日本化学会誌(化学と工業化学)
Online ISSN : 2185-0925
Print ISSN : 0369-4577
1993 巻, 6 号
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
  • 土屋 正彦, 手島 志帆, 金子 竹男, 平野 恒夫
    1993 年 1993 巻 6 号 p. 687-693
    発行日: 1993/06/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    液相における反応を理解するにはクラスターの研究が必要である。液体イオン化質量分析法は,大気圧下の液体表面で生成するイオンを測定する方法で,水など水素結合しやすい化合物のクラスターイオンを観測できるので,カルボン酸-水二成分系について検討した。クラスターイオンはH+(RCOOH)m(H2O)nで主としてm=1-8,n=0-4であり,酸濃度などの測定条件の影響は多少あるが,酢酸~吉草酸で類似した特徴を示した。mが4以下と5以上では分布が異なり,共通してH+(RCOOH)5・H20(以下5-1イオンと略す)の相対強度が特異的に大きく,対照的に5-2イオンが小さい。このことから,カルボン酸5分子で環をつくり中央に水1分子が配置する構造が推定された。分子軌道法,MOPACのAM1法,を用いて計算した結果,アルキル基を外側に向け,カルポニル基と隣の分子のヒドロキシル基との水素結合により5分子で環をつくり,中央にオキソニウムイオンが配置(水素結合)する構造が安定であることが明らかとなった。また生成エネルギーなどの計算結果も実験結果と合致しており,この5-1イオンが特異的に安定な構造をもつことを示唆し,本法がクラスターの研究に有用なことを示した
  • 河野 静夫, 木佐森 聖樹, 持田 勲, 藤津 博, 前田 豊広
    1993 年 1993 巻 6 号 p. 694-702
    発行日: 1993/06/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    現在浄化が必要とされる高速道路トンネルの大気に含まれるNO濃度は極めて低く,かつ大容量の空気を処理しなけれぽならず,低温では空気中湿分のNO-NH3反応に対する阻害効果も予想されるため,耐湿性活性炭素繊維(ACF)の開発が必要である。本研究は,硫酸賦活ピッチ系ACFを選択し,乾,湿空気中低濃度NO(10~20PPm)の大気温度付近でのアンモニアによる還元活牲を調べた。硫酸賦活ピッチ系ACFOG-5Aは,400℃,4時間処理品が最も高い活性を示し,室温25℃でも乾燥空気流通下ではWIF=5×10-89・min・ln1"1で約68%の高い転化率を示した。しかし湿空気流通下では転化率は115-1/8に低下した。水蒸気の阻害効果を滅らすため,反応ガスの加熱による相対湿度の低減効果を調べた。0℃で相対湿度100%のNOを含む空気を10℃に加熱して反応させれば,NO転化率は70%に向上し,乾燥空気を流逢した時の転化率に匹敵する活性を示した。NO,NH8およびH20の室温での吸着能を調べたところ,いずれのACFでもNOの吸着量は0.1~0.01mol/g程度の微量であるが,湿度の増加によって顕著に減少した。NH3の吸着量は約0.6~0.2mmol/gであり,湿度の増加によりわずかに増加する。H2Oは主にNOの吸着阻害を通して還元反応の進行を妨害すると考えられる。硫酸賦活したピッチ系ACFの脱硝活性および水蒸気の阻害効果を昇温分解分析(TPDE)によるCO,CO2の生成量から推定したACF表面の酸素官能基と比較し,その還元活性および阻害効果が定性的にはそれぞれNOおよびN瑞吸着能と親水性を発現する表面酸素宮能基の種類および量によると推定した。
  • 斎藤 美穂, 舘 隆広, 山下 寿生, 宮寺 博
    1993 年 1993 巻 6 号 p. 703-708
    発行日: 1993/06/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    Y-Sr-Co-O系,Y-Sr-Mn-O系,Y-Sr-V-O系,Y-Ba-Co-0系の4種の複合酸化物の一酸化窒素(NO)の吸収挙動を検討した。このうち,Y-Sr-Co-O系の複合酸化物は反応温度300℃において最も高いNOx除去活性を示した。そこで,Y-Sr-Co-Oを用いて300℃におけるNO飽和吸収量を測定したところ,その値は試料1mol当たり1.55molであった。NO吸収反応は酸素存在下においてのみ進行し,FT-IR測定の結果NO3-のピークが観察されたことから,NOは酸化されてNO3-として吸収されていることがわかった。また,この複合酸化物中には,Co304,Y203およびY,Sr,Co,0からなるABO3型ペロブスカイトが形成されていた。Co304,Y2O3はNOを吸収しなかったこと,また,NO吸収後にはABO3型ペロブスカイトは消失していたことなどから,ABO3型ペロブスカイトがNOを吸収したと考えられる。Y-Sr-Co-0は,昇温脱離測定において500℃付近で脱離する反芯性の高い酸素を含有しており,この反応性の高い酸素がNOの酸化吸収に関与していると思われる
