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服部 信, 漆崎 一朗
1987 年 76 巻 11 号 p.
1637
発行日: 1987/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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(1)話題の腫瘍マーカー
服部 信
1987 年 76 巻 11 号 p.
1638-1642
発行日: 1987/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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(2)癌糖鎖抗原
広橋 説雄
1987 年 76 巻 11 号 p.
1643-1645
発行日: 1987/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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(1)超音波・computed tomography (CT)
福田 守道
1987 年 76 巻 11 号 p.
1646-1650
発行日: 1987/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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(2) Nuclear magnetic resonance (NMR)
有水 昇
1987 年 76 巻 11 号 p.
1651-1654
発行日: 1987/11/10
公開日: 2008/06/12
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(3) Immunodetection
岡部 哲郎
1987 年 76 巻 11 号 p.
1655-1657
発行日: 1987/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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太田 和雄
1987 年 76 巻 11 号 p.
1658-1662
発行日: 1987/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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漆崎 一朗
1987 年 76 巻 11 号 p.
1663-1668
発行日: 1987/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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柄川 順
1987 年 76 巻 11 号 p.
1669-1673
発行日: 1987/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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近森 大志郎, 土居 義典, 米沢 嘉啓, 小田原 弘明, 楠目 修, 瀬尾 宏美, 小沢 利男
1987 年 76 巻 11 号 p.
1674-1679
発行日: 1987/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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1981年11月から1986年6月までに,当教室にて施行された冠動脈造影357例中15名に左主幹部動脈の有意病変(50%以上の狭窄)を認めた.年令は56才~74才と高令者に多く,男性14名,女性1名であった.安静時心電図でもST-T異常を示すものが多く,トレッドミル運動負荷心電図では胸部誘導での変化に加えて, I誘導にもST変化を伴うものが多かった(13例). dipyridamole負荷心筋シンチグラフィーの本症診断における感受性は高いが特異性は低い.上記15名中2名を除いて冠動脈バイパス手術が実施され,現時点における予後は良好である.
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荒川 宏
1987 年 76 巻 11 号 p.
1680-1689
発行日: 1987/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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心タンポナーデにおける弛緩期の左室循環動態を実験的,臨床的に検討した.弛緩期の指標として等容性弛緩期左室圧下降脚時定数(T
bf),漸近線(P
bf), P
bf=0時の時定数(T
ln),等容性弛緩期時間(IRT)を測定し,心タンポナーデの重症度は1回心拍出量(SV)または1回心拍出係数(SI)で表わした.実験的に心タンポナーデでは奇脈,左室収縮期圧の低下, SVの減少, P
bfの上昇, T
bf, T
lnおよびIRTの延長を認めた.臨床的にはSIの減少とともにT
bf, T
ln, IRTは延長し, P
bfは上昇した. IRTを心拍数で補正するとその変化は著明になった.以上の結果から,左室弛緩期指標は心タンポナーデの重症度を推定するのに有用と思われた.
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瀬底 正司, 杉山 和秀, 明間 勤子, 松川 俊義, 金子 好宏
1987 年 76 巻 11 号 p.
1690-1694
発行日: 1987/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
悪性高血圧症の発症誘因を明らかにするため,悪性および良性本態性高血圧症患者それぞれ39名について,高血圧歴をretrospectiveに比較検討した.高血圧を初めて指摘された時の血圧値は悪性群の方が良性群より有意に高かった.年令には有意差はなかった.降圧薬治療を中断したものが悪性群(49%)では良性群(28%)より有意に多かった.入院前1年間,仕事などのために生活上大きな無理(過度の睡眠不足,過労,強度の精神的緊張の持続)をしたものが悪性群の37%に認められた.これらの結果より,発症早期からのより強い血圧上昇,降圧薬の中断,肉体的精神的ストレスの持続が悪性高血圧症の発症誘因として示唆された.
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吉川 浩子, 川井 紘一, 井上 節子, 村山 耕子, 葛谷 信明, 藤田 敏郎, 小出 義信, 山下 亀次郎, 吉沢 和朗, 水澤 英洋
1987 年 76 巻 11 号 p.
