日本内科学会雑誌
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94 巻 , 12 号
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  • 中原 一彦
    2005 年 94 巻 12 号 p. 2459-2461
    発行日: 2005/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 松尾 収二
    2005 年 94 巻 12 号 p. 2462-2466
    発行日: 2005/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    早期診断のための臨床検査のポイントは,まず医師の力量が高いことである.医師は目的に応じて診断精度の高い検査を選択し,検査結果を正当に評価出来る能力が必要である.これがないとどんなに優れた検査があっても早期診断には結びつかない.また診察前検査(至急・迅速検査),極異常値の速報といった機動力のある検査態勢やきめ細やかな検診システムも重要である.優れた検査と検査態勢そしてこれらを使う医師との連携が早期診断のポイントである.
  • 三宅 一徳
    2005 年 94 巻 12 号 p. 2467-2472
    発行日: 2005/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    臨床検査値の判別指標としては,基準値(基準範囲)とカットオフ値(病態識別値)という2種の数値が提供されている.基準値は健康な集団における検査値変動(生理的変動)に設定根拠を置く.近年,生理的変動を解析する手法の理論的整備が進み,各検査項目の基準範囲が病態判定上どのような意義を有するかを明確化できるようになった.また,近年では診療ガイドラインなどで基準値とは別に病態識別値が設定される項目も多くなってきている.
  • 山門 実
    2005 年 94 巻 12 号 p. 2473-2478
    発行日: 2005/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    健康診断と人間ドックはともにがんをはじめとする疾病の早期発見,早期治療(二次予防)とともに,心疾患,脳血管疾患の罹病率,死亡率を減少させること(一次予防)にある.人間ドックが一般の健康診断と異なる点は,臨床検査の項目数が異なるとともに,事後指導,ことに再検査,精密検査としての臨床検査を効率的に用いている点である.さらに,栄養指導をはじめとする必要な生活習慣の修正をも指導している点である.健康診断が人間ドック方式となることが望まれる.
  • 大倉 久直
    2005 年 94 巻 12 号 p. 2479-2485
    発行日: 2005/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    早期がんでの腫瘍マーカーの陽性率は低く,早期診断に有効な腫瘍マーカーは少ない.ハイリスク群のスクリーニングに用いて潜在がんの発見に寄与するものには,前立腺がんのPSAと,胃がんのペプシノゲンがある.また,ハイリスク群の追跡にはAFPが有効である.術前マーカーが基準値以下の場合,術後のマーカー検査は不要だが,早期がんでも治療前に基準値を超えていれば転移の可能性があり,進行がんに準じたフォローアップが推奨される.
  • 宮地 勇人
    2005 年 94 巻 12 号 p. 2486-2494
    発行日: 2005/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    遺伝子検査は,感染症や白血病を中心に,迅速な確定診断だけでなく,治療適応決定,治療モニタリングなど患者管理に広く利用されている.遺伝子検査には,従来検査にない情報として,疾患の早期診断や発症前診断がある.多因子疾患である生活習慣病においても,遺伝子検査は,発症リスクの判別と個別的予防,さらに,予後診断,治療効果予測に期待されている.遺伝子検査の適正な評価と利用のため,情報,技術,経済,医療基盤の整備が望まれる.
  • 前門戸 任
    2005 年 94 巻 12 号 p. 2495-2501
    発行日: 2005/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    呼吸器領域で重症な呼吸不全を伴う陰影を持つ症例に遭遇した場合,感染症であるか間質性肺炎であるかしばしば問題となる.その場合の鑑別に最近臨床に用いられるようになった検査として間質性肺炎の血清マーカーであるKL-6, SP-Dがあり,重症感染症の肺炎球菌性肺炎,レジオネラ肺炎に対する迅速診断キットである尿中抗原検査法がある.いずれの検査も検体採取が容易で,高い感度,特異度を持ち従来の検査にはない有用性をもつ.しかし,その臨床応用にあたっては留意しなければならない点もいくつか指摘されている. KL-6, SP-Dでは,その急性期病変に対する反応の遅さがあり,レジオネラ尿中抗原検査は反応する血清型が限られる.それぞれの検査の特性を理解した上での臨床応用が必要である.
