見を呈した.血中T
4, T
3の上昇, MHA, TAの陽性を認め, TRHに対するTSH分泌反応は無く, T
3投与後の
131I甲状線摂取率は抑制されず,抗TSHレセプター抗体は陽性であつた.またリンパ球のOKT4/8比は軽度上昇し, ADCC活性並びにCon Aに対するリンパ球刺激試験は低下していた. HLA-DR4抗原を認めた.以上の成績より, autoimmune hepatitisにGraves病を合併した症例と考えられ,それらの発症機転に免疫機構異常状態が存在する事が示唆された.
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小坂 譲二, 安田 圭吾, 石塚 達夫, 今井 龍幸, 三浦 清
1986 年 75 巻 10 号 p.
1449-1452
発行日: 1986/10/10
公開日: 2008/06/12
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フリー
摘脾患者は敗血症または髄膜炎などの重篤な感染症に罹患しやすく, OPSI(overwhelming postsplenectomy infection)症候群として最近注目されている. OPSIは経過が電撃的で適切な治療にもかかわらず予後不良とされている.摘脾26年後に肺炎球菌性髄膜炎を発症し救命しえたOPSIの1例を報告した.患者は54才,男性.既往歴に28才で脾静脈血栓症で摘脾等4回の手術歴を持つ.昭和60年1月3日,突然に頭痛,発熱をきたして3日目に意識低下,髄膜刺激症状を認め,髄液培養で肺炎球菌を検出,肺炎球菌性髄膜炎と診断.抗生物質投与で経過は良好で救命し得た.本邦では我々の知る限りOPSI成人例としては第2例目と思われる.
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溝口 靖紘, 宮島 慶治, 阪上 吉秀, 山本 祐夫
1986 年 75 巻 10 号 p.
1453-1456
発行日: 1986/10/10
公開日: 2008/06/12
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市販の便秘治療薬(金鵄丸)服用後に重篤な肝障害を呈した症例を経験した.この症例は約1カ月間同薬を服用した後,黄疸が出現して1カ月後に-たん肝機能は正常化した.しかし, 3カ月経過してから再び「金鵄丸」を3週間服用したところ著明な肝機能障害が現われ,肝生検によつて肝組織に広範な帯状壊死を認めた.患者の末梢血単核細胞を分離して「金鵄丸」添加で培養した結果,リンパ球幼若化反応が陽性であつたので,同薬による薬物アレルギー性肝炎と診断した.漢方薬による薬物性肝障害は極めて希であるが,本症例のように臨床的に重篤な経過を示す場合があるので,漢方薬といえども服用に際しては十分な注意が必要であると考える.
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若松 延昭, 高沢 哲也, 涌井 一郎, 八幡 和明, 津田 晶子, 百都 健, 梨本 いづみ, 伊藤 正毅, 柴田 昭, 鈴木 利光
1986 年 75 巻 10 号 p.
1457-1462
発行日: 1986/10/10
公開日: 2008/06/12
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ラ島細胞抗体(islet cell antibodies, ICA)陽性の糖尿病を持つ再発性軟骨炎(relapsing polychondritis, RP)の1例を報告した.患者は64才,男性.肩関節痛に始まり,両耳介の発赤腫脹,紅彩強膜炎,両側の感音性難聴が2年間の内に相ついで出現し,糖尿病の発見を契機として当科に入院した.入院時,上述の身体的所見の他,軽度の白血球増加,血沈の亢進, CRP3+,免疫複合体陽性, ICA陽性を認め,耳介軟骨生検材料の光顕,電顕像では軟骨細胞の消失,高度のリンパ球,形質細胞の浸潤を認めた.治療としてコルヒチン0.6mg→1mg/日を投与し,数週内に劇的な症状の改善を認めた. RPの治療にコルヒチンを用いた報告は本邦になく,試みるべき方法と考え報告した.
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村井 幸一, 重平 正文, 中島 信治, 中村 東樹, 橘 宣祥, 津田 和矩, 野添 新一, 成尾 鉄朗, 武井 美智子
1986 年 75 巻 10 号 p.
1463-1464
発行日: 1986/10/10
公開日: 2008/06/12
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患者は31才,女.気管支喘息発作に対しhydrocortisone sodium succinateを静注したところ呼吸停止し,半昏睡に陥つた.意識回復後, prednisolone sodium succinateの静注で再び同様に半昏睡に陥った.皮内反応および静注による誘発試験の結果より副腎皮質ステロイド(CS)薬そのものに対する過敏反応と考えた. CS薬は-時的な投与では副作用はまれと考えられているが,気管支喘息患老での過敏反応の報告が散見され,投与の際は注意が必要である.
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清水 弘行, 冨沢 貴, 下村 洋之助, 竹沢 二郎, 小林 功, 小林 節雄
1986 年 75 巻 10 号 p.
1465-1466
発行日: 1986/10/10
公開日: 2008/06/12
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症例, 48才,主婦.糖尿病性ケトーシスにて入院.精査にて抗平滑筋抗体陽性Felty症候群と診断. red color signを伴う食道静脈瘤を有することから脾摘出が施行され,以後IgG減少と抗平滑筋抗体消失を認めた.本例はインスリン依存型糖尿病合併Felty症候群にて脾摘出後自己抗体消失をみた1例であり,本症の抗平滑筋抗体出現機序において脾の存在が重要な意義を有するものと考え,自己免疫異常における脾の意義について検討を加えた.
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久保 明義, 今村 陽一, 松原 渉, 村上 一雄, 梶山 憲治, 松本 勲
1986 年 75 巻 10 号 p.
1467-1468
発行日: 1986/10/10
公開日: 2008/06/12
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症例は55才,男. 49才時より肺性心のため入退院を反復.今回呼吸困難と頭痛のため再入院.入院時血圧232/118mmHg,脈拍132/分,血中カテコラミンの著増と腹部CTから左副腎褐色細胞腫の合併を診断.心電図で両室肥大,心エコー図で左室歪曲化と収縮期僧帽弁前方運動(SAM)を認めた.肺性心と褐色細胞腫の合併について従来報告例はなく,また本例のSAMの成因は心室中隔の肥大と偏平化により流出路狭窄が生じたためと考えられた.
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