フッ化物に担持されたNi,PdPt,Au触媒上でCFC113は水素の共存下,200~5500℃ で水素化脱塩素反応,脱塩素水素化反応,異性化反応が進行した,Ni/CeF
3,Ni/LaF
3,Ni/CaF,では<350℃でC
2CIF
3(I)が,>450℃ でCH
4が選択的に生成した。Ni/PbF
2,Ni/MnF
2では250~550℃ で(1)が選択的に生成した。Pd/CeF
3,Pd/LaF
3では150~200℃ で反応が開始し,転化率は300℃で85%の極大となった後,450~500℃ の10~15%まで低下し,550℃ では再び増大した。Pd/CeF,では<350℃ でCF
3CCIH
2(II)とCF
3CC12H(III)が全温度域でCF
2HCFH,(IV)が50~70%で生成した。Pd/LaF
3では低温側から順に(II)+IV,C
2F
3H,(I)がかなり選択的に生成した。Pd/MnF
2の活性は低かった。Pt/CeF
3では<250℃で(II)と(III)が,300~500℃ でCFHCFH(V)が選択的に生成した。Pt/LaF3では<250℃ で(III)が,250~500℃ で(V)が選択的に生成した。Pt/MnF2の活性は低いが(I)が80~100%の選択率で生成した。Au/MnF
2,Au/CeF
8の活性は低いが>350℃ で主に(I)が生成した。Ni/Ca馬では300℃,55時間反応を行っても活性,選択性はほとんど変化しなかった。XRD分析より550℃ での反応後β-PbF,はPbC12に変化したが,他のフッ化物は変化せず担持金属と反応することもなかった。Pd/CeF
3,Au/CeF,では反応後BET比表面積が4~5m
2/gから13~14m
2/gへ増大した。またフッ化物担体上ではPdは反応中に分散度が増大した。
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