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井村 裕夫, 金澤 一郎
1989 年 78 巻 12 号 p.
1681
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
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井村 裕夫
1989 年 78 巻 12 号 p.
1682-1685
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
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遠山 正彌
1989 年 78 巻 12 号 p.
1686-1691
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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加藤 讓
1989 年 78 巻 12 号 p.
1692-1696
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
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千原 和夫
1989 年 78 巻 12 号 p.
1697-1700
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
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須田 俊宏
1989 年 78 巻 12 号 p.
1701-1704
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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松岡 幸彦, 櫻井 信夫
1989 年 78 巻 12 号 p.
1705-1708
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
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中村 重信
1989 年 78 巻 12 号 p.
1709-1712
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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金澤 一郎
1989 年 78 巻 12 号 p.
1713
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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上田 敏
1989 年 78 巻 12 号 p.
1714-1720
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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三浦 恭定
1989 年 78 巻 12 号 p.
1721-1725
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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井形 昭弘
1989 年 78 巻 12 号 p.
1726-1728
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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村松 博文, 加藤 林也, 石川 真一, 外畑 巌
1989 年 78 巻 12 号 p.
1729-1735
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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人工ペースメーカ植え込みを行った完全房室ブロック患者の運動耐容能および運動時の呼吸循環反応を健常者と比較検討した.完全房室ブロック患者では,運動耐容能は健常者に比し有意に低く,最大酸素摂取量は有意に低値を示し,呼気分析より嫌気的代謝が低強度運動時において増強することが示唆された.血中乳酸値は健常者に比し低強度運動時より有意に上昇した.血漿ノルアドレナリン値は安静時,運動時いずれも健常者に比し有意に高値を示した.完全房室ブロック患者では,運動時に心拍数増加による心拍出量増大がなく,低強度運動時より運動筋群への酸素供給が不足し,嫌気的代謝が亢進し,さらに反応性交感神経緊張亢進を生じたと考えられた.
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矢坂 正弘, 宮武 邦夫, 三谷 真由美, 別府 慎太郎, 永田 正毅, 山口 武典, 尾前 照雄
1989 年 78 巻 12 号 p.
1736-1741
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
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フリー
僧帽弁狭窄症例中,塞栓症の既往や心内血栓を有する例(易塞栓群)とそれらを有さない例(非易塞栓群)の間に,凝固線溶能に差があるか否かを明らかにするため,健常者10例と僧帽弁狭窄症48例に断層心エコー図検査と凝血学的検査を行った。易塞栓群ではfibrinopeptide A (FPA), firinopeptide Bβ 15-42 (FPBβ 15-42), D-dimer (DD)が健常者や非易塞栓群に比し有意に高値を示した.さらに可動性血栓を有する例ではDDが他に比し,著しい高値(300ng/ml以上)を示した,以上からFPA, FPBβ 15-42およびDDは易塞栓群抽出に有用で,特にDDは塞栓源として非常に危険な可動性血栓群で著しい高値を示すことから,塞栓症発症の予知につながる重要な指標と考えられる.
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倉田 寛一, 平井 真希子, 村井 善郎, 森 真由美, 高山 吉弘, 井上 潤一郎, 山之 内博, 吉村 正博
1989 年 78 巻 12 号 p.
1742-1746
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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前白血病状態の患者で脳アミロイド・アンギオパシーに伴う数回の脳出血発作を生じ,視覚失認を呈した1例を報告する.患者は78才男性で,頭痛・嘔吐のため入院し,頭部CTで右側頭・後頭葉の出血を認めた.同時に汎血球減少症があり,骨髄検査で前白血病状態(FAB分類上RAEB: refractory anemia with excess of blasts)を認め,保存的療法を行っていたが, 10カ月後急性白血病となった.患者は経過中計4回両側側頭・後頭葉に限局した脳出血発作を生じ, 20カ月後死亡した.剖検で脳出血部位にアミロイド・アンギオパシーを認め,これにより数回の脳出血発作を生じ,末期には血小板減少症,敗血症,輸血アレルギーが関与して大出血を生じたものと考えられた.
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小泉 博史, 長坂 昌人
1989 年 78 巻 12 号 p.
