PbO-PbFO,3成分系フラックスを用い,徐冷法によりMgGa2O
2-結晶の合成を試みた。この合成は,sGap3およびフラックスからなる調合物を最高温度(1200,1100または1000°C)で10時間保持したのち,5。Chrの冷却速度で500。Cまで徐冷する条件下で行なった。つぎの結果が得られた。
(1)最高保持温度1200。Cにおいて,調合物の最適組成はtMgO(12mol%)-Ga2O
2-(8mol%)-PbO(35mol%)-PbF,(35mol%)-B,O
2-(IUmol%)であった。この適量のB,0,がPbO-PbF2フラヅクスに添加されると,PbO-PbF22成分系フラヅクスの場合より生成する結晶は0層大化し,かつ無色透明になった。
(2)最高保持温度が高い場合ほど,この最適組成の調合物から生成する結晶は大型化する傾向があった。
(3)509の調合物から生成した最大結晶の重量は約168mg(径約5mm)であった。また,結晶は基本的には{111}で囲まれた八面体の形態をとり,かつ無色透明であった。
(4)ピクノメーター法による結晶の密度は,5.32gcm3であり,これは文献値とよく致した。
抄録全体を表示