  • 岡田 繁, 工藤 邦男, 浜野 健也, Torsten LUNDSTROM
    1993 年 1993 巻 6 号 p. 709-714
    発行日: 1993/06/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    アルゴン雰囲気中で,酸化亜鉛,酸化銅(II),酸化インジウム(III),酸化マグネシウム,酸化ビスマス(III),酸化ガリウム(III),四ホウ酸リチウムの7種類の化合物と非晶質ホウ素粉末の直接反応からB60粉末を合成するための条件を検討した。ただし,原料の配合比は金属酸化物の酸素に対してホウ素が6.0(B60の理論量)になるように調製した。得られたB60粉末は,その大きさ,色および形態,格子定数などを調べた。得られた結果は以下の通りである。In203,ZnOおよびLi2B407から得られたB60はX線回折線ピークの強度比が高くて,安定して得られる。In203から得られたB60は1300℃からX線で同定できるが,色は赤茶色を呈している。ZnOから得られたB60は1200℃からX線で同定できるが,色は赤茶色を呈している。Li2B407から得られたB60は1200℃からX線で同定できるが,黒色を呈したコンペイ糖状である。B60の格子定数値は,In2O3,ではa=5.340(2)A,c=12.350(3)A,V=305.0(2)A3からa=5.346(3)A,c=12.331(3)A,V=305.2(2)A3の範囲でZnOではa=5.361(2)A,c=12.348(2)A,V=307.3(1)A3からa=5.364(2)A,C=12.333(3)A,V=307.3(2)A3の範囲で,Li2B4O7ではa=5.303(2)A, c=12.311(3)A, V=299.8(2)A3からa=5.320(2)A,c=12.366(3)A,V=303.1(2)A3の範囲である。
  • 伊藤 純一, 小俣 雅嗣, 藤吉 直明, 対馬 仁
    1993 年 1993 巻 6 号 p. 715-718
    発行日: 1993/06/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    コバルト(II)を1-ニトロソ-2-ナフトール-3,6-ジスルホン酸(以下ニトロソRと称する)とキレートを形成させ,これにベンジルジメチル(テトラデシル)アンモニウム,クロリド(以下ゼフィラミンと称する)を加え,そのイオン会合体の凝集をメンブランフィルターに捕集して,少量のジメチルホルムアミド(DMF)に再溶解させる方法で高倍率濃縮を試みた。ppb以下のコバルトを含む溶液から2-5cm3のDMF溶液とすることができ,200-500倍の濃縮が一段の操作で容易に行えた。コパルト-ニトロソRキレートとゼフィラミンのイオン会合体の形成およびメンブランフィルターへの捕集挙動を検討し,ゼフィラミン添加量に対し,二つの異なる濃度条件で回収率の極大を示す興味ある現象を見いだした。これはコバルト-ニトロソRキレートのイオン対形成と,試薬との共沈効果の2通りの機構でメンブランフィルターへ捕集されるためと考察した。二つの機構とも過剃のゼフィラミンが負の効果をもつことも興味深い。この濃縮法を黒鉛炉原子吸光法と組み合わせ非常に高感度で選択性の高いコバルトの定量法を提案した。また本法を河州水中のコバルト定量に適用した。
  • 長尾 幸徳, 阿部 芳首, 御園生 堯久, 一前 宣正, 島 義和, 家坂 博幸, 古島 昌和
    1993 年 1993 巻 6 号 p. 719-727