  • 小園 亮次, 大島 哲也
    2005 年 94 巻 12 号 p. 2502-2507
    発行日: 2005/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    循環器疾患の死亡率は悪性新生物についで高く,その早期診断が重要である.早期診断法の進歩として心筋傷害マーカーによる虚血性心疾患の診断, BNPを用いた心不全の診断をとりあげた.心筋梗塞や脳卒中はいわば動脈硬化の末期像であり,早期のリスク評価が重要である。この観点から高血圧の早期発見はそのまま動脈硬化の早期診断といえ,動脈硬化初期像としての頸動脈硬化や内皮機能低下の検出に超音波診断が非常に有用である.
  • 石野 祐三子, 菅野 健太郎
    2005 年 94 巻 12 号 p. 2508-2513
    発行日: 2005/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    消化管疾患,特に悪性疾患の早期診断に有用な検査として,胃癌については発癌リスク評価としての血清ペプシノゲン法,ヘリコバクター・ピロリ抗体検査がある.いずれも胃癌の青景因子である萎縮性胃炎を評価し,発癌高危険群の囲い込みに有用である.また大腸癌については便潜血反応の有効性が確立している.更に便中遺伝子変異を検出することで癌の局在診断に結びつけようとする研究も進んでおり,今後の進展が期待される.
  • 須永 雅彦, 白井 嘉彦, 野村 文夫
    2005 年 94 巻 12 号 p. 2514-2522
    発行日: 2005/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    原因不明の急性肝炎ではE型肝炎の検査が必要である.肝癌対策の一環として, 2002年4月よりB, C型肝炎の肝炎ウイルス検診が開始された. NASH (Non-alcoholic steatohepatitis)が脚光をあびているが,特異的な生化学的マーカーはない.薬物性肝障害,原発性胆汁性肝硬変では最近診断基準が改訂された.肝癌の早期診断は可能になったが,予後の改善が得られていない.一方,ハイリスク群の設定ができない胆道癌,膵癌は未だ早期診断が困難である.最近自己免疫性膵炎の診断基準が作成された.
  • 坂爪 実, 下条 文武
    2005 年 94 巻 12 号 p. 2523-2529
    発行日: 2005/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    腎疾患の早期診断のためには,尿検査,腎機能を評価する血液検査,血圧測定,腎エコー検査などの画像検査,腎生検が必要である.尿検査,血液検査には,従来法に新しい検査法が加わり,より詳細な病態診断が可能となっている.一方,腎疾患の確定診断のためには腎生検による病理組織診断が必要である.
  • 米山 彰子
    2005 年 94 巻 12 号 p. 2530-2537
    発行日: 2005/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    血液疾患の早期診断には,血算や凝固一般検査から最大限の情報を読みとり疾患の鑑別に役立てることが重要である.血算では,各血球の増減とともに,白血球分類の変動や各血球の形態異常に注意し,血液で検査できる項目を追加して診断できる病態,骨髄検査等のやや侵襲的な検査が必要な病態を鑑別する.骨髄検査やリンパ節生検は適応がある場合は速やかに行い,細胞表面抗原検査,染色体・遺伝子検査など必要な検査を併用する.
  • 伊藤 祐司, 井上 大輔, 松本 俊夫
    2005 年 94 巻 12 号 p. 2538-2544
    発行日: 2005/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    内分泌疾患は,ホルモンの過剰による機能亢進症もしくはホルモン欠乏による機能低下症が原因でありこれを見つけることが診断に結びつく.最近,多くのホルモンを迅速かつ正確に測定できるようになり画像診断も発達したことから内分泌疾患の診断が容易になった.本稿では,内分泌機能検査の基本的な考え方および代表的な内分泌疾患の診断について早期診断に役立つスクリーニング検査を中心に概説する.
  • 熊谷 俊一
    2005 年 94 巻 12 号 p. 2545-2551
    発行日: 2005/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    アレルギーは外来性抗原に対する,膠原病は内在性抗原に対する,過剰免疫応答と理解されている.アレルギーの早期診断は, IgEや好酸球数増加に着目し, in vitro検査によるアレルゲンの同定が重要である.膠原病の早期診断には自己抗体検査が重要で,病歴や臨床所見と,抗核抗体やRFなど感度の高い検査でスクリーニングし,候補の疾患を絞り込みむ.診断の確定は,特異性の高い検査を利用し,診断基準を参照して行う.
  • 日出山 拓人, 郭 伸
    2005 年 94 巻 12 号 p. 2552-2561
    発行日: 2005/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    この数年間の分子生物学,医療工学の進歩に伴い様々な疾患の早期診断が可能となり,特に神経内科,遺伝性疾患の分野では著しい進歩と言えるだろう.本稿では内科医が知っておきたい神経疾患及び内科疾患に合併する神経症候の早期診断に有用な臨床検査に加え,日常診療に役立つような臨床検査のトピックスについて生化学・免疫学的検査,神経生理,神経放射線,神経病理,遺伝子診断の面から述べた.
