日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
90 巻 , 11 号
選択された号の論文の28件中1~28を表示しています
  • 櫻林 郁之介
    2001 年 90 巻 11 号 p. 2153-2154
    発行日: 2001/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 河合 忠
    2001 年 90 巻 11 号 p. 2155-2160
    発行日: 2001/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    EBMのデータベースは主として治療について行われているが,診断情報としての臨床検査についても科学的根拠を作成するための方法論が研究され,さまざまな臨床検査に応用されつつある.臨床検査の効率的利用を目標とするEBLM (Evidence-Based Laboratory Medicine)の確立には, 1)臨床検査の系統的再評価, 2)一次研究の方法論, 3)根拠に基づく臨床検査利用のガイドラインの作成, 4)そのガイドラインの日常診療への適用が必要である.
  • 河野 均也
    2001 年 90 巻 11 号 p. 2161-2168
    発行日: 2001/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    臨床検査成績は,従来それぞれの検査施設の基準値(正常値)を用いて判断することを原則としてきた.しかし,最近はどの検査施設を利用しても,酵素検査に代表されるように,以前見られたように大きな検査施設間差を認めなくなったことに気づかれている読者も多いことと思われる.これは臨床検査の標準化が進められた結果に他ならない.本文では,臨床検査の標準化の現状と,今後に課題を残している問題点について述べることにする.
  • 渡辺 清明
    2001 年 90 巻 11 号 p. 2169-2174
    発行日: 2001/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    DRG/PPSは診断群別包括支払方式であり,包括化医療の一方法である.本方式が導入されれば,内科医にとって身近な臨床検査にも影響が多い.このような保険制度に対して,われわれは患者の診断や治療に最低限必要な臨床検査を確保せねばならない.そのために日本臨床検査医学会では厚生労働省の研究班と合同で「DRG/PPS対応検査の使い方ガイドライン」を作成中である.ここでは本ガイドラインのアウトラインと作成経緯を概説した.
  • 一山 智
    2001 年 90 巻 11 号 p. 2175-2181
    発行日: 2001/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    病院感染対策は病原体の感染経路に基づき,必要な対策を的確に行っていくことが求められる.病院では感染対策にあたる組織が機能していなければならないが,その中で検査室の果たす役割は大きい.感染症の原因微生物を同定し,正しい治療薬を選択し,さらに,病院全体の感染症コントロールに有用な情報を常に発信していかなければならない.
  • 井上 裕二, 奥田 昌之, 久長 穣
    2001 年 90 巻 11 号 p. 2182-2187
    発行日: 2001/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    遠隔医療の障壁とされた診療の違法性,情報技術の実用性,報酬面の裏付けの問題が解決し,実証実験やモデル事業から継続的運用へ,しかも広域型ネットワークでの取り組みがはじまった.診断検査の外部委託は,診断行為を病院内の診療から切り離したことで検査診断のグローバル化およびシームレス化をもたらした.遠隔医療は社会の医療システムに大変革をもたらすことが予測されており,遠隔診断検査の経験に学ぶことになるだろう.
  • 前川 真人
    2001 年 90 巻 11 号 p. 2188-2194
    発行日: 2001/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    ゲノムプロジェクトがほぼ完遂され, 21世紀は遺伝子を含めた生命科学の時代と言われる.現在,感染症検査がほとんどで白血病のキメラ遣伝子の検出などが行われており,検査センターや研究室ではそれ以外にも多くの項目が解析されている.日本人型SNPsと生活習慣病をはじめとした疾患や薬剤感受性遺伝子とのとの関係がつかめれば,それを利用したテイラーメイド医療も見えて来るであろう.そして医療は,予知・予防へと変革を迎える.