    発行日: 1993/06/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    アニリン類とクロロギ酸エステル類との反応によりフェニルカルパミン酸エステル類(Me,Et,i-Pr,かBu,2-クロロエチル,アリル,ベンジル,2-エチルヘキシル,シクロヘキシル,オクチル;フェニル環の置換基=3-i-Pr,4-i-Pr,3-イソプロペニル,2-OH,3-OH,4-OH,4-(p-クロロフェノキシ),2-Me-5-i-Pr,2,6-(i-Pr)を合成しその除草活性や催眠作用などの生物活性を検討した。これらのフェニルカルバミン酸エステル類の中でフェニル環の3-位に.i-Pr基をもつ化合物の多くは雑草に対して250g/10アールの処理で高い除草活性を示し,特に3-イソプロピルフェニルカルバミン酸シクロヘキシルエステルが最も高い除草活性を示した。またフェニル環の3-位にOH基をもつ化合物の多くは催眠作用を示すことがわかり,その強さは催眠鎮静剤抱水クロラール程度であった。一方,フェニルチオカルパミン酸5Lアルキル類(アルキルニEt,Pr,i-Pr,Bu,i-Bu,s-Bu;フェニル環の置換基=H,3-Me,4-Me,4-MeO,3-i-Pr,3-i-PrO,3-インプロペニル,2,6-(i-Pr)2,4-OH,4-C1,4-NO2)を主としてアニリン類と硫化カルボニルおよび臭化アルキルとのブチルリチウムを使用する反応により合成し,それらの除草漕性を検討した。これらのフェニルチオカルパミン酸8-エステル類はすべて250g/10アールの処理で雑草に対して除草活性を示し,特にフェニル環の3-位にイソプロピル基やイソプロペニルをもつ化合物の除草活性が高いことがわかった。
  • 櫻井 忠光, 和田 公一, 井上 廣保
    1993 年 1993 巻 6 号 p. 728-733
    発行日: 1993/06/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    標題化合物(NT(1))のアルコール溶媒中における直接光分解は,1,3-転位体(2),1,5-転位体(3),およびフラグメンテーション生成物4と5を与える。アルコール溶媒の粘度を増すと,NTの消失の量子収率(φ-NT)および3-5の生成の量子収率(φ 3-5)は減少し,2の生成の量子収率(φ2)は増加する。φ2とφ3が明らかに異なる粘度依存性を示すことから,転位体2と3はそれぞれ接触ラジカル対と溶媒分離ラジカル対の再結合反応により生成することが提案された。直接光分解反応の定量的解析から,溶媒分離ラジカル対の生成速度の粘度変化に対する依存の度合いはφ の粘度依存性を支配する重要な困子になることが示唆された。一方,NT分子のアミドカルボニル酸素とメタノール分子のヒドロキシル基との間に形成される強い水素結合は,一重項NTの反応性を高めるだけでなく,NTのピレン増感分解反応に関与する一重項励起錯体中間体の生成を促進することが明らかにされた。
  • 柴田 進, 小川 博
    1993 年 1993 巻 6 号 p. 734-738
    発行日: 1993/06/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    N末端残基として共通してサルコシンをもった,7種類のアンギオテンシンII類似体を液相法にて合成した。これらの類似体のアンギオテンシンIIの昇圧作用に対するアンタゴニスト活性をラットを用いて測定した。アンタゴニスト活性と分子の立体構造あるいは運動性との関連を知るために,重水溶液中でのH-NNIRスベクトルを200MHzで測定した。得られたピークの帰属はスピンデカップリング法により行った。測定されたHis5ε-CHの半値幅は試料により5-29Hzに広がっていた。ここで,アンタゴニスト活性を示さなかった2種のアナログについて,求められたHis6siε-CHの半値幅は10Hz以下でもっとも小さい値であった。これらの結果からヒスチジンのイミダゾール環は活性のある類似体の立体構造の中で何らかの束縛された状態にあることがわかった。
  • 平井 幹, 藤井 謙助, 日比野 史智, 大島 貴之
    1993 年 1993 巻 6 号 p. 739-745
    発行日: 1993/06/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    1,4-ビス(P-アミノフェノキシ)ベンゼンとテレフタル酸ジクロリドから得られるポリマー(PB-TA)フィルムの引張特性の向上を目的として種々の延伸と熱処理を行い得られた値を検討した。また,これらの値を類似構造を有する4種類のポリマーの値と比較した。フィルムは恒温下での冷延伸と熱延伸では良好な結果が得られなかった。そこでN,N-ジメチルアセトアミド(2%塩化リチウムを含む)/水(80:20v/v),液温70℃中で延伸を行った。次に,この2.5倍延伸物に昇温張力下熱処理を行った。処理後のフィルム(表1中の試料5)の複屈折,破断強度,伸度,引張弾性率,破断エネルギーはそれぞれ476×10-3,540MPa,5.9%,21GPa,34MJm-sであった。試料5を空気中,300℃,120分間処理したところ,破断強度,引張弾性率,破断エネルギーの値は420MPa,13GPa,29MJm-3に変化した。これらの値ならびに熱重量分析一示差熱分析の結果からこのポリマーは耐熱性が良好で,延伸一熱処理により得られた配向フィルムは300℃付近での使用が可能であると考えられる。
