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国立アイヌ民族博物館研究紀要
Online ISSN : 2758-5611
Print ISSN : 2758-2760
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2025 巻 (2026)
4 号 p. 6-
2024 巻 (2025)
3 号 p. 6-
2023 巻 (2024)
2 号 p. 6-
2022 巻 (2022)
1 号 p. 3-
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X線CTによるアイヌ民族資料への偏差解析の応用
大江 克己, 八幡 巴絵, 竹内 隼人
2026 年2025 巻4 号 p. 6-18
発行日: 2026/03/31
公開日: 2026/09/08
DOI
https://doi.org/10.57545/namjournal.2025-01
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コンピュータ断層撮影装置(X線CT 以下、CT)は、断面観察や断面画像上での形状計測を可能にする機 器である。アイヌ民族資料の中には近似した形状の資料も多く、形状の近似性は生産や製作技術の背景等を 考える上で要点となる特徴である。ただ、目視や部分的な計測では、資料全体の形状比較・形状差を定量的 に把握することは困難であった。そこで、X線CTによるアイヌ民族資料への偏差解析の応用について検証 した。本検証の結果、偏差解析の効果として、資料全体の形状を概要的に比較し把握する効果が高いことを 明確にし、三次元データを併用することで形状差の詳細を知る効果的な観察が可能なことがわかった。従来 以上に具体的で視覚的な観察を提供する観察法として応用できることを明確にした。解析に伴う調査として、 偏差解析の解析誤差は±0.1mm程であること、解析するCTデータは表面を基準に表面定義設定をする必要 があること、CTデータを変換した三次元データを用いる際、空間分解能の値で解像度を設定すると良い結 果を得た。偏差解析は、アイヌ民族資料の形状の分類や変化、規格・模倣などの製作背景の検討、経年劣化 の診断など幅広い用途への応用が期待できると考える。
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(8073K)
17世紀蝦夷地に漂着した朝鮮人関連記録の成立―松前藩側の記録を中心に―
シン ウォンジ
2026 年2025 巻4 号 p. 19-59
発行日: 2026/03/31
公開日: 2026/09/08
DOI
https://doi.org/10.57545/namjournal.2025-02
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元禄9 年(1696)の朝鮮人の蝦夷地漂着事件をめぐり、松前藩側に伝わる『福山秘府』「朝鮮漂人部」、『松前家記附録外国部』「朝鮮漂客李先達関係資料」、『漂流朝鮮人李先達呈辞』の三史料を比較し、その成立過程と相互関係を検討した。これら三史料はいずれも、事件当時に作成され、藩内で共有されていた文書群を基盤としつつ、藩政史料の総覧化、藩主家関係資料の整理、詩文交流の提示といった異なる目的に応じて取捨選択および編集されたものである。このため、三史料のいずれか一つを直系の祖本とみなすことはできない。漂着事件の記録には、藩政上の対応や送還における幕府や諸藩との連携が反映されているとともに、詩文交流に代表される文化的接触の側面も確認できる。本漂着事件は松前藩において多面的に記録された特異な事 例であり、幕藩体制下の対外関係の枠組みの中に位置づけられる。
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(2992K)
アイヌの板綴船についての基礎的研究
鈴木 信
2026 年2025 巻4 号 p. 60-83
発行日: 2026/03/31
公開日: 2026/09/08
DOI
https://doi.org/10.57545/namjournal.2025-03
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考古学的分析成果は以下である。日本における準構造船の最古例は弥生時代前期後半にあり、船体構造の系統は弥生前期のⅠ→弥生中期後半のⅡ→弥生後期のⅢ・Ⅳへ変化し、古墳時代後期にはⅢ・Ⅳに船体縦断・横断面の拡張があるので帆走の多用が予想された。北海道アイヌの板綴船の船体は、日本の準構造船系統のうちにあってⅡの祖型であるpre-Ⅱ→Ⅲ→7世紀以降出現のⅢ´→近世板綴船へと系統的に変化した。 アイヌ絵・近世史料の分析成果は以下である。この船は非固定両舷側二本檣・非固定舵櫂・車櫂を艤装し、斜追い風・斜向い風でも帆走した。大型の板綴船積載量は65.4〜205.2石積まで推定された。 板綴船と「狄船」の比較により以下の異同が明らかになった。弘前藩『国日記』によると、「狄船」には板綴船という言葉はなかった。ただし、漁撈には丸木舟・構造船、海運には構造船が用いられた。いっぽうで、「狄船」の用材は樹種・規格において北海道アイヌと一部同じ様相があった。
