症例は52歳,女性.下腿浮腫・呼吸困難にて入院.SLEに伴う漿膜炎および蛋白漏出性胃腸症と診断した.プレドニゾロン(prednisolone;PSL)を増量後,中心性漿液性網脈絡膜症(central serous chorioretinopathy;CSC)を発症した.CSC増悪とPSL増量の関連を考え,シクロホスファミドパルス療法(IVCY)併用下にPSLを減量し,漿膜炎・蛋白漏出性胃腸症・CSCとも改善して退院した.免疫抑制薬併用によりPSL減量を早め多彩な病態をコントロールできた点で貴重な症例であった.
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