日本内科学会雑誌
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84 巻, 10 号
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  • 秋澤 忠男
    1995 年 84 巻 10 号 p. 1617-1621
    発行日: 1995/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    わが国は人口100万人当り1149人と世界一の対人口比となる透析患者数を有し,その生存率, 10年以上透析療法下で延命・社会復帰をとげる長期透析患者数とも国別統計では世界一の成績を示す.これには,透析膜素材など血液透析を支える周辺医療技術の発展とともに,遺伝子組み換えヒトエリスロポエチン(rHuEPO)に代表される治療手段の向上が大きく寄与してきた.しかし長期透析症例にはこれまで知られていなかった新たな合併症が顕在化し,その病因解明と対策の確立が焦眉の課題となっている.
  • 野本 保夫
    1995 年 84 巻 10 号 p. 1622-1626
    発行日: 1995/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    末期腎不全患者の在宅治療の一つの柱としてCAPDが1984年に保険適応され,数々の利点のあることが広く認識されてきた. 1) QOLの向上, 2)残存腎機能の保持に有効, 3)長期透析合併症の発現の遅延ないし,最小限化などが明らかにされつつある.今後さらにCAPD療法が透析療法として普及・促進されるべき療法と思われる.
  • 指標とその評価
    前田 憲志
    1995 年 84 巻 10 号 p. 1627-1631
    発行日: 1995/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    慢性透析患者は長期に亘るため,至適透析の指標の検出と多数症例による評価を続けていく必要がある.短期生存率,入院率からみた至適透析の指標として1回透析時間5時間以上,週はじめの透析時の体重減少率を6%以下に,出来れば4%以下にする. Kt/V1.6以上,蛋白質摂取率1.1~1.3g/kg/day, %creatinine generation rate 90%以上,血清アルブミン濃度4.0g/dl以上の条件が得られている.今後のprospective studyによる評価が必要である.
  • 川口 良人
    1995 年 84 巻 10 号 p. 1632-1636
    発行日: 1995/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    糖尿病の重要な合併症のひとつである腎症に由来する,末期腎不全,いわゆる糖尿病性腎不全により血液浄化療法に導入される患者数は年々著しく増加している.本症の病態は非糖尿病性末期腎不全と比較して糖尿病そのものによる合併症と慢性腎不全そのものによる合併症が併存するためにより複雑となる.それ故,透析の導入時期,管理,合併症対策など非糖尿性腎不全と異なった配慮が必要である.それらは視力障害,心・血管合併症,自律神経障害,運動器障害,低栄養,精神的抑うつ状態などであり,これらは全て透析患者のADL(日常生活動作)を阻害する極めて重要な因子となるからである.血液浄化療法を施行するのみではなく,より注意深い観察ときめの細かな対応が糖尿病性末期腎不全患者の社会復帰を援助する唯一の方策である.
  • 岸本 武利
    1995 年 84 巻 10 号 p. 1637-1642
    発行日: 1995/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    急性腎不全(ARF)においては腎機能が回復するまで何らかの方法で腎機能を代行しなければならない.それが各種血液浄化法である. ARFは病因により患者の状態が異るので,それに応じて治療計画を立て,治療計画に適した血液浄化法を選ばなければならない.単なる循環不全から来た利尿薬抵抗性浮腫にはCAVHを,腎不全のみで他に合併症がない場合には間歇的なHD, HDFやHFが適応される.腎不全に感染,消化管出血等が合併したり,多臓器不全で循環動態が不安定かつ異化亢進が強く,溶質除去と共に大量の輸液を必要とする場合には持続的腎補助であるCHDやCHDFが適応となる.この際用いる透析液,補充液の組織に留意が必要でアシドーシスの補正には重炭酸塩が望ましい.
  • 高畠 利一
    1995 年 84 巻 10 号 p. 1643-1647
    発行日: 1995/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    心血管系合併症は透析患者の死因の半数を占め,これの最大の危険因子である高血圧の管理は患者の予後改善のため重要である.透析患者の高血圧の多くは体液量依存性であり,適切な透析により血圧はコントロールされる.残る症例では降圧薬の投与が必要である.腎排泄性の降圧薬は用量調節を要し,また透析性の高い薬物は追加投与を必要とすることがある.とくに高齢者.糖尿病患者では合併症,副作用を十分考慮した薬物選択が大切である.