1747-1751
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
コリンエステラーゼ(ChE)異常症を合併した成人型多発性嚢胞腎の1家系を経験した. 7名の家族で各種基質と阻害薬による血清ChE活性の測定,電気泳動法,免疫学的検討を行った結果,この家系はChE蛋白を合成しないChE異常症(silent type1)を持ち,一部はC5変異をもつことが明らかになった.成人型多発性嚢胞腎の遺伝子座は第16染色体短腕にあるとの報告があり,他方ChE異常症の遺伝子座は第3染色体長腕にあるとの報告がある.成人型多発性嚢胞腎の遺伝子座がChE異常症と関連したものとすれば,この家系はおのおのの遺伝性疾患の原因遺伝子領域の多様性を示唆している可能性がある.
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池田 修二, 吉永 泰彦, 谷合 一陽, 高橋 香代, 槇野 博史, 太田 善介, 真鍋 康二, 山田 剛太郎
1989 年 78 巻 12 号 p.
1752-1757
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
B型肝炎ウイルス(HBV)関連膜性糸球体腎炎とHBV関連膜性増殖性糸球体腎炎の2例を経験し,おのおのの腎糸球体に, HBe抗原の存在を証明した.これまで, HBV腎症においてはseroconversionと相前後して腎症状の改善が見られることは知られているが,積極的にseroconversionを誘導して治療を行った報告は少ない.そこで,今回の2症例に対して, HBe抗原抗体系のseroconversionを自的に,副腎皮質ステロイド中断療法,インターフェロン療法を行ったところ,血中HBe抗原の消失, HBe抗体の出現と共に,尿蛋白の減少,消失が認められ,良好な経過をとった.以上の経験により, HBV腎症に対して積極的なseroconversionの誘導が有効と考え報告した.
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海渡 裕郎, 桑田 隆志, 野原 勉, 横山 淳一, 持尾 聰一郎, 橋本 信也, 磯貝 行秀, 菊地 泰
1989 年 78 巻 12 号 p.
1758-1764
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
まれな神経皮膚症候群の一つであるCobb症候群を経験した.症例は63才女性. 1986年2月より歩行障害が出現.症状は進行性で知覚異常を伴うため入院.入院時,左胸部から上肢にかけて広範な血管性母斑を認めた.脊髄造影, CT, MRI, RIangiography等,画像診断からC
2-C
7領域の硬膜外血管腫による神経症状と診断した.局所放討線療法先行後microsurgery下に腫瘤摘出および椎弓形成術を施行.腫瘤の病理学的診断は海綿状血管腫で,皮膚と同様であった.脊髄腔内の血管腫とその髄節に一致する皮膚の血管性母斑の合併はCobb症候群と呼ばれ外国で数十例の報告がみられるが本邦ではみあたらない.本例は高令発症,脳波異常,甲状腺腫をも有し,極めてまれと思われ報告した.
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倉田 寛一, 平井 真希子, 三輪 哲義, 村井 善郎, 森 真由美
1989 年 78 巻 12 号 p.
1765-1770
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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64才男性で,全身紅斑,息切れ,頚部腫瘤,肝脾腫,胸腹水で発症した悪性リンパ腫の症例である.骨髄・脊髄液・肝など全身臓器への浸潤があり,頚部リンパ節は直径lOcmと急速に増大し,リンパ節生検よりびまん性中細胞型B細胞性非ホジキンリンパ腫, stageIV Bと診断した.乳酸アシドーシスとDICを伴っていたが,化学療法に反応し,腫瘍は縮小し乳酸アシドーシスは軽快したが,急性腎不全, DICの悪化,低Ca・高P血症など急性腫瘍崩壊症候群を発症した.症状は,一旦軽快したが,約半月後,抗癌剤投与後,腫瘍崩壊症候群を反復した.また,末期に上向性の四肢麻痺と呼吸筋麻痺を呈するGuiliain-Barré症候群を発症し,敗血症のため死亡した.
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田中 慎一郎, 辻野 健, 伊東 俊夫, 梶谷 定志, 中西 真理代, 稲留 哲也, 猪尾 力, 石川 雄一, 福崎 恒
1989 年 78 巻 12 号 p.
1771-1772
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
症例は77才男性. 53才より心陰影の拡大を指摘され, 73才の時心膜穿刺にてprimary chylopericardiumの診断を受けた. 77才で右下肺野に間質性陰影の出現を認めたため,リンパ管造影と胸部CTスキャンを施行,肺へのリンパ液の逆流を証明した.本症例は過去に報告されたprimary chylopericardiumの症例としては最高令であり,本症の予後を知る上でも貴重な症例と考え報告する.
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杉村 隆史, 衛藤 宏, 大塚 輝久, 石橋 大海, 道免 和文, 仁保 喜之
1989 年 78 巻 12 号 p.
