IGTユニバーサル型印刷適性試験機を用いて紙むけについて検討し, 完全紙むけ速度
Vについて下記の実験式の得, 若干の解析を試みた。
V=
K11-
F(
x)/
F(
x)+
K2/η
mx+φ(
T)/η
m…………(1)
ここで
F(
x); 被覆関数
x; 版面インキ量
η; インキ粘度
T; 紙の表面強度
である。
φ(
T)/η
mは, 用いたインキによるその紙の絶対紙むけ速度度であり, φ(
T)=η
m{φ(
T)/η
m}は, その紙の表面強度の大きさを示す絶対粘度速度積である。
ここで, 紙むけに関するVVPの式は, 次のように改むべきである。
φ(
T)=η
mV-
K2x(1) 式は, また, 紙むけが起こる表面要素の表面強度が, 隣接表面要素の強さに独立ではないということを示し, 網版印刷での紙むけの機構をも示唆する。
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