  • 椎貝 達夫, 加藤 邦彦, 前田 益孝, 大和田 章
    1995 年 84 巻 10 号 p. 1648-1652
    発行日: 1995/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    透析療法が始められ, 30年が経過した.透析患者には体脂肪量・筋肉量が減少しているものが少なくない.エネルギー・蛋白摂取量も目標値を下回っているようだ.高リン血症はリン吸着薬のみでは治療できない.透析療法はこれまでテクノロジーに頼り過ぎ,治療の根幹をなす養生(食事療法,生活規制)を軽視してきた感がある.今後どこでも行いうる食事指導,栄養アセスメントの体制を作り,実行する必要がある.
  • その現在における意義
    太田 和宏
    1995 年 84 巻 10 号 p. 1653-1657
    発行日: 1995/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    家庭透析の目標は,透析患者の活動性を高め,健全な社会生活の実現に資することにある.そのためには,患者に十分な知識を与え,教育し,患者の納得を得て,患者と平等な立場で行わなければならない.在宅医療としての家庭透析が,他の透析と比較して,長期生存率,社会復帰率の点ですぐれた成績をあげていることは,当初の目標がほぼ達成されていることを表している.
  • 大澤 源吾
    1995 年 84 巻 10 号 p. 1658-1662
    発行日: 1995/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    長期透析患者の死亡原因と合併症をもたらす病態を概観し,ことに透析性ないし持続性低血圧,硬化性腹膜炎,悪液質など今後解明されるべき臨床的に困難な病態が残されていることに触れた.透析患者の予後規定因子の検討から最適な透析量と透析の質の改善が論ぜられはじめ,長期透析合併症の予防による患者の社会復帰やQOLの向上に目が向けられるようになった.
  • 鈴木 正司
    1995 年 84 巻 10 号 p. 1663-1667
    発行日: 1995/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    腎性貧血の主要な成因は,エリスロポエチン(erythropoietin(EPO))の腎による産生欠乏と,ある種の尿毒症毒素による骨髄での造血抑制,および溶血の亢進である.しかし近年になってEPOが遺伝子工学的に量産されるようになり,腎性貧血の本質に迫る治療が可能となった.貧血の改善は患者の日常生活動作(ADL)を向上させ,生活の質(QOL)を著しく改善させている.
  • 深川 雅司, 黒川 清
    1995 年 84 巻 10 号 p. 1668-1672
    発行日: 1995/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    長期透析患者にみられる骨病変で,最も頻繁に見られるものは副甲状腺ホルモン(PTH)の過剰による線維性骨炎を呈する高回転骨病変である. PTHの過分泌の誘因は,従来考えられてきた血清カルシウム(Ca)や活性型ビタミンD(1, 25D)の低下による二次的な原因以外に,副甲状腺自体の細胞外Caに対する感受性の異常および1, 25Dに対する抵抗性が重要であることが最近認識されており,これに対して1, 25Dパルス療法などの新しい治療法が行われている.また,副甲状腺過形成の程度も新しい指標として注目されている.一方,骨の石灰化障害を呈するアルミニウム骨症の存在は診断だけでなく全体の治療方針の決定に依然重要である.また,これに加えて,相対的副甲状腺機能低下を示す透析患者が多数存在することが最近問題となっている.
  • 下条 文武
    1995 年 84 巻 10 号 p. 1673-1677
    発行日: 1995/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    長期透析患者ではβ2-mを原蛋白とするアミロイドーシスが高率に合併し,関節症や手根管症候群,骨障害などを発生する.アミロイドーシスの発症機序はなお不明であるが, β2-mがアミロイドの前駆蛋白であることから, β2-mを効率的に除去することに多くの関心がもたれ, high-flux膜ダイアライザーやβ2-m吸着カラムの治療が検討されている.一方,副腎皮質ステロイド薬の少量使用が関節症には極めて有効であるが,長期にわたる治療ではその副作用が危惧されるので適切な使用が望まれる.
  • 田部井 薫, 浅野 泰
    1995 年 84 巻 10 号 p. 1678-1684
    発行日: 1995/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    透析患者は動脈硬化のモデルといっても過言でないほど,動脈硬化促進因子を内在している.高血圧,糖・脂質代謝異常, Ca・P代謝異常などの一般的な悪化因子に加え,透析療法自体,つまり透析後のアセテート,透析膜との生体適合性,抗凝固薬として使用されるヘパリンなども動脈硬化を促進する.動脈硬化の存在に加え,高血圧の存在,長期透析合併症としての二次性副甲状腺機能充進症, β2-microglobulin沈着, Al沈着などによる心筋障害の助長は,うっ血性心不全,不整脈,伝導障害,冠動脈疾患,心外膜炎,脳血管障害,末梢動脈閉塞などさまざまな心血管系合併症を引き起こす.