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(15049K)
北海道木彫り熊の資料情報の記録に関する基礎的検討 ―国立アイヌ民族博物館所蔵の木彫り熊資料を事例に―
田村 実咲
2026 年2025 巻4 号 p. 84-115
発行日: 2026/03/31
公開日: 2026/09/08
DOI
https://doi.org/10.57545/namjournal.2025-04
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木彫り熊は北海道の著名な土産品である。八雲と旭川近文で土産品としての制作・販売が始められ、高度経済成長期に伴う北海道観光ブームに伴って大量に流通した。制作者にはアイヌの職人も多く含まれ、近現代のアイヌ文化観光における歴史資料として更なる収集・保存が期待される。本稿では、国立アイヌ民族博物館が所蔵する木彫り熊資料を事例に、木彫り熊の造形表現や「サイン」など、資料情報の記録に必要な事項の検討を行った。
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(22915K)
平澤屏山作アイヌ絵の彩色材料の科学的調査と制作時期に関する考察
古田嶋 智子, 赤田 昌倫, 大江 克己, 霜村 紀子
2026 年2025 巻4 号 p. 116-175
発行日: 2026年
公開日: 2026/09/08
DOI
https://doi.org/10.57545/namjournal.2025-05
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本研究は、代表的なアイヌ絵師である平澤屏山の作品を対象に彩色材料の科学的調査を実施し、その結果 に基づき制作時期の区分を試みたものである。屏山作品の多くは紀年銘がなく、制作時期の考証は描写や落 款などに基づいて論じられてきた。本研究では、可視反射分光分析及び蛍光X 線分析、さらに赤外線画像を 用い、特に青色及び緑色の彩色に着目して彩色材料の同定を行った。その結果、一部の青色部分から合成ウ ルトラマリンブルー、緑色部分からエメラルドグリーンを推定した。これらの合成顔料はいずれも19世紀前 半にヨーロッパで開発され、1860 年代には日本で流通していたことが先行研究により示されており、本研究 の推定結果は対象作品が箱館開港後に制作された可能性を示唆している。ただし、制作年代の検討には、時 代背景や描写、落款、基材など多くの情報を総合的に考慮する必要があり、本研究の成果は、その一部として、 制作時期の検討に科学的根拠を付与するものである。
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(62228K)
国立アイヌ民族博物館におけるニヴフの音具資料―カリニを中心に
荒川 のぞみ
2026 年2025 巻4 号 p. 176-180
発行日: 2026年
公開日: 2026/09/08
DOI
https://doi.org/10.57545/namjournal.2025-06
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(3078K)
19 世紀中葉のアムール川下流域およびサハリン周辺の 先住民族交易に関するロシア民族学者の記録Ⅱ 邦訳:レオポルド・フォン・シュレンク『アムール地方の異民族たち』 10 章 交易 オリチ、ゴリド、ビラル、マネギル、ダウール
佐々木 史郎, 是澤 櫻子
2026 年2025 巻4 号 p. 181-201
発行日: 2026年
公開日: 2026/09/08
DOI
https://doi.org/10.57545/namjournal.2025-07
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(6901K)
有賀千代吉関係資料 1958 年の北海道旅行アルバムと内川千治宛書簡
立石 信一, 麻田 恭一, 田村 将人
2026 年2025 巻4 号 p. 202-220
発行日: 2026年
公開日: 2026/09/08
DOI
https://doi.org/10.57545/namjournal.2025-08
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(15657K)
ホリデーイベント「アイヌの草らっぱを吹いてみよう」
荒川 のぞみ, 木幡 弘文
2026 年2025 巻4 号 p. 221-232
発行日: 2026年
公開日: 2026/09/08
DOI
https://doi.org/10.57545/namjournal.2025-09
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