1695-1700
発行日: 1987/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
L-DOPS (L-threo-3, 4-dihydroxyphenylserine)は生体内でノルエピネフリン(NE)に変換して生物活性をあらわす薬物であるが, 10年以上の糖尿病歴をもつ46才,男性の糖尿病性起立性低血圧に対し,本薬を用いたところ有効であった. L-DOPS投与前,臥位の血圧は124/88mmHg,坐位3分後78/58mmHg,立位にて失神.この間,血漿NE濃度は増加しなかった. 40ng/kg/minのNE注入により明らかな昇圧反応を示し,腓腹神経生検では有髄,無髄神経の脱落を認めた.以上から,本例は交感神経の障害によるNE欠乏とそれに伴うNE感受性増加状態にあったと考えた. L-DOPS300mgの投与により,臥位,坐位血圧の上昇,症状の改善をみた.
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垣内 英樹, 日野田 裕治, 山根 美雪, 小玉 俊典, 今井 浩三, 赤保内 良和, 谷内 昭
1987 年 76 巻 11 号 p.
1701-1705
発行日: 1987/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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患者は75才,男性.再生不良性貧血および胃癌の治療経過中,発熱,意識障害,高度の血管内溶血をきたし,発熱後約18時間で死亡した.剖検所見では広範な皮下気腫に加え,心,肝,腎,脾等の臓器に気泡形成と無数の桿菌の増殖を認め,心室からの血液培養によって
Aeromonas hydrophilaが同定された.本症例は
Aeromonas hydrophila敗血症としてはきわめてまれな病像を呈したと考えられ,文献的考察を加えて報告した.
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加納 正, 道下 真弘, 今田 和典, 大仲 正志, 内野 治人
1987 年 76 巻 11 号 p.
1706-1709
発行日: 1987/11/10
公開日: 2008/06/12
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原発性と思われる皮膚形質細胞腫例において,放射線療法後2年を経て多発性骨髄腫に進展した症例を報告し,この機会に皮膚形質細胞腫の病態について考察した.症例. 76才,男性. 1984年2月,左頬部の皮膚形質細胞腫に対して放射線療法(5000rads)施行,その後放置. 1986年2月,右上腕骨破壊,右頚骨・腓骨・左大腿骨に打ち抜き像を認めるとともに,血清M成分(IgG-λ) (+),尿中Bence Jones (λ)蛋白(+)を証明. IgG3039, IgA34, IgM129mg/dl.胸骨骨髄中には形質細胞2.8%で異型性は軽度.腎不全(-),高Ca血症(-).原発性皮膚形質細胞腫は独立性に問題があり,多発性骨髄腫や広範な髄外転移に至る可能性があるので,長期間の経過観察を必要とすることを強調したい.
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広畑 俊成, 鶴井 博理, 平井 浩一, 三輪 篤子, 鈴木 修二, 宮本 昭正, 松尾 寛
1987 年 76 巻 11 号 p.
1710-1713
発行日: 1987/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
症例は入院時18才の男子高校生.昭和57年11月,発熱・関節痛・蛋白尿出現,せん妄状態となった. SLEと診断されステロイド薬が投与されたが,徐々に言語・動作の自発性が低下し無動無言となり,昭和58年2月1日当科入院,入院当初,ステロイドを減量したが,中枢神経症状は改善せず,髄液蛋白が上昇したので, 3月,ステロイドを増量,パルス療法を重ねて施行した.患者は徐々に言語・動作の自発性を取り戻し,昭和59年3月に退院. 2年後には東京大学の入学試験に合格した.本例は, SLEにおいて,重篤な中枢神経症状を呈しても,ステロイドの大量かつ長期の投与で,後遺症を残さない回復が期待できることを示している.
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今井 龍幸, 上久保 啓太, 安田 圭吾, 三浦 清
1987 年 76 巻 11 号 p.
1714-1718
発行日: 1987/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
症例は30才,女性で, 27才時特発性乳漏無月経症候群と診断され, bromocriptine (B)治療を開始された.治療前血中prolactin基礎値は34~122ng/mlで,負荷試験に無または低反応であった. B治療後2度目の排卵で妊娠し(28才), B投与を中止した.妊娠経過は順調であったが, 34週目に早産で男児を出産した.児は同日死亡したが,頭皮,頭蓋骨一部欠損,無眼球症,口唇口蓋裂,多趾症等の多種奇形が認められ,染色体は47, XY, +13であった. B治療再開後, 3度目の妊娠(B投与継続)で健常女児を出産した. B治療で出生した児の催奇形性の検討が,特に染色体検査を含め,さらに進められる必要性が示唆された.
