日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
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92 巻 , 12 号
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  • 福井 次矢
    2003 年 92 巻 12 号 p. 2317-2318
    発行日: 2003/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 小泉 俊三
    2003 年 92 巻 12 号 p. 2319-2325
    発行日: 2003/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    本稿では西洋医学の受容過程に始まる一連の歴史も含め,わが国総合診療の生い立ちを概説する.天理よろづ相談所病院,川崎医科大学,佐賀医科大学(現佐賀大学医学部)等に総合診療部が開設された頃から,関係者の間では,米国で家庭医療学と総合内科学との間に起こった歴史的なボタンの掛け違いの轍を踏まないことが合言葉になってきたが,日本総合診療医学会の発足に当っては, 1. Generalistとしての基本的価値観(Core Value) 2. EBM (臨床疫学) 3. QOL評価とNarrative 4.基本的臨床能力の教育5.医療の質改善の5点が強調された.また最近ではプライマリ・ケア教育連絡協議会の場で専門医制をはじめとする将来像が討論されている
  • 中村 俊夫, 信岡 祐彦
    2003 年 92 巻 12 号 p. 2326-2331
    発行日: 2003/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    大学附属病院の持つ特殊性のひとつに,教育研究機関としての大学の講座機能に診療機能が求められていることが挙げられる.大学附属病院の総合診療部門が果たす役割は,全人的・包括的医療に対する社会のニーズを満たす医療を提供すること,およびそのような医療ニーズに見合った優れた総合診療医を育成することであり,また臓器別専門診療への分化を補完する機能も求められる.入院診療においては,新たな概念に基づくHospitalist制度も今後の検討課題である.
  • 向原 茂明, 江崎 宏典, 濱田 久之, 大住元 秀明, 河村 由吏可, 松本 武浩
    2003 年 92 巻 12 号 p. 2332-2336
    発行日: 2003/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    総合診療科を開設して20年になる.診療面において,外来機能では,紹介状を持たない新患担当から,当科あての紹介状を多くいただけるようになった.入院面では,専用病棟50床で,研修医教育を中心に,内科全般の疾患を網羅する.救急医療の初期対応や,地域との連携を推進する原動力となり,地域医療支援病院の施設基準として紹介率80%を達成した.総合診療科は,病院全体の高度専門医療を推進し,組織活性を促す.
  • 松村 真司
    2003 年 92 巻 12 号 p. 2337-2343
    発行日: 2003/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    わが国では物理的にも心理的にもアクセスのよい診療所において,非選択的な対応ができ,日常的な健康問題に関しては質が高いサービスを提供し,専門医療が必要ならば適切に紹介できる,人間的能力が高く家族・地域背景を含めた配慮のできる医師による継続的なサービスが求められている.診療所における総合診療とはこれらの患者ニーズに積極的に対応することであり,このために診療・教育・研究・政策決定のそれぞれの面で果たすべき役割がある.
  • 福本 陽平, 村上 不二夫, 小早川 節
    2003 年 92 巻 12 号 p. 2344-2349
    発行日: 2003/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    総合診療部門では,全人的プローチをふまえた医療,および内科外来診療に重点を置いた幅広い臨床医学を実践できる医師の養成が目的である.そのためには,臨床医学全般にわたる知識や技能,態度の修得が必要であるが,卒前教育については医の原則,患者と医師,診療における論理的思考,基本的診療技能,臨床疫学,医療と社会,地域医療などを担当している大学が多い.最近,医学教育に能動的学習方法を導入することが勧められ,さらに臨床医学では医療チームに加わった病棟実習や,地域の病院や診療所での実習が求められている.このような状況の変化から,総合診療部門は文字通り教育目標の3領域(知識,技能,態度)全部に係わっていると思われる.
  • 郡 義明
    2003 年 92 巻 12 号 p. 2350-2355
    発行日: 2003/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    新臨床研修の研修理念および到達目標について概説し,求められるべき指導医と総合診療部の果たすべき役割について述べた.当院での総合病棟研修および新卒後臨床研修への取り組みの一端を紹介した.最後に医師の生涯教育に対する方向性についても触れた.