  • 森澤 雄司
    2005 年 94 巻 12 号 p. 2562-2565
    発行日: 2005/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    イムノクロマトグラフィ法キットの開発が進んでおり,ケアの現場で実施が可能なPoint-of-Care Testing (POCT)と呼ばれる迅速検査が日常臨床で広く使用されるようになっている.インフルエンザ, RSウイルス,アデノウイルス,ロタウイルス,肺炎球菌,レジオネラなどの検査キットがあり,高い臨床的有用性が認められている.
  • 村尾 孝児, 井町 仁美, 石田 俊彦, 串田 吉生, 羽場 礼次, 松本 義人, 田宮 隆
    2005 年 94 巻 12 号 p. 2597-2599
    発行日: 2005/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    頭蓋咽頭腫の特殊型であるxanthogranuloma of the sellar regionは,鞍上部よりトルコ鞍内に腫瘤を認め,下垂体機能低下症を高率に伴うなど典型的な頭蓋咽頭腫に比べ臨床像の違いが報告されている.今回我々は,汎下垂体機能低下症を伴ったxanthogranuloma of the sellar regionの一症例を経験したので報告する.
  • 前出 幸子, 森下 慶一, 岩村 国博, 高山 敬子, 塚田 百合子, 岸野 真衣子, 清水 健, 松島 昭三, 小松 達司, 笠木 陽子
    2005 年 94 巻 12 号 p. 2600-2602
    発行日: 2005/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は23歳,女性, C型慢性肝炎の治療のため, pegylated interferon α-2a (PEG-IFNα-2a)を投与したところ,治療開始約1カ月後にBasedow病を発症した. IFN治療による甲状腺機能亢進症の多くは無痛性甲状腺炎であり, Basedow病は稀である.また本症例は,その発症時期が非常に早期であったことからも興味深い症例と考え報告する.
  • 行武 正伸, 岡本 直樹, 粟屋 幸一, 實藤 隼人, 北口 聡一
    2005 年 94 巻 12 号 p. 2603-2605
    発行日: 2005/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は48歳,女性. 2001年,気管気管支軟化症を発症,同年Dumon Y stentを挿入した. 2004年3月,再度呼吸困難が出現,ステント両端の肉芽が気管支を閉塞していたため,全身麻酔下に硬性鏡を用いてステント両端の肉芽除去とステント再挿入を行い,呼吸状態が改善した.広範な脆弱性を認める気管気管支軟化症の治療において,ステントの挿入は一時的な延命効果を得るのみでなく,長期的な予後をも改善する可能性がある.
  • 三原 英嗣, 菅沼 和人, 今井 敬和, 服部 明子, 渡會 雅也, 佐藤 温, 今村 明, 三輪 啓志, 加藤 芳郎, 仁田 正和
    2005 年 94 巻 12 号 p. 2606-2608
    発行日: 2005/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    HIV陽性のため当院を紹介された31歳男性.入院後HAART (AZT, 3TC, NFV)療法を開始. 4病日に間質性肺炎を合併し,ステロイドパルス療法施行. 14病日,サイトメガロウイルス(CMV)抗原陽性のためガンシクロビル(GCV)の点滴を開始. 19病日,大腸穿孔し緊急手術にて人工肛門造設.病理検査でCMV腸炎の診断を得た. GCV点滴するもCMV抗原の陰性化得られず,ホスカビルにて抗原陰性化得られたが,休薬後に抗原陽性化.次はGCV点滴にて効果が得られたが,点滴終了後に再度陽性化したため, GCV点滴後維持量として3.000mg/日を経口で開始した. CMV抗原が陰性化して退院した. CMV抗原陰性化の維持にGCV経口療法は有用であった.
  • 小野 剛, 森山 明義, 満尾 和寿, 相川 丞
    2005 年 94 巻 12 号 p. 2609-2612
    発行日: 2005/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    Listeria monocytogenes (以下, L. monocytogenes)に伴う感染性心内膜炎の報告は極めてまれであり,本邦での報告は現在認められていない. L. monocytogenesによる感染性心内膜炎の特徴として(1)左心系に多い(2)末梢塞栓の合併率が高い(3)死亡率が高いと報告されている1).今回,大動脈弁狭窄症に合併したL. monocytogenesを起炎菌とした感染性心内膜炎を経験し,外科的加療で根治しえたので報告する.
