日本内科学会雑誌
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84 巻, 12 号
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  • 谷川 久一
    1995 年 84 巻 12 号 p. 1963-1964
    発行日: 1995/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 岡本 真, 小俣 政男
    1995 年 84 巻 12 号 p. 1965-1969
    発行日: 1995/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    肝細胞癌は, HBVやHCVによる慢性肝障害をべースに発生する.特にC型肝癌は肝病変の進行に伴って発癌率が高まり,発癌時の背景肝はほとんどが肝硬変である.また肝病変の進行に伴って血小板数の減少が認められ, C型慢性肝疾患患者については血小板数を見ることで肝細胞癌発癌の危険率を推定することができ,非常に有用である.一方B型肝癌は様々な背景肝から発癌が見られ,血小板数から発癌を推定することは困難である.
  • 山田 剛太郎
    1995 年 84 巻 12 号 p. 1970-1974
    発行日: 1995/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    慢性肝炎と肝硬変に分けて病理組織像からの肝臓癌発生予知について考察した.慢性肝炎からの発癌予知については肝硬変非合併肝癌症例を基にした検討とC型慢性肝炎のstaging別発癌率を紹介した.肝硬変からの発癌予知については前癌病変とも呼ぶべき腺腫様過形成,肝癌症例の非癌部に高頻度に合併するliver cell dysplasiaについて概説し,さらにC型肝硬変から肝癌を発症した症例を基に肝癌の危険群の組織像について考察した.
  • 横須賀 収, 小俣 政男
    1995 年 84 巻 12 号 p. 1975-1979
    発行日: 1995/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    C型肝炎ウイルス感染者からの肝細胞癌の発生率は非感染者からの発生率に比して約500倍高い.同じC型肝炎ウイルス感染者でも急性肝炎後の10年間では肝細胞癌の発生はみられないが, CPH, CAH2a, CAH2b,肝硬変と肝病変が進行したものほど,また肝炎期の活動性が強いものほど肝細胞癌の発生率は上昇していた.長期の感染により肝細胞の壊死や再生を繰り返した,肝硬変或いは肝硬変に近い進行病変例が肝細胞癌の高危険群と考えられた.
  • 小池 和彦
    1995 年 84 巻 12 号 p. 1980-1984
    発行日: 1995/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    ヒトにおける発癌は多段階を経て完成する.言い換えれば, geneticあるいはepigeneticな事象の蓄積によって細胞の形質転換,免疫系からの逃避,血管新生などが達成されていく. B型肝炎ウイルス(HBV)感染において, HBVは肝炎を惹起するだけでなく腫瘍原性をもち,多段階発癌の一段階を担うことが示されてきている. HBVによる肝発癌の機構は,ヒトにおけるウイルス発癌のひとつのモデルとなると思われる.
  • C型肝硬変を中心として
    多羅尾 和郎, 清水 昭男, 大川 伸一, 玉井 拙夫
    1995 年 84 巻 12 号 p. 1985-1991
    発行日: 1995/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    C型肝硬変症からの肝発癌における肝細胞壊死および肝細胞の異常増殖の意義を検討した.肝細胞壊死と肝発癌との関係では, GPT年平均値が持続して80単位以上の群では5年間で44%が肝発癌しhigh-risk群であったのに対し, GPTが持続して80単位未満に抑えられた群では5年で7%が肝発癌したにすぎずsuper-low-risk群であった.一方,肝細胞異常増殖と肝発癌では,肝細胞の異常増殖(BrdU LI≧1.5%)持続群では5年で71%が発癌しsuper-high-risk群であったのに対し,肝細胞増殖能持続低値群では6%が発癌したにすぎずsuper-low-risk群であった. C型肝硬変症では,持続する肝細胞壊死と,それに続く肝細胞の異常増殖が肝発癌のtriggerとなることが判明した.また,多薬併用療法も含めての薬物投与によりGPTを持続して80単位未満に抑えることが肝発癌防止に役立つことが判明した.またα-feto.高値群および超音波にて硬変結節を認める群は危険群であった.
  • 真島 康雄
    1995 年 84 巻 12 号 p. 1992-1996
    発行日: 1995/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    肝細胞癌の早期診断においてミリサイズの早期の肝細胞癌の発育速度,超音波学的特徴,腫瘍マーカーの陽性率などを理解し,最近の進歩した超音波装置を早期肝細胞癌発見専用に調整し,定期的かつ持続的に効率良く慢性肝炎,肝硬変の患者を超音波検査するならば,ほとんどの症例は20mm以下で発見され, 5年生存率も80%に達することができる.目標の直径15mm以下で発見するためには検出感度を直径10mmまで高める必要があろう.
