1-イソキノリンカルボニトリル[1]をエタノール中で光照射すると置換反応炉起こり,1-(1-ヒドロキシエチル)インキン[2](約62%)生成した。3-kπ,ソキノカルボ,トリル[3]を光照射し駑場合も同様な置換反応が起こり,1(1-ζドロキセエチル)-3-メチルインキノリン[4](収率:約45%)を生成したが,そのほかに脱シアン反応も起こり3-メチルインキノリン[5](収率:約12%)が得られた。
上記光化学反応の初期過程ないしは反応機構を解明するため,これらの反応に対する外部磁場および重原子消光剤(臭化プロピル)の影響を検討した。光置換反応[1]→[2]を磁場の存在下で行なったところ,生成物[2]の収率は磁場強度の増大とともに二次関数的に増加した(49機構による磁場効果)。一方,臭化プロピルの存在下で光照射すると,生成物[2]の収率はいちじるしく減少した。これらの実験結果から,光置換反応[1]→[2]はS霊状態から一重項の水素結合ラジカル対[2a]を中間体として進行し,T状態から生成する三重項ラジカル対[2b']の成分ラジカルは溶媒かごから散逸することが結論されだ(図式2)。光置換反応[3]→[4]の場合に砥,生成物[4]の収率は40mTの磁場印加によりいちじるしく少吟(HFI機構による磁場効果)磁場強度p増木とと韓二次関数練増加した(49機構kよる効果)。しかし,照脱シアン反[3]-[5]は磁場の贍をまったく受けなかった。また,イプピノめ耗下で光囃すると,説シァレ体[5]の収率は顕著に減少したが,[4]の収率の減少はきわめてわずかであった。これらの実験結果から,,光置換反応[3]→[4]は,SおよびT状態からそれぞれラジカル対中間体[4a]および[4b']を経由して進むこと一方,光脱シアン反応[3]→[5]は,S状態からビラジカル[5a]を中間体として進むことが結論された(図式3)。
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