土壌構造の簡易評価法である土塊分析について,篩目サイズと土塊分析時の風乾の有無が及ぼす影響を検討するとともに,本法の実践例をとりまとめた.4種類の篩(目開き4.75, 9.5, 19.0, 31.5 mm)を組み合わせた10通りの篩別画分に平均土塊径を加えた11変数について,一般土壌物理性(固相率,乾燥密度,粗間隙率)との相関を調べた.その結果,最小画分もしくは最大画分を含む外側画分は,それらを含まない中間画分よりも,一般土壌物理性との相関がより強いことが確認できた.風乾の影響について,7圃場で土塊分析を風乾後とオンサイトで行ったところ,その差は圃場間の差よりも小さいことを確認した.土塊分析の実践例として,代かき栽培と無代かき栽培が土壌構造に及ぼす影響を調査した.水稲作を続けると土壌構造が年々悪化すること,無代かき栽培では悪化を緩やかにできることを,土塊分析で捉えることができた.また,生産者圃場における調査を通じて,作物収量との関連を解析した.北海道道央の転換畑で栽培された大豆では,土壌構造が悪化すると収量の低下する圃場が増える傾向を認めた.土塊分析は,一般土壌物理性よりもこれらの傾向をより明確に認めることができた.
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