  • 梶井 英治
    2003 年 92 巻 12 号 p. 2356-2363
    発行日: 2003/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    わが国では,高齢化の進展に伴い,疾病が慢性化し,しかも複合化している.このような状況の中で,医療は“治す”から“ケアする”へと主軸がシフトし,さらに疾病の予防,健康増進,そしてリハビリテーションや介護への関与を強く求められるようになってきた.地域では,今,この保健,医療,福祉の連携を推進し,地域包括ケアづくりを積極的に進めており,地域包括ケアを担うことができる医師の育成を待望している.地域医療教育が,地域の期待に果たしてどこまで応え得るのか.地域医療に関わる卒前教育,卒後研修において重要な点は,幅広い医学知識,医療技術の習得は勿論のことではあるが,コミュニケ-ションやリーダーシップなどの能力を習得することにある.現状は,まだ十分とは言い難いが,明確な教育目標や新しい教育手法が導入され,地域医療,プライマリ・ケア教育体制の整備は始まっている.
  • 福井 次矢
    2003 年 92 巻 12 号 p. 2364-2369
    発行日: 2003/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    総合診療における研究の目的は,臨床上の疑問点について,よりレベルの高いエビデンスを作ることに,また患者中心の医療を行うために患者の考え方,価値観などを追究してゆくことにある.そのためには, EBM臨床疫学と医療統計学に関する基本知識が必須である.総合診療部門で研修を受ける医師にとっては,将来自ら研究テーマを見いだして,それを解決するためにさまざまな研究デザインを駆使できる能力を身につけておくことが望ましい.
  • 武田 裕子
    2003 年 92 巻 12 号 p. 2370-2375
    発行日: 2003/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    総合診療のアイデンティティや評価は,プライマリ・ケアの重要性やその専門性に対する認識の程度,養成課程の研修,継続教育の充実度によって大きく変わる.また,それぞれの国の保険制度や医療体制も,総合診療のあり方に影響を与えている.米国では,マネジド・ケア導入に伴う厳しい医療経済状況のもと, hospitalistという新しい専門医が総合診療医の中から誕生した.
    米国・英国とも総合診療部では教育担当の比重が他の診療科と比較して高く,わが国と共通している.
  • 伊藤 澄信
    2003 年 92 巻 12 号 p. 2376-2382
    発行日: 2003/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    専門分化された縦糸の医療を取り纏める横糸として,総合診療は1・2次救急,一般内科などを中心に機能してきたが,地域でのニーズを満たすために小児科,在宅診療などの研修を充実させねばならない.大病院における総合診療は地域医療の窓口,卒前・卒後研修のコーディネーターなどの役割も担っている.プライマリ・ケア専門医の確立も課題の1つである.総合診療の研究分野は臨床疫学・研究デザイン,行動科学,医療倫理,質的研究,医学教育などあるが,その応用として臨床醗究センター事務局など臨床研究基盤整備の機能もある.
  • 杉浦 章, 野城 宏夫, 家入 伯夫, 佐藤 博光, 宮崎 真理子, 千葉 茂実, 堀田 修, 鈴木 一之, 堀籠 郁夫, 田熊 淑男
    2003 年 92 巻 12 号 p. 2404-2406
    発行日: 2003/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は74歳,男性. 2カ月来の全身倦怠感,食欲不振,体重減少を主訴に前医を受診し,高カルシウム血症(Ca 14.3mg/dl),急性腎不全(Cr 1.9mg/dl)を指摘され紹介入院.高カルシウム血症の精査でGaシンチ施行し,両側大腿部内側および左下腿内側に集積を認めた.同部筋生検にて筋サルコイドーシスの所見を得た.筋サルコイドーシスが原因での高カルシウム血症による急性腎不全と診断し,ステロイド剤投与を行った処軽快した.
  • 木田 有利, 森口 林太郎, 日野 泰久, 坂井 誠, 井垣 直哉, 玉田 文彦, 老籾 宗忠, 後藤 武男
    2003 年 92 巻 12 号 p. 2407-2408
    発行日: 2003/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は66歳,男性.主訴は全身倦怠感.精査の結果M蛋白を認め,原発性マクログロブリン血症(Waldenström's macroglobulinemia)と診断.入院後急性腎不全を呈したため,各種血液浄化を施行しつつ化学療法を併用するも不幸の転帰をとった.原発性マクログロブリン血症に急性腎障害を併発する症例は稀であり報告する.
  • 太田 昌宏, 栗山 千津子, 菅原 慎一, 菊池 明夫, 荒木 忍
    2003 年 92 巻 12 号 p. 2409-2411
    発行日: 2003/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は28歳,一年程前より上肢を長時間動かすと倦怠感と立ちくらみを自覚.今回台所仕事中に意識消失し搬送された.意識清明なるも脈は触知せず,血圧も測定不可であった.頸部に血管雑音聴取し,血管造影にて左右鎖骨下動脈は描出されず,右総頸動脈に狭窄を認めた.血液検査にて炎症反応を認め,大動脈炎症候群と診断した.左右鎖骨下動脈,右総頸動脈に計3個のステントを留置し症状は消失,プレドニン,トラニラスト,シロスタゾール投与下に経過良好である.