  • 平方 秀樹
    1995 年 84 巻 10 号 p. 1685-1690
    発行日: 1995/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    脳血管障害,なかでも脳卒中は透析患者の生命とQOLを侵す重大な合併症の一つである.脳出血の発症率は高く,一方脳梗塞は低いが,いずれも死亡率が極めて高い.さらに,透析患者の大脳白質の局所脳血流量は透析期間と負の相関関係があり,無症候の白質脳虚血病変が画像診断で高率に検出される.脳動脈硬化症が早期に出現し,進展すると高次脳機能障害を生じる可能性がある.脳卒中の予防とともに,脳機能保護を目的とした透析療法についての検討が必要である.
  • 二瓶 宏
    1995 年 84 巻 10 号 p. 1691-1695
    発行日: 1995/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    腎はホルモンの標的臓器として内部恒常の維持に係わっているだけでなく,合成・分泌や分解・排泄に関与している.腎不全では,調節機構の破綻や代謝の異常により,内分泌系全体に大きな変化が起こっている.透析治療がより良い社会復帰を目的とするならば,生命維持に直接の関係はなくとも性機能などの問題も避けて通れないのが現状である.この分野における内分泌機能も研究は緒にっいたばかりであり,急速な進歩が期待される.
  • 横山 仁, 高澤 和也, 小林 健一
    1995 年 84 巻 10 号 p. 1696-1700
    発行日: 1995/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    維持透析患者では免疫不全・低栄養状態などの易感染因子にくわえ,透析療法自体による感染機会の増加があり,感染症は死因の第3位を占める重要な合併症である.さらに輸血・血液製剤使用などによるB型・C型肝炎ウイルスあるいはヒト免疫不全ウイルス感染と,これに関連した院内感染ならびに医療関係者への感染が問題となり,その予防も重要な課題である.本稿では,かかる透析療法における感染症の現状と対策について述べる.
  • 福井 一人, 永田 栄一郎, 小張 昌宏, 天野 隆弘, 厚東 篤生, 福内 靖男
    1995 年 84 巻 10 号 p. 1731-1733
    発行日: 1995/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    末梢性顔面神経麻痺,頭痛,発熱を主症状とし, MRI上脳幹部に症状と一致する病変を認めた結核性髄膜炎を経験した.病変部はMRI上T2強調画像で高信号, T1強調画像で等信号を呈し,ガドリニウムにより均一に増強され,炎症性の機転が示唆された.また抗結核薬治療による治療後,症状の軽快とともに画像上の病変も消失した.
  • 大前 篤, 片山 和宏, 垣内 佳美, 岡田 則子, 肱岡 泰三, 永井 裕隆, 伊藤 善基, 萩原 秀紀, 笠原 彰紀, 林 紀夫, 房本 ...
    1995 年 84 巻 10 号 p. 1734-1735
    発行日: 1995/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は56歳男性. 43歳時に心室性期外収縮を指摘されたが放置. C型慢性活動性肝炎の診断にて,天然型インターフェロンα投与を開始した.投与3日目より動悸が出現し, Holter心電図上Lown分類IVbの心室性期外収縮が認められた.さらに9日目には心室性頻拍症が認められた.インターフェロンの投与を中止し, mexiletine 400mgの投与により速やかに症状の消失を認めた.
  • 村松 雅人, 中島 守夫, 森 雅也, 傍島 裕司, 佐野 博, 加藤 活大
    1995 年 84 巻 10 号 p. 1736-1738
    発行日: 1995/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は67歳女性. WPW症候群のためプロカインアミド(PA)の内服を5年間継続中,抗核抗体陽性となり薬物誘発ループスが疑われた.同時に抗CL-β2GPI複合体抗体が高値で,習慣性流産の既往歴より原発性抗リン脂質抗体症候群の合併と考えられた.同薬中止4カ月後抗リン脂質抗体は低下傾向を示したことより,本例はPAにより抗リン脂質抗体価が増強した症例であると考えられた.
