慢性腎不全では,糸球体硬化,尿細管破壊,間質の線維化,血管壁肥厚などの病変が共通して認められ,これらに寄与する臨床病態として,高血圧,蛋白尿,蛋白関連物質の蓄積,高脂血症,血液凝固亢進などがあげられる.
進行柳制のための治療目標もこれらの発症予防,悪化阻止にあり,食事療法を基盤にして, ACEI・AT1受容体拮抗薬を中心とした高血圧治療薬,クレアチニンやインドール硫酸を吸着するための経口活性炭,高脂血症治療薬,貧血治療薬,血小板凝集抑制薬・抗凝固薬などを用いた薬物療法が実施される
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