  • 前田 忠昭, 長谷川 元, 松田 昭彦, 木下 正信, 松村 治, 御手洗 哲也
    2003 年 92 巻 12 号 p. 2412-2414
    発行日: 2003/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    61歳,男性, 10年前に尋常性乾癬の既往あり,今回は手足のつれと皮膚症状の悪化(紅斑・角化)を主訴に来院,著しい低Ca血症を認めた.皮膚生検所見では尋常性乾癬の再燃が考えられ,低Ca血症については特発性副甲状腺機能低下症と診断された.本例は多量の習慣性飲酒歴を持ち, Mg排泄動態の推移から低Mg血症による副甲状腺機能低下も否定できないと考えられた.また,低Ca血症が尋常性乾癬の再燃を促進した可能性が考えられた.
  • 中下 彩子, 小野澤 祐輔, 林 洋, 川満 久恵, 天川 孝則
    2003 年 92 巻 12 号 p. 2415-2416
    発行日: 2003/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は58歳,男性.咽頭炎発症後,左肩痛が出現し,全身倦怠感のため入院となった.左鎖骨周囲にガス壊疽を来し, CT検査で骨髄炎,肝膿瘍,敗血症性肺塞栓を認めた.血液培養よりFusobacterium necrophorumが検出され,抗生剤投与,皮膚切開を行い改善した.咽頭炎から内頸静脈の敗血症性血栓性静脈炎を来し,全身に転移性感染を呈する病態はLemierre症候群と呼ばれる.本症例はその特徴的な経過より同症候群と考えられた.
  • 森 一世, 富澤 由雄, 新井 理記, 小林 良太, 大塚 敏之, 石川 武志, 上原 豊, 森 昌朋, 鹿沼 達哉
    2003 年 92 巻 12 号 p. 2417-2419
    発行日: 2003/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は41歳,主婦.発熱と急激な右季肋部痛を主訴に受診.クラミジア抗体陽性,骨盤内周囲炎,肝周囲炎よりFitz-Hugh-Curtis (FHC)症候群と診断された.経過中特に治療することもなく腹水は自然軽快した. FHC症候群に伴う腹水の自然経過を観察した報告は極めて少なく貴重な症例である.また,近年クラミジア感染症が蔓延していることから本疾患を念頭においておくことが重要であることが改めて示唆された.
  • 梅澤 良平, 橋本 貢士, 塚越 秀男, 樋口 達也, 佐藤 哲郎, 山田 正信, 清水 弘行, 森 昌朋
    2003 年 92 巻 12 号 p. 2420-2422
    発行日: 2003/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は36歳,男性.二次性徴の発来なく,種々の検査からLuteinising hormone (LH)-releasing hormone (LHRH)分泌不全による視床下部性性腺機能低下症と診断した.さらにGrowth hormone (GH)-releasing hormone (GRH)及びCorticotropin-releasing hormone (CRH)分泌不全の合併を認め, 3者の視床下部ホルモン分泌不全症と考えられた.しかしMRI上,視床下部,下垂体,下垂体茎及び嗅球に異常なく嗅覚も正常でKallmann症候群は否定された.患者は幼少時には低身長であり現在の類宦官様体型にはGH以外の成長因子の関与が示唆された.
  • 日比野 宣幸, 武上 俊彦
    2003 年 92 巻 12 号 p. 2423-2425
    発行日: 2003/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は46歳,女性. 39歳時に手指の皮膚硬化で発症し,皮膚生検で強皮症と診断された. 43歳時に左頬部の異常感覚が出現し, 45歳時に日内変動を示す眼瞼下垂が加重した.理学的検査で皮膚硬化,左三叉神経障害と外眼筋・球筋・顔面筋・四肢近位筋に筋力低下を認めた. tensilon試験, waning現象,抗Ach受容体抗体の陽性所見より重症筋無力症(MG)と診断した. Steroid pulse療法でMGは改善した.三叉神経障害とMGを合併した強皮症は稀であり,これら合併症の発症機序の差異を考察した.
