「ゆきさやか」は,障害型耐冷性極強で白米アミロース含有率がやや低い「札系97100」(北海PL9」)と,障害型耐冷性が強く良食味の「空育160号」との交雑後代より育成された水稲良食味品種である.「ゆきさやか」の主要特性は,対象品種の「ほしのゆめ」と比べ,以下の通りである.出穂期・成熟期は同程度の“中生の早”,稈長,穂長は長く,穂数は少なく,草型は“穂数型”,耐倒伏性は同程度である.玄米収量は8%程度多く,千粒重は1.3 g程度重く,粒厚はやや厚い.障害型耐冷性は同程度の“強”で,いもち病抵抗性は,真性抵抗性遺伝子型“Pia, Pii, Pik”と推定され,圃場抵抗性は葉いもちが同程度の“弱”,穂いもちが同程度の“やや弱”である.葉鞘褐変病の発病は多い.玄米の外観品質はほぼ同等の“中上”である.白米アミロース含有率はやや低く,含有率の年次変動はやや少なく,白米タンパク質含有率はやや低い.炊飯米の食味は「粘り」,「柔らかさ」,「白さ」が優り,「総合評価」も優る.以上の特性から,北海道の上川(士別以南),留萌(中南部),空知,石狩,後志,日高,胆振,渡島,及び檜山の各支庁の稲作地帯での栽培に適する.
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