熱処理
Online ISSN : 2188-4064
Print ISSN : 0288-0490
ISSN-L : 0288-0490
54 巻, 6 号
選択された号の論文の2件中1~2を表示しています
学術論文
  • 平岡 泰, 渡邊 陽一, 梅澤 修
    原稿種別: 学術論文
    2014 年 54 巻 6 号 p. 313-318
    発行日: 2014/12/28
    公開日: 2015/01/16
    ジャーナル 認証あり
    Feに添加した0.1〜1.0%Cが,Lehrer図のγ′相およびε相の相安定性に及ぼす影響をCALPHAD法による平衡熱力学計算により検討した。そして,炭素量が0.1 mass%,0.45 mass%および1.0 mass%と異なる3種類の鋼においてガス窒化処理による実験検証を行った。炭素はε相を低温・低窒化ポテンシャル側へ安定化させ,一方でこの領域に存在するγ′相を不安定化させる。また,ガス窒化処理で形成した表面相構造は,鋼材炭素量に依存せず,ほぼ0.1%C鋼の計算結果に一致した。これはガス窒化処理中の表面脱炭現象によるものと考えられる。
  • 今川 啓太郎, 小橋 史嵩, 大沢 基明
    原稿種別: 学術論文
    2014 年 54 巻 6 号 p. 319-324
    発行日: 2014/12/28
    公開日: 2015/01/16
    ジャーナル 認証あり
    レーザ曲げはレーザ照射による熱応力を利用した加工法である。この加工を制御するパラメータは,主にビーム出力,ビーム直径,走査速度と照射回数などである。マグネシウム合金は,熱伝導率が大きい,融点が低い,加工性が低いなどの理由からレーザ照射による温度勾配は小さいが,この合金はレーザ照射による曲げ加工が可能となった。しかし,高出力,低送り速度のレーザ照射では試験片上面に割れが発生した。そして,試験片下面への冷却とレーザ吸収剤の塗布によって,割れのないレーザ曲げ加工が可能となることがわかった。これは試験片上面と下面に温度勾配が生じたことによる。割れのないレーザ曲げ加工は最適な温度勾配を生ずるレーザ照射条件によって可能である。
feedback
Top