  • 村上 理絵子, 杉山 敏郎, 黒川 一郎, 有村 佳昭, 川崎 君王, 平田 博巳, 鈴木 隆, 角本 芳隆, 谷内 昭
    1995 年 84 巻 10 号 p. 1739-1741
    発行日: 1995/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    後天性第VIII因子インヒビターの1例を報告する.症例は35歳女性.感冒症状に対し抗生物質投与後に下腿の紫斑が出現し,出血,凝固時間は正常であったが, APTTが50.1秒と著明に延長.第VIII因子活性6%,第VIII因子抗原195%,第VIII因子インヒビターは2 Bethesda U/ml.ウエスタンブロット法により患者血清中に抗第VIII因子抗体の存在を確認した.プレドニソロン投与によりAPTTは正常化し,インヒビターも消失した.
  • 伊達 太郎, 木下 知子, 石木 基夫, 江島 正顕, 谷口 正幸, 望月 正武, 宮沢 善夫, 酒田 昭彦
    1995 年 84 巻 10 号 p. 1742-1743
    発行日: 1995/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は55歳女性.頸部腫瘤および反回神経麻痺を主訴に来院.甲状腺悪性腫瘍を疑い甲状腺亜全摘術を施行し,病理所見より甲状腺サルコイドーシスと診断された.また,耳下腺,肺,縦隔リンパ節にもサルコイド病変を認めた.現在ステロイド治療を行い,腫瘤の縮小化傾向をみている.甲状腺サルコイドーシスは本邦では極めてまれであり報告した.
  • 棚橋 紀夫, 福内 靖男
    1995 年 84 巻 10 号 p. 1744-1748
    発行日: 1995/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    脳梗塞の予防の基本は,各個人が有する脳梗塞に対する危険因子を明らかにし,管理可能なものを管理することである.その多くは動脈硬化の進展を阻止することにつながる.危険因子には高血圧,糖尿病,心疾患,肥満,アルコール多飲,喫煙,脂質異常,年齢,性,経口避妊薬,高ヘマトクリット値,高ヘモグロビン値,高フィブリノーゲン血症,抗リン腸質抗体,薬物などがある.このうち,高血圧の管理が最も重要で,特に集団管理の重要性が注目されている。多くの危険因子の管理は生活様式の工夫,食事面の調整,薬物療法の組み合わせで行われる.抗血小板薬は脳梗塞の一次予防には有効ではない.しかし,抗血小板薬は脳梗塞の再発を,非使用例に比較して約25%減少させる.心原性脳塞栓の基礎疾患を有する患者に関しては抗凝血療法が重要である.
  • 香川 靖雄
    1995 年 84 巻 10 号 p. 1749-1754
    発行日: 1995/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    インスリン非依存性糖尿病(NIDDM)の症例の大部分の病因は不明であるが,老化,過剰エネルギー摂取が誘因となり,母系から遺伝しやすく,インスリン分泌の遅延を特徴とする.ミトコンドリア(以下mtと略)はエネルギー代謝の中心であるがmtの異常を糖尿病の原因とした報告は1992年まで皆無であった. mtDNA変異によるNIDDMは母系細胞質遺伝であり,膵臓B(旧称β)細胞の分泌遅延はmt機能の低下による. mt病変でB細胞が破壊されればインスリン依存性糖尿病(IDDM)に移行する. NIDDMの1~3%の病因はmt脳筋症MELASと同一の点変異で感音性難聴も伴う. MELASの95%にもインスリン分泌異常がある. mtDNAの欠失による糖尿病もあり, Wolfram症候群やPearson症候群の一部も含む。高齢者の心身の活動低下の主因はmt機能の低下であり,これはNIDDMの他に多くの退行変性疾患の基礎的な病変と推定されている.微量のmtDNA変異は全高齢者で検出される.しかしmt機能低下は核DNAの老化に依存している.
  • 小川 久雄, 泰江 弘文
    1995 年 84 巻 10 号 p. 1755-1759
    発行日: 1995/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    Acute coronary syndromeの病態の主体は冠動脈血栓である.血栓形成には,血液凝固系の亢進および線溶系の低下が必要である.血液凝固系よりの検討では,生体内thrombin生成のもっとも鋭敏な指標であるfibrinopeptide A (FPA)を用い,また線溶系からの検討では,線溶能を決定するより重要な要素であり, tissue-plasminogen activator (t-PA)の阻害物質であるplasminogen activator inhibitor (PAI)を指標として検討を行った.その結果, acute coronary syndromeにおいては, FPAの上昇よりthrombin生成ひいては冠動脈血栓形成が生じ易くなる一方,生じた血栓はPAI活性の上昇により溶解しにくい状態となることが示唆された.
  • 1995 年 84 巻 10 号 p. 1787
    発行日: 1995年
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
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