  • 松本 有史, 岡野 栄之
    2003 年 92 巻 12 号 p. 2426-2432
    発行日: 2003/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    これまで,損傷した成体哺乳類の中枢神経系は再生しないものと考えられていたが,近年,成体中枢神経系にも神経幹細胞が存在し,ニューロンを新生していることが明らかとなった.この神経幹細胞をいくつかの選択的培養法により,成体からも分離培養,増殖する技術が確立され,さらに分子生物学的手法とFACSを組み合わせることにより,神経幹細胞を単離,濃縮することも可能となり,神経再生医療に応用しようとする研究が盛んに行われるようになっている.神経幹細胞の他にもES細胞(胚性幹細胞)や分化した細胞の脱分化,分化転換を利用した神経再生医療の研究も試みられており,さまざまな可能性が模索されているところである.再生医療を神経疾患に真に応用するためには,疾患の病態解明のみならず,中枢神経系の発生や,これらの細胞の分化メカニズムの研究をさらに積み重ねていく必要がある.
  • 鶴岡 秀一, 若海 美智, 山本 尚史, 安藤 仁
    2003 年 92 巻 12 号 p. 2433-2438
    発行日: 2003/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    血液透析を主体とした従来の血液浄化療法は,腎不全治療などに一定の成果を収めているものの,尿細管細胞における溶質分泌,ホルモン産生,代謝など腎臓のもつ全ての機能を代用するにはまだ不十分である.近年,遣伝子改変をした培養尿細管細胞を中空糸(ホロファイバー)上に培養し,これを血液と接触させることにより,代謝,分泌など一部の腎機能を代用させるという“細胞療法”を加味した人工腎臓(ハイブリッド型人工腎臓)が開発されつつある.筆者らは薬物輸送体の一つである多剤耐性蛋白-1 (MDR-1)を高発現させた尿細管細胞をホロファイバー型モジュール上に培養することで,その基質薬物を選択的に流血中から除去するシステムを開発し,更に基質薬物の一つであるジゴキシンの中毒モデル動物の治療に成功した.また,外国においてではあるが,急性腎不全治療に従来の血液透析とともに“細胞療法”を加えることで治療効果を高めようという治験も始まっている.導入する遺伝子を変更することも可能であり,このシステムは,既存の血液透析と組み合わせることで,本来の腎臓に近い機能を得るための更に有用な手段と考えられる.
  • 高橋 秀宗, 佐多 徹太郎
    2003 年 92 巻 12 号 p. 2439-2445
    発行日: 2003/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)の出現により全国調査が行われた結果,硬膜移植とCJD発生について因果関係が強く指し示された.情報がタイミングよく集められ,問題が浮き彫りになった例である.ところが,レトロスペクティブに見たときに因果律が明確であるのとは対照的に全国調査がより早い段階で行われた場合,因果関係が明白になっていたかどうか疑問が残った例でもある.孤発性CJDと感染性CJDの臨床的区別が難しいこと,感染性CJDの潜伏期間が数年から10年単位と長いこと,よって単年度では発症例が劇的に変化しえないからである.サーベイランスにおいて全ての可能性を完全に追うことは困難であるが,他の新興再興感染症同様プリオン病も,サーベイランスを基にした対策によって今後のひろがりが大きく異なる感染症である.
  • 高平 好美, 安川 貢, 門名 嘉則
    2003 年 92 巻 12 号 p. 2446-2452
    発行日: 2003/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    平成12年からインフルエンザ流行の観測定点として浜松市保健所予防課および市保健環境研究所と連携し,インフルエンザ対策の診療所として診断および治療についての検討を分担してきた.平成12年には,迅速診断キットによるA型インフルエンザの診断が可能となり,抗インフルエンザ薬による治療として, A型インフルエンザに対するアマンタジンの著明な解熱効果と全身症状の改善が印象的であった.平成13年の秋から, A, B両型の診断可能な迅速キットが登場,更に抗インフルエンザ薬もアマンタジンについでノイラミニダーゼ阻害薬も登場したが, A型インフルエンザに対するアマンタジンと,オセルタミビルとの間に臨床効果に差を認めなかった.
    平成14年はインフルエンザに対する抗ウイルス薬とマクロライド併用の臨床効果を検討したが,その結果,平熱に至るまでの時間に対する併用効果は認められなかったが,咳には減少効果を認めた.アマンタジンおよびオセルタミビルの併用では著明な臨床症状の改善を認めたが,罹患者でのウイルスの消長とは一致しなかった.平成15年, A香港, B型インフルエンザの抗インフルエンザ薬の効果と抗体産生に及ぼす影響を検討したが,抗体上昇の程度は低い傾向にあると考えられた.典型的なインフルエンザと抗インフルエンザ薬の症例を提示した.
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