本稿はチリの軍人・警察官の年金制度および他国への影響について論じるものである。チリは公的年金のDC(確定拠出年金)化で有名であるが、このDC化を推進した軍事政権は自分たち軍人の年金制度をDC化しなかった。また、当時、国防省に所属していた警察官の年金制度もDC化しなかった。その結果、軍人と警察官は今でも一般市民よりも潤沢な年金を享受し、しかも財源は多くを国庫負担に頼っている。さらにチリを模範として公的年金のDC化を実施した多くの国で、軍人と警察官の年金はDC化から除外されている。
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