  • 森 三樹雄
    2001 年 90 巻 11 号 p. 2195-2199
    発行日: 2001/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    過去の診療報酬改定では,医療費は殆んど上がらず,病院経営は益々厳しくなっている.老人医療費が急速に伸びているのに比例して国民総医療費も著しく増加し,平成11年度には30兆円を超えている.小泉純一郎総理が誕生してから,医療も更に厳しい状況になり,平成14年度の診療報酬改定に関しては,政府が一定枠方式による医療費の抑制を打ち出している.現在,このような厳しい状況の中にあるが,過去においては臨床検査の分野も検体検査点数の大幅引き下げという厳しい現状があった.ここでは過去3回の診療報酬改定における臨床検査の特徴を述べると共に,検査部にとって重要な検体検査管理加算,検体検査判断料,検査の包括化,新規収載検査について述べる.このような医療を取り巻く厳しい状況を踏まえ,臨床検査の合理的で適切な検査の利用法が求められている.
  • 滝沢 始
    2001 年 90 巻 11 号 p. 2200-2205
    発行日: 2001/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    呼吸器疾患の診断や管理に用いられる検査は多種多様であり,適切な選択が重要である.呼吸モニタリングは,機器の小型化や機能の充実による外来・在宅での診断を志向している.気管支喘息においては従来のピークフローによる気道閉塞のモニタリングに加え,呼気中-酸化窒棄測定による気道炎症の評価が可能になりつつある.間質性肺炎においては,その血清マーカーが数種保険適応となり診断や治療効果の判定に寄与すると期待される.
  • 杉浦 哲朗, 山崎 文靖, 中村 誠志
    2001 年 90 巻 11 号 p. 2206-2212
    発行日: 2001/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    近年,循環器領域における検査や治療技術の発展はめざましく,急性心筋梗塞においても日常診療の場で迅速かつ正確に心筋壊死の有無や梗塞量を推定できる生化学的検査が確立されてきた.急性心筋梗塞の生化学的マーカーの第1選択がトロポニンとなり,全血迅速診断法が活用されている.しかし,心筋傷害を捉える生化学的マーカーの特徴と限界を理解し,生理機能検査や画像診断とともに総合的に心筋梗塞の病態を把握し,治療を選択することが重要である.
  • 野村 文夫
    2001 年 90 巻 11 号 p. 2213-2218
    発行日: 2001/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    消化器内科診療においては,各種画像診断,光学診療と臨床検体検査を有効に組み合わせることが求められる.消化器領域における臨床検査において近年あらたに導入あるいは改良がなされた項目のうち,日常診療に特に関連が深いもの,すなわちC型肝炎ウイルス定量法,原発性肝細胞癌の腫瘍マーカー, Helicobacter pylori関連検査,習慣飲酒の生化学的マーカーをとりあげ,筆者らのデータも含めて概説した.
  • 木村 秀樹, 吉田 治義
    2001 年 90 巻 11 号 p. 2219-2224
    発行日: 2001/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    腎・泌尿器科領域における臨床上の大きな課題の1つは,進行性腎障害の的確な診断と管理である.また,西暦2030年まで,増加の一途をたどると予想される透析患者の管理も重要性を増している.本稿では,進行性腎障害の診断に重要な検査,また,その経過の予測因子となりうる検査を研究段階のものを含めて解説する.さらに,透析合併症の管理に重要な検査や透析患者の生命予後に関連する検査で,最近注目されている項目に言及した.
  • 松野 一彦
    2001 年 90 巻 11 号 p. 2225-2231
    発行日: 2001/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    各種血液疾患の診断に,血液検査は欠かすことはできない.本稿では,血液疾患の診断に必須の血球計数および血液形態検査における自動化の現状と問題点,白血病診断に有用なt (9; 22) (q34; q11)転座, t (15; 17) (q22, q21)転座などの染色体異常, BCR/ABLやPML/RARαキメラ遺伝子などの遺伝子異常の臨床的意義,および血栓傾向やDICの診断に用いられる最新の凝固検査について概説した.