1773-1774
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
腹部超音波検査にて偶然発見され,外科的に切除・確認した副腎骨髓脂肪腫の1例を報告する.症例は47才男性,腹部超音波検査にて高エコーを呈する右副腎腫瘍を指摘された. CTにてfat densityを示し,やや不均-な内部構造を有していた.内分泌学的には無機能であった.組織学的には脂肪組織に骨髄類似の造血組織が混在する特徴ある所見が得られた.
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小内 亨, 丸田 栄, 山田 衛, 吉田 カツ江, 大島 喜八, 岡田 秀一, 馬原 充彦, 小林 功, 小林 節雄, 石田 常博
1989 年 78 巻 12 号 p.
1775-1776
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
甲状腺悪性リンパ腫の放射線療法後に,甲状腺乳頭癌が扁平上皮癌に進展したと考えられる症例を報告する.症例は93才の女性.前頚部腫瘤を主訴に受診した.甲状腺穿刺吸引細胞診にて悪性リンパ腫および乳頭腺癌と診断,放射線療法を施行した.甲状腺腫は-時縮小したが半年後には再度増大した.その際の甲状腺穿刺吸引細胞診では,腺癌細胞中に角化細胞が混在していた.甲状腺腫による気道狭窄のため甲状腺全摘を行った.組織は扁平上皮癌が占め,一部に乳頭腺癌が存在したが悪性リンパ腫は消失していた.本症例は,経過中の数度の甲状腺吸引細胞診所見により,乳頭腺癌が放射線療法を契機に扁平上皮癌に変化したことが推察された興味ある症例である.
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千代 俊夫
1989 年 78 巻 12 号 p.
1777-1778
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
86才,男性.腹部大動脈瘤と診断されたが,外科的治療を受けず,その後出血傾向が出現した.腹部大動脈瘤により凝固亢進状態を来し,その病態において抜歯を契機に播種性血管内凝固症候群が誘発された, Gabexate mesilateとヘパリンを併用して,血小板数, PT,フィブリノゲンは正常化したが, α
2-PIは低値を, FDP, fibrinopeptide Bβ
12-45, D-dimerは高値を示し,この凝血学的病態中に脳出血を合併した.
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坂本 裕子, 三善 英知, 芦田 敬一, 今泉 昌利, 津田 能康, 松尾 裕英
1989 年 78 巻 12 号 p.
1779-1780
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
症例は59才,女性. 54才時に褐色細胞腫と診断され外科的切除5年後に,全身に転移が発見された.従来の化学療法を行ったが副作用が強く投与を中止した.悪性褐色細胞腫の本例に対してstreptozocinによる化学療法を試みた.投与中,腫瘍の大きさは変化しなかったが高血圧発作の減少並びに腫瘍マ-カー値の減少を示した.悪性褐色細胞腫に対して, streptozocin投与は或る程度有効であると考えた.
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土谷 治久, 岡田 和悟, 山口 修平, 小林 祥泰, 恒松 徳五郎
1989 年 78 巻 12 号 p.
1781-1782
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
背部痛で発症し,血液培養で表皮ぶどう球菌が検出された感染性心内膜炎(IE)の症例を報告した.胸椎断層, MRIで感染性脊椎炎が認められた. PC-Gの大量投与により,胸椎断層, MRI所見の改善と共に背部痛が消失した事より,感染性心内膜炎による細菌の微小塞栓により神経根症状を呈したものと思われた. IEによる背部痛は欧米では散見されるが本邦では報告例がない.炎症を伴う背部痛の場合,常にIEを念頭におく必要があると考えられる.
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林 仁志, 築城 健義, 加藤 達治
1989 年 78 巻 12 号 p.
1783-1784
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
35才女性. 2カ月前に扁桃炎罹患後,微熱,労作時呼吸困難,血痰が続いていた.呼吸不全,肉眼的血尿のため入院.入院時両側下肺野に浸潤影あり.入院5日目に突然喀血.ステロイド大量療法を施行したところ,血痰,血尿は消失し,呼吸不全も軽快した.症状改善後腎生検を施行したが,メサンギウムの軽度増殖を認めるのみで,抗基底膜抗体も陰性であった.本例は, Boyceらの提唱する特発性Goodpasture症候群に該当すると思われた.
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真尾 泰生, 紅粉 睦男, 伊古田 明美, 水本 博章, 佐藤 修二, 山口 修史, 鈴木 頌, 田代 隆, 伊古田 俊夫
1989 年 78 巻 12 号 p.
