1:1型粘土鉱物の一種であるフライポンタイト((zns-xAlx)(Siz-xAlx)Os(oH)`)を合残すや反応条件について種々検討した。その結果フライポンタイトは,塩化亜鉛と塩化アルミニウムからなる1種の酸性水溶液と,ケイ酸ナトリウムと水酸化ナトリウム,アルミン酸ナトリウムと水酸化ナトリウムからなる2種のアルカリ性水溶液を調合し,この3種の液を同時に添加する塩の複分解法で合成できた。しかし,この時の結晶性は低かっ零。一方,酸化亜鉛,アルミナ,シリカの各金属酸化物を原料とし,オートクレープを用いて比較的穏和な160。C,3時間の水熱条件で反応させた。この反応系にアンモニウム塩を鉱化削として共存させることにより,結晶性の高いフライポンタイトが合成できた。この反応において原料が残存せず,しかもフライポンタイト以外り物質の生成が認められなかったことから,共存するアンモニウム塩が,フライポソタイトの生成を促進させることがわかった。さらに,各金属酸化物に対する塩化アンモニウムの鉱化剤としての作用に着目して反応過程の検討を行った,その結果,塩化アソモニウムは,反応系のpHを制御するとともに,原料の酸化亜鉛を錯イオンもしくは錯体化して反応性を高める作用のあることがわかった,
抄録全体を表示