現在, Alzheimer病(AD)治療薬として開発されているものはコリン作動薬が大半を占める.現時点でアルツハイマー病治療薬として認可されている薬剤はCognex, ExelonとAriceptの3つであるが,すべてcholinesterase (ChE)阻害薬である.現在開発中の薬剤には他に, ACh releaser, M 1 agonist, neuropeptide, nootropics, PPCE inhibitor, benzodiazepine inverse agonistなどがある. M 1 agonistの一部では有望な結果が示されているが,他では必ずしも十分な薬効が示されていない.本稿では,これらについて簡単な解説を加え,近年,興味深い結果が報告されたidebenoneの成績を紹介し,今後の課題を示した.
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