1785-1786
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
19才男性.視力障害・左不全麻痺等にて1985年11月入院.血中PRL 16600ng/ml, CTscanにて鞍上部から周囲に浸潤性に発育した巨大腫瘍(容積: 124cm
3)を認めた. bromocriptine投与1週後に血中PRL・腫瘍容積ともに著明に低下し,症状は消失.投薬中止時一時的に腫瘍の再増大を認めたが,経蝶形骨洞的手術後投与を再開し再び急速な腫瘍の縮小を認め,以後3年余にわたり継続投与中でありCT上腫瘍は殆ど認められなくなっている.
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深堀 隆, 海老沢 哲也, 川崎 信吾, 河野 義雄, 後藤 武近, 平盛 法博, 藤井 恒夫, 岩崎 吉伸, 中村 泰三, 中川 雅夫
1989 年 78 巻 12 号 p.
1787-1788
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
症例は73才,男性.集団健診にて胸部X線写真上右上肺野に小腫瘤影を指摘され来院.精査にても確診できなかったが原発性肺癌を疑い右肺上葉切除術施行.術後の電顕および免疫組織化学的検索を含めた病理組織学的検索にて悪性リンパ腫と診断.肺原発悪性リンパ腫は極めてまれな疾患で術前の診断は困難なことが多い.また,肺小細胞癌やいわゆる偽リンパ腫との.鑑別が問題になる場合には電顕所見や免疫組織化学的検索が有用である.
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村西 寿一, 古藤 洋, 黒岩 重和
1989 年 78 巻 12 号 p.
1789-1790
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
空腸転移というまれな転移形式をとり,小腸重積をきたした成人睾丸腫瘍の1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.症例は24才の男性.約1年前より右睾丸の腫大傾向に気づいていたが,無痛性のため放置していた.組織型は一部に卵黄嚢癌を混じた絨毛上皮癌で,入院時血清中human chorionic gonadotropin(HCG)が著明に上昇しており,剖検標本での免疫組織化学的検討よりHCG産生腫瘍であることが確認された.
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川口 里江子, 岡山 健次, 半田 祐一, 倉根 理一, 三好 和夫, 横田 修
1989 年 78 巻 12 号 p.
1791-1792
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
症例は50才,女性.高血圧,気管支喘息にて加療中,両足底,左手掌のしびれとほぼ両下肢全体に自発痛が出現したため当科へ入院.高血圧,発熱,四肢の知覚・運動障害,好酸球増加(35500/mm
3), CRP, CPK-MM型,アルドラーゼ,ミオグロビン値の上昇,針筋電図で,全般的な神経原性の変化と,一部に筋原性変化,生検より筋炎を伴ったアレルギー性肉芽腫性血管炎(AGA)と診断され, prednisoloneにて,臨床症状,検査成績の改善を認めた. AGAの増悪期に必発する多発性単神経炎の他に筋炎を併発した点で示唆に富む症例と考え報告する.
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小寺 徹, 安田 浩一朗, 徐 以政, 橋本 晃, 松林 祐司, 森 由美子, 伊藤 彰子, 塚田 英昭, 上田 俊二, 酒井 正彦, 内野 ...
1989 年 78 巻 12 号 p.
1793-1794
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
欧米では, Crohn病の家族内発生例が多数報告されており,家族内発生率も10%前後とされている.一方,日本では象族内発生の報告はわずか12例にすぎない.今回,我々は兄弟およびその父に家族内発生したCrohn病症例を経験した. HLA抗原系の検索を行ったところ,兄弟には, Crohn病と相関があるといわれている抗原が認められ,遺伝的素因の関与が示唆される.
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豊島 宅男, 瀬在 秀一, 丸茂 一義, 清水 敏朗, 平野 正憲, 岩瀬 透, 鈴木 豊明, 後藤 平, 吉川 正巳
1989 年 78 巻 12 号 p.
1795-1796
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
46才男性で,乳び胸腹水を併発したidiopathic plasmacytic lymphadenopathy with polyclonal hyperimmonglobulinemia (IPL)の1例を経験した. IPLは,高度の多クローン性γグロブリン血症と全身リンパ節への著しい形質細胞侵潤を呈するが,欧米で報告されているmulticentric angiofollicular lymphnode hyperplasia (MAFH)のplasma cell typeに相当するものと考えられる.本例は現在プレドニゾロンにて寛解中である. IPLの病型の一つとして重要と思われたため報告した.
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小沢 英輔, 関根 信夫, 山本 通子, 道川 誠, 榎本 武郎, 塚越 廣
1989 年 78 巻 12 号 p.