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松田 繁, 中山 力英, 村上 康文, 長崎 文彦
1987 年 76 巻 11 号 p.
1719-1724
発行日: 1987/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
顎口虫症の経過中,冠動脈攣縮によると思われる急性心筋梗塞を起こした症例を経験した.どじょうの生食約3週間後,下痢,微熱が出現. 6週間後,突然上腹部痛を訴え来院した.心電図等から急性心筋梗塞と診断,緊急心臓カテーテル検査を実施し,左冠動脈の広範囲に冠動脈攣縮を認めた.その後,好酸球増加,移動出没する索状の発赤性皮疹が出現.皮膚生検から顎口虫症と診断した.顎口虫症の経過中に胸痛を起こす事は成書にも書かれているが,本例のごとく心臓カテーテル検査などから冠動脈攣縮による心筋梗塞症と診断された症例の報告は見あたらない.冠動脈攣縮と顎口虫症の関係は不明であるが,貴重な症例と考えられるので報告する.
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大川 藤夫, 中田 功, 梅園 明, 久保川 透
1987 年 76 巻 11 号 p.
1725-1729
発行日: 1987/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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症例は34才,女性.主訴は易出血性の口内炎と吐血であり,入院時内視鏡検査で食道に広範な出血性びらんを認めた.口腔粘膜生検組織診で表皮細胞間に水疱形成および棘細胞,また蛍光抗体直接法にて表皮細胞間にIgGの沈着を確認した.経過中全く皮疹なく1年以上病変が粘膜に限局していたため,粘膜天疱瘡と診断した. βメサゾン4mg/日静注8週間で口内炎および食道炎は軽快した.その後の内視鏡検査で早期胃癌が発見され,胃亜全摘術を施行した(胃体中部前壁IIc (4×5cm),深達度m,未分化型腺癌).食道病変および早期胃癌を合併した粘膜天疱瘡は本例が本邦第1例目と思われるので報告する.
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佐藤 恒久, 原田 智雄, 宮城 憲一, 山田 祐司, 山田 正道, 東 威, 石田 尚志, 品川 俊人, 岸田 秀実, 尾形 滋
1987 年 76 巻 11 号 p.
1730-1737
発行日: 1987/11/10
公開日: 2008/06/12
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動悸を主訴として来院した子宮平滑筋肉腫摘出患者に,心エコー検査を施行し,右室腔内巨大腫瘤エコーを認めた.以後,約1年間の臨床経過と心臓・脳・脊髄の転移性腫瘍の推移を観察した.死後,剖検によって,腫瘍の部位・性状の確認と原発巣と転移巣(心臓)における腫瘍細胞の類似性を確認した.子宮平滑筋肉腫の心臓転移は,まれであり,また,臨床症状に乏しい.したがって,生前に診断し,その臨床経過を観察し得た報告は,きわめてまれである.
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岸本 卓巳, 日野 理彦, 小野 哲也, 岡田 啓成
1987 年 76 巻 11 号 p.
1738-1739
発行日: 1987/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
石綿曝露に起因する悪性疾患としては,悪性中皮腫,肺癌が知られている.しかし,最近では消化器系の悪性腫瘍と石綿曝露の因果関係も話題となっている.今回,我々は職業歴,胸部X線像上の胸膜プラークの存在,剖検肺実質中への多数の石綿小体の沈着などから,石綿曝露者に発症した急性白血病患者2例を経験したので,若干の検討を加え,報告する.
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加納 正, 池田 正直, 高松 輝行, 大野 辰治, 大仲 正志, 安田 典正, 内野 治人
1987 年 76 巻 11 号 p.
1740-1741
発行日: 1987/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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アミロイド沈着が証明されない眼窩周囲性皮下出血が初発症状とみられる多発性骨髄腫(multiple myeloma, MM)例を報告する.症例: 81才,女性.両眼窩周囲に反復する皮下出血を認めて約半年後にMMと診断された.出血部の皮膚生検ではアミロイド沈着,腫瘍細胞の浸潤を認めなかった.本例と同様の経過を示した既報告例を考慮に入れて,アミロイド沈着を欠く眼窩周囲性皮下出血もMMを告知する症状の一つとして注目されるべきである.
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