  • 森山 紀之
    1995 年 84 巻 12 号 p. 1997-2002
    発行日: 1995/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    肝細胞癌の早期診断を行うに際しては, CT, MRIの検査方法によって得られる所見が異なる.また,同一の大きさの肝細胞癌であっても,組織学的に早期肝細胞癌であるのか進行肝細胞癌であるのかによって異なる画像を呈する.小型の肝細胞癌の診断に際しては,肝細胞癌の発育様式と, CT, MRIの画像とを十分に理解して診断を行う必要がある.
  • 青柳 豊, 柳 雅彦, 朝倉 均
    1995 年 84 巻 12 号 p. 2003-2007
    発行日: 1995/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    肝細胞癌(HCC)の血清学的診断法として,慢性肝疾患経過観察例における,アルファフェトプロティン(AFP)ならびにPIVKA-IIの測定が広く行われている. AFPは陽性率が高く, PIVKA-IIはその疾患特異性が優れているという特徴を持ち,互いに相補的関係にあるため,交互の測定が推奨される.また,最近ではAFPの特異性向上を目的に,その癌化に伴う糖鎖変異であるフコシル化率の測定が行われている.
  • 椎名 秀一朗, 今村 雅俊
    1995 年 84 巻 12 号 p. 2008-2011
    発行日: 1995/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    肝細胞癌は固形癌としては特殊な性格を有している.肝硬変の合併や多発性病変のため,大部分が外科的切除の対象とはならず,しかも,根治的切除が行われても5年以内に70~90%の症例で再発が見られる.このため,内科的治療が重要な役割を演じている.我々は,肝細胞癌の治療として,局所の根治性,肝機能への影響,再発時の再治療の容易さ等から,経皮的エタノール注入療法(PEIT)が現時点では最良と考え,最近では全症例の85%にPEIT中心の治療を行い,優れた長期成績を達成している.我々のPEITの成績について報告する.
  • 工藤 正俊
    1995 年 84 巻 12 号 p. 2012-2018
    発行日: 1995/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    肝細胞癌に対する肝動脈塞栓療法(TAE)は切除,エタノール注入療法とともに肝細胞癌の主たる治療法の一つである. TAEの欠点として従来より被膜内外への浸潤や肝内小転移巣への治療効果が低い,あるいは肝予備能を落とすなどが指摘されてきた.最近の流れとして動脈側,門脈側の両方からの治療効果を期待しかつ肝予備能を温存するsubsegmental TAEがさかんに行われるようになってきており,局所根治も期待できるようになってきた.さらにTAEにPEITを追加することにより従来はPEITの適応外であったような大型肝癌の局所根治も可能となってきた.
  • 田中 直見, 千葉 俊也, 松崎 靖司
    1995 年 84 巻 12 号 p. 2019-2023
    発行日: 1995/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    肝癌は難治性癌であり,集学的治療の重要性が強調されている.放射線照射はこれまでは放射線肝炎などの副作用のために根治的治療法にはなりえなかったが,最近,振子照射法などの高線量局所照射技術を導入することにより,根治治療が可能となった.とくに陽子線療法は局所制御率も良好で集学的治療法の1つとして有用な治療選択法になりうると考えられる.
  • 関 寿人, 井上 恭一
    1995 年 84 巻 12 号 p. 2024-2027
    発行日: 1995/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    マイクロ波凝固は組織壊死が確実に得られる局所治療として最近注目されつつある.今回は肝細胞癌に対するマイクロ波凝固治療として経皮的マイクロ波凝固治療: percutaneous microwave coagulation therapy (PMCT)と腹腔鏡下マイクロ波凝固治療laparoscopic microwave coagulation therapy (LMCT)を紹介した.
  • 岡田 周市
    1995 年 84 巻 12 号 p. 2028-2031
    発行日: 1995/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    肝細胞癌に対する化学療法では,確実な腫瘍縮小効果あるいは廷命効果を有する抗癌薬はなく,標準的な化学療法は確立されていない.したがって,肝細胞癌に対し化学療法を行う際には,すべての療法が臨床試験の段階にあることを認識し,治療は計画的に進めるとともに,その治療効果は客観的に判定する必要がある.肝細胞癌の進行例や再発例の予後の改善には,化学療法の発展が必須と考えられ,新しい有効な抗癌薬の開発が切望されている.