  • 池田 斉
    2001 年 90 巻 11 号 p. 2232-2237
    発行日: 2001/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    今から3年前の, 1998年における本誌特集「内科医として知っておくべき新しい検査」の内分泌・代謝疾患編では,日常診療で頻度の高い甲状腺疾患,糖尿病,骨代謝疾患を中心に記述した.本稿では,それらの検査のなかで重要と思われるものは再び解説を加え,さらに新たな進展をみせた抗TSHレセプター抗体検査について少しく補筆した.そのほか,最近,臨床的にも注目されて定着しつつある,新しい心血管ホルモンである心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP),脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP),アドレノメデュリンについて解説した.また最後にMEN (多発性内分泌腫瘍)の遺伝子診断についても述べた.
  • 吉田 浩
    2001 年 90 巻 11 号 p. 2238-2241
    発行日: 2001/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    免疫・アレルギー領域の検査で,過去6年間に保険診療上認可された自己抗体検査とアレルギー検査は各々9, 1項目である.前者について,抗リン脂質抗体,抗好中球細胞質抗体およびリウマトイド因子について,後者について, RASTと遊離ヒスタミン測定について,意義,測定法,問題などについて述べた.
  • 賀来 満夫
    2001 年 90 巻 11 号 p. 2242-2246
    発行日: 2001/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    原因微生物の検出同定法は,感染症の診断において確定診断となる最も重要な検査法である.近年,インフルエンザウイルスの迅速抗原検出キットや肺炎球菌,レジオネラ菌の尿中抗原検出キットが臨床応用され,その高い特異度や優れた検出感度から,感染症の迅速診断法としての有用性が高く評価されてきている.また, DNAチップを利用した遺伝子診断法も開発されてきており,今後の臨床応用が期待されている.
  • 東梅 友美, 赤間 裕良, 市川 一誠, 宇野 要, 北見 昌広, 高川 真徳, 千葉 淳, 荒川 雅博, 石田 秀一, 高橋 徹, 佐々木 ...
    2001 年 90 巻 11 号 p. 2275-2278
    発行日: 2001/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は51歳,女性.高熱を主訴に受診.各種抗生物質の投与を受けたが症状は軽快せず,不明熱の原因精査の目的で当科入院した. Gaシンチグラフィーでは前縦隔に著明な集積を認め,胸部CTにおいても同じ部位に腫瘤像を認めた.前縦隔腫瘍として,腫瘍摘出術を施行.病理組織学的にはリンパ球,形質細胞等の非特異的な細胞浸潤を伴う,広範な線維化を主体とした結節構造を認め, Sclerosing mediastinitisと診断した.術後は速やかに解熱し, CRPも徐々に低下した.一般にSclerosing mediastinitisは原因不明の疾患であり,上大静脈症候群等の胸部臓器圧迫症状で発症することが多いとされているが,本症例においては高熱以外の特異的な症状に乏しく,診断に苦慮した症例であり今回報告する.
  • 河野 豊, 岡本 哲郎, 大久保 俊一, 高山 哲治, 加藤 淳二, 坂牧 純夫, 新津 洋司郎, 山内 尚文, 西里 卓次, 由崎 直人, ...
    2001 年 90 巻 11 号 p. 2279-2281
    発行日: 2001/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は38歳,女性.嗄声,喉頭痛,血便を主訴に受診.既往に潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis: UC),ぶどう膜炎あり.喉頭内視鏡ならびに頚部CTで再発性多発性軟骨炎(relapsing polychondritis: RP)と診断した.また下部消化管内視鏡で左側大腸炎型UCの活動期と診断した.ステロイドとシクロスポリンAを併用したところ,症状消失し, 2年間再発なく経過している. UCには種々の腸管外合併症が知られているが, RPとの合併は極めて稀であり,興味ある症例と考え報告する.
  • 三宅 淳子, 井上 由佳理, 大森 雅一, 米井 敏郎, 佐藤 利雄, 西崎 良知
    2001 年 90 巻 11 号 p. 2282-2283
    発行日: 2001/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は47歳,女性.喘鳴を伴う呼吸困難と全身痙攣のため入院.喘鳴に対しテオフィリン製剤とステロイド剤を投与したが無効であった.著明な低カルシウム(Ca)血症を認めたためCa製剤を投与したところ喘鳴は速やかに消失した.本例は長年にわたり気管支喘息と誤診されていたが,諸検査の結果,偽性副甲状腺機能低下症(Pseudohypoparathyroidism: PPH) II型であり低Ca血症により喉頭~気管支痙攣をきたしていたことが判明した.