1797-1798
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
症例は25才男性. 10年来易疲労感と筋力低下を自覚していたが最近増悪したため受診.血清CK高値を示し,安静によってCK値は低下傾向.現症でChvostek徴候およびTrousseau徴候陽性, CT上大脳基底核および小脳に石灰化を認め,脳波上非典型的spike and wave complexを認めた.臨床検査では血清カルシウム低値,燐高値, Ellsworth-Howardテスト陽性.筋生検でragged red fiberを認めた.これまで特発性副甲状腺機能低下症でRRFを認めた報告例がないので報告する.
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小沢 哲夫, 長谷川 伸, 本間 智子, 菊池 正俊, 佐藤 健比呂, 中野 正明, 荒川 正昭, 中川 理
1989 年 78 巻 12 号 p.
1799-1800
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
症例は49才,女性. 7年前に特発性門脈圧亢進症(IPH)と診断され,脾摘出術を受けた. 2年前からレイノー現象が出現,その後,労作時の息切れを自覚するようになった.入院後の検査で混合性結合組織病(MCTD)と診断され,肺高血圧症の合併が確認された.本例は, IPHと診断されてから7年後に, MCTDと肺高血圧症が明らかになったまれな症例である.門脈系と肺動脈の両方を傷害する免疫学的な機序が発症に関与している可能性が考えられた.
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篠原 秀樹, 平林 久美, 村山 耕平, 根本 和雄, 高瀬 真一, 宮脇 修一, 馬場 昇, 八代 邦彦, 内田 信一
1989 年 78 巻 12 号 p.
1801-1802
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
症例: 49才,女性.貧血と出血傾向を主訴として来院.四肢の点状出血と汎血球減少を認め,再生不良性貧血の診断にて治療を行った.経過中に左肺上葉に肺炎様陰影が出現し,急性左心不全のため死亡した.剖検では大動脈弓部に鶏卵大の真菌性血栓があり内腔をほぼ閉塞しており急性循環不全をきたしたものと考えられた.本例のように真菌性血栓が大動脈を閉塞し急性循環不全をきたした例の記載はなく貴重な症例と思われたので報告した.
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新名 真弓, 宮島 栄治, 杉本 孝一, 杉山 和秀, 宮川 具巳, 木村 一雄, 吉村 浩, 佐野 敏男, 小林 公也, 石井 當男
1989 年 78 巻 12 号 p.
1803-1804
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
症例は25才,女性.生下時より存在した左下肢動静脈瘻による短絡率は74%であり,高拍出性心不全を示した.腸骨動脈造影では無数の微小動静脈瘻が左内腸骨動脈領域および大腿深動脈領域に広範に分布していた.治療としては切除は不可能であり,輸入動脈の結紮は再発率が高く不適当と考えられた.塞栓術が考慮されたが筋拘縮や広範な壊死をきたすことが予想された.以上の様に治療に苦慮し内科的治療にて経過観察となった.
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太田 直樹, 福田 まゆみ, 八木 俊一, 山本 裕久, 鈴木 忠, 村田 和彦, 土橋 洋, 坂田 則行
1989 年 78 巻 12 号 p.
1805-1806
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
症例は25才,男性で20才の時,右膝上部に腫瘤出現し,淡明細胞肉腫の診断にて右大腿部切断術をうけた.術後3年で,心肺転移を生じ,心エコーにて右房内腫瘤が疑われた.化学療法と放射能療法を行ったが,反応せず死亡した.剖検では,心膜および心筋内に多発性の転移巣を認め,右房内には,巨大な腫瘤塊があった.淡明細胞肉腫は四肢軟部組織に好発するまれな悪性腫瘍で,本邦での報告は32例にすぎず,心内腔での腫瘤形成の報告はない.
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井上 寿久, 矢崎 規子, 出口 不二夫, 諸岡 信裕, 増田 善昭, 稲垣 義明
1989 年 78 巻 12 号 p.
1807-1808
発行日: 1989/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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症例は76才女性. 1978年胸部大動脈瘤を指摘され, 1983年同部解離性大動脈瘤の診断をうけ,降圧療法による治療を行っていた. 1988年,膵癌の第4胸椎への転移による両下肢麻痺が出現し,当科に入院したが,呼吸器感染症にて死亡.剖検にて,内部の器質化した直径10数cmのDeBakey II型解離性大動脈瘤を認めた.中枢型解離性大動脈瘤の予後は不良で,本症例のように瘤拡大の著明な例で,手術なしで長期間生存した例はまれであるため,ここに報告する.
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