  • 武藤 泰敏
    1995 年 84 巻 12 号 p. 2032-2037
    発行日: 1995/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    レチノイド(ビタミンA誘導体の総称)は臨床的にも発癌抑制効果を発揮する.筆者らは新規の非環式レチノイド(ポリプレイン酸誘導体)を開発し,実験的肝癌発生の防止,ヒト肝癌株細胞の増殖抑制を示すことから,臨床への応用を試みた.肝癌根治療法後の再発に対して,非環式レチノイド(600mg/日, 12カ月服薬)が有意に抑制することを,二重盲検比較試験により明らかにした.コンプラインスはよく,重篤な副作用は認められなかった.肝発癌抑制のメカニズムについても考察を加えた.
  • 白鳥 康史, 加藤 直也, 椎名 秀一朗, 小俣 政男
    1995 年 84 巻 12 号 p. 2038-2042
    発行日: 1995/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    C型肝炎ウイルスにおける発癌は,およそ30年の緩やかな肝硬変へのプロセスの結果生じると考えられる.肝発癌は肝硬変への進展に伴って高率となり,これら感染集団を肝癌発生高危険群として捉えることが重要である. C型慢性肝炎では自然治癒はほとんど認められず徐々に肝硬変へと進展していくため,慢性肝炎患者でのインターフェロン治療によるウイルスの駆除は肝病態の改善をもたらし,長期的には肝病態の進展阻止-抑制をもたらすことが明らかにされつつある.このため,インターフェロン治療はC型肝炎ウイルス感染を基盤とする肝発癌に対して有効な抑止手段として捉えることができるのである.
  • 穴澤 博, 向 克巳, 長崎 裕, 山脇 弘二, 若林 史子, 大岩 道明, 星野 賢一郎, 加藤 正美, 浜田 正行, 村田 哲也, 山口 ...
    1995 年 84 巻 12 号 p. 2067-2068
    発行日: 1995/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は58歳,男性. 1994年2月,咽頭部不快感出現.頸部リンパ節生検にてmantle zone lymphomaと診断.胃,十二指腸,大腸に多発性のポリープを認め,ポリペクトミーを実施.核変形の見られる中型リンパ球様細胞の粘膜及び粘膜下層への広範な浸潤が見られ,免疫組織染色でもリンパ節生検組織と同一であった. multiple lymphomatous polyposisを呈したmantle zone lymphoma, CS(clinical stage) IVBと診断,化学療法を実施した.
  • 櫻井 祐成, 栗原 怜, 竹内 正至, 須賀 優, 大和田 一博, 米島 秀夫, 大薗 英一, 松信 精一, 葉山 修陽, 秋葉 隆
    1995 年 84 巻 12 号 p. 2069-2071
    発行日: 1995/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は58歳男性.メチルドーパ(MD)服用開始4年を経過して自己免疫性溶血性貧血を発症.抗核抗体(ANA)及び抗二本鎖(ds)DNA/IgG抗体陽性,口腔内アフタ,多発性関節炎を認め, ARA改訂SLE分類基準を満たしたため, MDによるdrug-induced lupus (DIL)と診断した. MD服用中止,二重膜濾過血漿交換(DFPP),免疫吸着,ステロイドのパルス療法により貧血は急速に改善した. MDによる溶血性貧血の合併は知られているが, SLE様症候群の合併報告例はまれと考えられる.
  • LH-RH間欠注入療法と比較して
    岡本 新悟, 三村 まゆみ, 泉 由紀子, 細川 彰子, 福井 博, 辻井 正, 三馬 省二, 平尾 佳彦, 岡島 英五郎
    1995 年 84 巻 12 号 p. 2072-2074
    発行日: 1995/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は24歳の男性.嗅覚の完全脱失を伴う低ゴナドトロピン性性腺機能低下症で, Kallmann症候群(以下KS)と診断した. HCG/HMG療法を続け, 3年後にsperm count 3×106/mlを確認したところで, LH-RH間欠注入療法に切り替えたが,血中テストステロン(Te)を正常域に維持できず,本例にとってLH-RH療法は有効とは言えなかった. HCG/HMG療法を続け,心理面でのコンサルトを行い,治療開始後5年で妊孕能を獲得した.