  • 荒川 さやか, 小林 伸哉, 藤本 壮八, 進藤 彰久, 福島 達夫, 佐々木 環, 柏原 直樹
    2001 年 90 巻 11 号 p. 2284-2286
    発行日: 2001/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は60歳,女性.高度のネフローゼ症候群を呈し, C型慢性肝炎を合併していた.インターフェロンα治療によりHCVの血中からの消失に伴い,ネフローゼの完全寛解を得た. HCV関連腎症は一般に膜性増殖性糸球体腎炎の組織型を呈することが多いが,本症例は膜性腎症の組織型であった.本症例は,膜性腎症の病因・病態の理解により深い洞察を与えると同時に, HCV関連腎症の治療戦略を立案する上で示唆に富むものと考えられる.
  • 菱山 美絵, 加藤 康幸, 渋井 敬志, 濱邊 祐一, 佐崎 なほ子, 桃井 優, 荒木 昭博
    2001 年 90 巻 11 号 p. 2287-2290
    発行日: 2001/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は32歳,男性.血性下痢,血尿,頭痛を主訴に当院紹介入院.急激な意識レベルの低下と右片麻痺を認め,頭部CT, MRI, MR Angiography (MRA)にて多発性出血性脳梗塞を併発した脳静脈洞血栓症と診断した.また下部消化管内視鏡検査で全結腸炎型潰瘍性大腸炎(UC)と診断され,ステロイド,サラゾピリン(SASP)併用にて軽快,脳静脈洞血栓症もさらなる悪化なく沈静化した.
  • 谷口 晋, 生山 祥一郎, 平松 真祐, 塩川 左斗志, 西村 純二, 秦 聡孝, 佐藤 文憲, 今川 全晴, 野村 芳雄, 笹野 公伸
    2001 年 90 巻 11 号 p. 2291-2294
    発行日: 2001/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は50歳,女性.高血圧,低K血症で来院. Cushing徴候なし.左副腎に3cm大の腫瘍を認め,血漿アルドステロン高値と血漿レニン活性抑制を呈したが,同時にデキサメサゾンによるコルチゾールの分泌抑制を欠き, ACTH分泌は抑制されていた.免疫組織化学で腺腫細胞にチトクロームP450c11とP450c17の発現を認め,正常副腎のDHEA sulfotransferase発現は低下していたため,アルドステロン・コルチゾール同時産生腺腫と診断した.
  • 川西 奈々恵, 蟹沢 祐司, 久居 弘幸, 高張 大亮, 秋山 剛英, 荒谷 英二, 住吉 葉子
    2001 年 90 巻 11 号 p. 2295-2297
    発行日: 2001/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は64歳,男性.約1カ月の間に急速に増悪する腹部膨満,貧血のため入院となる.初診時著明な腹水貯留を認めた他,全身リンパ節腫脹,高蛋白血症,連銭形成も著明であった.骨髄穿刺標本及び免疫電気泳動にて多発性骨髄腫(IgA-λ)と診断した.腹水中にも多数の腫瘍細胞とM蛋白(IgA-λ)を認め腹膜浸潤が確認された.直ちに多剤併用化学療法を施行したが奏効せず第34病日死亡された.多発性骨髄腫において発症早期の腹膜浸潤は極めて稀であり報告する.
  • 北條 宣政, 柿本 美紀, 酒井 郁也, 高田 清式, 安川 正貴, 藤田 繁
    2001 年 90 巻 11 号 p. 2298-2300
    発行日: 2001/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は80歳,男性.歩行時の呼吸困難を主訴に受診し,血清総蛋白及びIgGの高値と骨髄で70%を占める異常形質細胞が認められ多発性骨髄腫と診断された.血清蛋白電気泳動で2つのM蛋白を認め,免疫電気泳動でIgG1及びIgG2の2クローン性M蛋白血症を有する多発性骨髄腫と診断した.経過中に肝腫瘍が出現し,生検で中分化度管状腺癌を認めた.比較的まれな2クローン性M蛋白血症を有する多発性骨髄腫に固形腫瘍を合併した症例を経験したので報告する.
