熱帯農業研究
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7 巻, 2 号
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原著論文
  • 志水 勝好, 工藤 綾子, 熊谷 彩子, 加藤 盛夫, 石川 尚人, 曹 衛東
    2014 年 7 巻 2 号 p. 41-46
    発行日: 2014年
    公開日: 2016/03/03
    ジャーナル フリー
    ケナフ(Hibiscus cannabinus L.品種:Everglades 41)の発芽試験を行い,光,温度,塩の種類,塩濃度が発芽に及ぼす影響を調べた.発芽時の温度を10,15,20,25,30,35℃で暗条件とし,塩水処理として50,100,150および200mM NaCl区を設けた.さらに25℃で24時間暗条件とし,CaCl2,KClまたはNa2SO4で発芽試験を行い,イオンの相違による影響を調べた.その結果,ケナフは20,25,30および35℃において70%を超える高い発芽率を示し,10℃では発芽が困難であり,15℃では強く抑制された.またどのNaCl処理濃度でも25℃での発芽率が高い傾向にあり,200mM NaCl処理でも42.3%の発芽率を示した.NaCl処理に比較して KCl処理では25℃において各処理濃度で発芽率が高く,25℃恒温条件下のCaCl2処理区では対照区(0mM)よりも25,50,75mM区で発芽率が高い傾向にあった.Na2SO4処理においては25℃では対照区よりも25mM区で発芽率が高く推移する傾向にあった.これらのことから,K+, Ca2+ およびSO42-による発芽促進作用とNa+およびCl-による複合的抑制作用が推察できた.塩水がケナフの生育に及ぼす影響を調べるため川砂を充填した1/2000aワグネルポットで塩水処理栽培(50, 100, 167mM NaCl)を行った.塩水処理区では草高,節数,生体重,乾物重ともに塩水処理濃度の増加とは逆に減少した.Naの含有率は茎や根に比較して葉において高かった.粗蛋白質含有率については生育後期に塩水処理区で増加した.
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