行動型前頭側頭型認知症(bvFTD)の中で進行がほとんどみられないphenocopy syndromeについて,bvFTDの診断後3年以上経過観察した13例で検討した.3年間で認知・生活機能の指標が低下しなかったphenocopy syndrome群4症例とそれ以外の症例を比較すると,phenocopy syndrome群でbvFTD診断時の近時記憶障害が有意に軽度であった.4年目以降は両群において,進行がみられた症例と認知・生活機能に大きな変化のなかった症例がみられた.bvFTDは進行の程度が多様な症例の連続体であり,phenocopy syndromeはその一方の極であると考えられた.
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