  • 横山 健次, 村田 満
    2005 年 94 巻 12 号 p. 2613-2619
    発行日: 2005/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    アスピリンはもっとも広く使用されている抗血小板薬であり,血栓症を発症した患者の血栓症発症二次予防,血栓症発症の危険性の高い患者の一次予防などに有効であることがエビデンスレベルの高い臨床研究の結果示されている.その他の抗血小板薬としてはクロピドグレル(我が国ではチクロピジン),海外ではGPIIb/IIIa阻害薬,我が国ではシロスタゾールの有効性に関しエビデンスレベルの高い臨床研究の結果が報告されている.抗凝固薬としてはヘパリンおよび低分子ヘパリンが深部静脈血栓症の治療および予防,急性冠動脈症候群の治療などに有効であること,ワーファリンが深部静脈血栓症の再発予防,心臓弁置換術後の血栓症予防,非弁膜症性心房細動患者の血栓症予防などに有効であることがエビデンスレベルの高い臨床研究の結果示されている.
  • 田村 和夫
    2005 年 94 巻 12 号 p. 2620-2628
    発行日: 2005/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    血流内に微生物,菌体成分,毒素が侵入し,宿主がそれに反応して大量の炎症性サイトカインを放出し全身性炎症反応症候群(SIRS)を生ずる状態を敗寵症と定義し,適切な処置がない場合に臓器障害を伴う重症敗血症~ショックに陥り,高率に死に至る.微生物の侵入門戸が明らかな場合は血液培養後,想定されるすべての起因菌に対応できる抗微生物薬を1~2剤使用し,菌同定・薬剤感受性をもとに調整する.中心静脈栄養を中心とする医療技術の進歩はブドウ球菌を中心としたグラム陽性菌による血管内カテーテル関連血流感染症の増加を招いたが,一定の割合でグラム陰性桿菌による血流感染も存在し,後者はエンドトキシンショックを起こし,早期に予後不良の経過をとりうる.同様に,強力な抗がん治療に伴う発熱性好中球減少症も遭遇する機会が増えている.分離される菌の薬剤耐性のパターンは多様化しており,各医療施設の薬剤感受性を把握した上で抗菌薬の選択が考慮されなければならない.また,適切な支持療法は予後を左右するので病態を理解した上で,輸液,グルココルチコイド,プロテアーゼ阻害薬等を適宜使用する.
  • 河合 忠
    2005 年 94 巻 12 号 p. 2629-2634
    発行日: 2005/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    臨床検査の大部分が医療機関の検査部または登録衛生検査所において実施されているが,臨床検査技術の進歩と精度管理に対する関係者の熱心な取り組みによって,検査結果の信頼性が著しく増大している.それにも拘らず,大部分の検査項目で標準化が進んでいない,時に検査結果でエラーが発生する,などの課題が残されている.近年,人類の国際交流が進み,どこで誰が何時実施しても同じ正しい測定値が得られることへの要望が高まり,臨床検査の国際的な標準化が進んでいる.国際標準化機構(ISO)が,臨床検査に関連したISO/TC212を発足していくつかの国際規格を発行している.最も注目されているのはISO 15189国際規格で,その要求事項に基づいて第三者認定機関による臨床検査室の認定が世界的に始まっている.より質の高い臨床検査室サービスを普及させ,対外的信頼性を高めるための仕組みである.
  • 後藤 信哉
    2005 年 94 巻 12 号 p. 2635-2641
    発行日: 2005/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    心筋梗塞,脳梗塞などを血栓症と総括すれば,急性発症する重篤な疾患の大半は血栓症である.抗凝固薬としてのワルファリン,抗血小板薬としてのアスピリンが,血栓症の予防,治療を目的に広く使用されている.いずれも各種血栓性疾患に対する予防,治療効果が複数の大規模臨床試験により確認されているものの,出血性合併症に代表される欠点も併せ持つ.既存の抗血栓薬の欠点を克服した,有効性,安全性に優れた薬物の開発のためには血栓形成メカニズムの正確な理解が前提となる.臨床検査で血栓の指標として用いられる血漿の凝固,血小板凝集などは血栓の性質の一部を反映するに過ぎない.血栓症の発症に全身性因子が関与することを考えれば,血小板,凝固系に影響を与えない全く新たな間接的抗血栓療法も可能と想定される.
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