  • 明石 嘉浩, 榊原 雅義, 佐々木 英輝, 三上 大志, 山内 正博, 橋本 信行, 信岡 祐彦, 中沢 潔, 三宅 良彦, 笹下 薫
    2001 年 90 巻 11 号 p. 2301-2304
    発行日: 2001/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は83歳,女性.胸痛と呼吸困難を主訴に受診し,胸部単純写真にて左側気胸を認めた.心電図上全胸部誘導にてST上昇を認めたため,急性心筋梗塞を疑い,心臓カテーテル検査を施行した.しかし冠動脈は正常であり,タコツボ型心筋症と診断した.本症例は気胸発症というストレスが血中カテコラミン動態に影響を及ぼし,タコツボ心筋症に至った極めて稀な症例と考えられ,報告した.
  • 森光 卓也, 谷岡 芳人, 山口 研児, 新北 浩樹, 園田 康男
    2001 年 90 巻 11 号 p. 2305-2308
    発行日: 2001/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    特発性心室細動の中で非発作時の12誘導心電図にて右脚ブロックタイプ,右側胸部誘導のST上昇を示すものはBrugada症候群として知られている1,2).今回,我々は失神発作で来院し1度, 2度, 3度の房室ブロックと多彩な心電図変化を呈したBrugada症候群の1例を経験したので報告する.
  • 山縣 邦弘, 小山 哲夫
    2001 年 90 巻 11 号 p. 2309-2316
    発行日: 2001/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    急速進行性糸球体腎炎(以下RPGN)は,数週から数カ月の経過で急性あるいは潜在性に発症する肉眼的血尿,蛋白尿,貧血,急速に進行する腎不全症候群である.病理学的には多数の糸球体に細胞性から線維細胞性の半月体の形成を認める半月体形成性糸球体腎炎(crescentic glomerulonephritis)がRPGNの典型像である. RPGNは放置すれば末期腎不全に進行するばかりでなく,しばしば他臓器の致死的な合併症・併発症を伴い,最も重篤な糸球体腎炎症候群といえる.血清クレアチニンが正常値より少しでも上昇し,同時に血尿,蛋白尿,円柱尿等の腎炎性の尿所見を認め, CRP高値,赤沈促進などの炎症性所見を認める「RPGN疑い」症例を見逃さずに,速やかに腎生検等の精密検査の可能な施設に紹介し,確定診断と同時に,腎機能障害の軽度な早期に免疫抑制薬を主体とした治療を開始することがRPGNの予後改善には必須である.
  • 川合 眞一
    2001 年 90 巻 11 号 p. 2317-2324
    発行日: 2001/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    膠原病諸疾患の中でも,慢性関節リウマチ(RA)の治療薬については,近年病態研究の進歩に基づく新薬の開発が盛んである.抗炎症薬ではシクロオキシゲナーゼ-2阻害薬が消化肝障害の少ない非ステロイド薬として注目されている.抗リウマチ薬の領域では,メトトレキサート(MTX)の低用量パルス療法が標準的治療法としての地位を確立したが,さらにいくつかの免疫抑制薬が開発中である.また,腫瘍壊死因子αを標的とした抗体や受容体の,いわゆる生物学的製剤が米国などでは迅速承認されて臨床で使われている.これらにはMTXに有意に勝るRAの関節破壊抑制効果が証明された.一方, RA以外の膠原病諸疾患は患者数が少ないことから,十分なエビデンスを得るための臨床試験が行ない難い.しかし,疾患自体やその合併する病態に対していくつかの免疫抑制薬や生物学的製剤などの有効性が示唆されており,これらの疾患の予後も着実に向上している.
feedback
Top