  • 貝沼 茂三郎, 井上 敏久, 永井 順, 円井 芳晴, 野沢 昭典
    1995 年 84 巻 12 号 p. 2075-2077
    発行日: 1995/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は53歳男性.前医2カ所で診断がつかず,発病4日後左上肢広範壊死とショック,多臓器不全で受診し,透析後上肢離断術待機中急死した. M1, T1型,毒素型B+Cの劇症型A群溶連菌感染症(toxic shock-like syndrome)で,剖検結果を併せて報告する.本症に対するペニシリン単独投与は有効といえず,溶連菌M蛋白の生体内作用が原因と考えられる.クリンダマイシンなどの有効性が示唆される.
  • 吉田 英雄, 高野 朋子, 辻野 志穂, 東原 正明, 野坂 和男, 金子 義保, 渡辺 毅, 黒川 清
    1995 年 84 巻 12 号 p. 2078-2079
    発行日: 1995/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は53歳,男性.末梢神経障害,肝脾腫,内分泌異常(甲状腺機能低下症,糖尿病), M蛋白血症,皮膚色素沈着がみられ, Crow-Fukase症候群と診断した.ステロイド投与,ステロイドパルス療法など施行したが,腎障害(膜性増殖性腎炎),浮腫,腹水は増悪し,本症候群としては非典型的な意識障害,血少板減少も加わり死亡に至った.
  • 丸茂 文昭
    1995 年 84 巻 12 号 p. 2080-2084
    発行日: 1995/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    ヒトは血漿滲透圧の約4倍濃縮された尿を生成する.濃縮機構に形態的特徴であるcounter-current systemが濃縮に極めて有効なシステムであることから当初数理を用いて解明しようとした.次いでバソプレッシンから細胞内情報伝達系が解明されてくるにつれ生化学的研究が期待されたが溶媒,溶質の透過機構が不明のまま近年停滞気味であった.ここを突破して尿濃縮機構のほとんどを明らかにしたのが分子生物学的手法の飛躍的発展である.この手法によりwater channels, chloride channels, urea transporterなどが次々とクローニングされ,バソプレッシンが細胞内情報伝達系を介してたくみにこれらchamels, transporterをコントロールしていることが明らかになった.すなわち,バソプレッシンの作用とcounter-current systemの共存によって,いかに尿が濃縮されていくかが明らかになったといえよう.
  • 牧野 荘平
    1995 年 84 巻 12 号 p. 2085-2090
    発行日: 1995/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    気管支喘息は可逆性の気道閉塞と慢性炎症で特徴づけられる.その炎症は好酸球, T細胞,肥満細胞の浸潤により気道上皮の障害を示し,その程度は気道過敏の程度に比例する.喘息の治療は急性気道閉塞性発作にはβ刺激薬,テオフィリンなどの気管支拡張薬で対処するが,その原因である気道過敏性のコントロールは抗炎症薬が有効である.抗炎症薬の中ではステロイドが最も強力である.全身性の副作用を避けて気道炎症のコントロールを目的として吸入ステロイド薬が近年中等症以上の喘息の治療の主役となってきた.吸入ステロイド薬にはbeclomethasone dipropionate (BDP), fluticasone, budosenideの3種があるが現在本邦で使用できるのは初めのBDPである. BDP吸入は定量噴霧吸入器(metered-dose inhaler, MDI)によりエロゾルとして吸入する.一般的使用量では血漿コーチゾル低下などの全身的副作用は殆ど無い.主な副作用は咽頭痛,嗄声,咽頭口腔のカンジダ症などであるが,スペーサーの使用で軽減ないし防止でき,また,治療効果を増進できる.ピークフロー測定により気道閉塞をモニターしつつ使用量をコントロールすることが望ましい.
  • 水木 信久, 猪子 英俊
    1995 年 84 巻 12 号 p. 2091-2103
    発行日: 1995/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    ヒトの主要組織適合抗原複合体(MHC)であるHLAは,自己と外来抗原である非自己を識別する重要な役割を担った細胞膜蛋白である.外来抗原は2種類のプロセシング機構により処理され,断片化されたペプチドはHLA分子と結合することにより, T細胞に抗原提示される.近年,各HLAアリルにより,結合するペプチドに一定のパターン(モチーフ)が存在することが明らかとなり,アリル特異的なペプチド結合,さらにはアリル特異的な免疫応答が惹起されることが示唆されている.さらに,各HLAアリルにより,各疾患に対する感受性(かかりやすさ)が規定されていることも証明されつつある.本稿では疾患に対する感受性をHLAとペプチド結合の観点から概説する.
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