  • 鄭 容宝, 渡辺 信淳, 井戸州 浩幸, 若田 昌志
    1993 年 1993 巻 6 号 p. 746-751
    発行日: 1993/06/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    黒鉛粉体を蜜温下でフッ素化処理すると,水に対する分散安定性が著しく向上した,水蒸気吸着測定およびζ電位測定から,その原因はフッ素化処理により黒鉛粒子の親水性が増加し,さらに粒子間の電気的反発力が増加するためであることがわかった。また,XPS分析から,フッ素化処理した黒鉛粒子表面にはイナン的な炭素-フッ素結合が形成されていることが判明した
  • 江川 博明, 野中 敬正, 野中 裕文
    1993 年 1993 巻 6 号 p. 752-760
    発行日: 1993/06/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    スチレン-(ジビニル型化合物)系球状共重合体を基体とし,アミドキシム基を有するキレート樹脂を合成した。ジビニル型化合物(橋かけ剤)としてはジビニルベンゼンおよびエチレン=ジメタクリラートを用いた。各モノマーの仕込み量および希釈剤量を変化させることにより細孔構造の異なるキレート樹脂(RSNHおよびRSGNH)を合成し,その銀,銅,ウラニルイオン吸着性を検討した。銅およびウラニルイオンの吸着は樹脂の細孔構造に大きく影響された。スチレン83mol%,ジビニルベンゼン10mol%,エチルビニルベンゼン7mol%のモノマーに対し2,2,4-トリメチルペンタンを100vol%使用して合成したMR型共重合体から最良のRSNHが得られた。RSNHの銀銅およびウラニルィオンに対する吸着速度はAg+>Cu2+>UO22+ であった。また,RSNHは良好な耐酸性を有することが認められた。橋かけ剤にエチレン=ジメタクリラートを用いて得られた樹脂(RSGNH)は親水性の増加により吸着速度の向上が見られた
  • 高橋 一暢
    1993 年 1993 巻 6 号 p. 761-765
    発行日: 1993/06/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    炎光光度検出器付きガスクロマトグラフィー(GC-FPD)による海水中のng/1(ppt)レベルのモノフェニルスズ(MPT),ジフェニルスズ(DPT)およびトリフェニルスズ(TPT)化合物の微量分析法を確立し,港湾海水中におけるMPT,DPTおよびTPT化合物の濃度について考察した。海水中のMPT,DPTおよびTPT化合物を,トリブチルスズ(TBT)化合物の分析法と同様に水素化ホウ素ナトリウムでフェニルスズ化合物の水素化物(MPTH,DPTHおよびTPTH)としジクロロメタンで抽出してGC-FPDで定量した。本法による海水からの三塩化モノフェニルスズ(MPTC),二塩化ジフェニルスズ(DBTC)および塩化トリフェニルスズ(TPTC)の回収率は75.0-82.4%,79.4-92.6%および84.5-91.5%であり,それらの定量限界は夏5ng/l,5ng/lおよび20ng/l(PPt)であった。本法を用いて,1989年6月から1990年6月までの1年間にわたって採取した京都府舞鶴湾の表層海水中のMPT,DPTおよびTPT化合物を定量した結果,MPTC,DBTCおよびTPTCはすべて定量限界以下(N.Dt)であった。
  • 佐藤 利雄, 武田 享一
    1993 年 1993 巻 6 号 p. 766-773
    発行日: 1993/06/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    コークス炉ガス副生硫酸アンモニウム結晶の晶癖を改善することを目的として,強酸性下にある硫酸アンモニウム晶析母液中において使用する媒晶剤の効果について検討した。かきまぜ晶析とクリスタル・オスロ型晶析実験装置を用いた検討の結果,薬剤単独では(1)硫酸アンモニウムと複塩を形成する物質;アミド硫酸(2)還元剤;亜ジチオン酸,アスコルビン酸,硫化物(3)キレート剤;エチレンジアミシ四醇酸縮合リン酸類に媒晶効果が見られた。不純物のない晶析母液中では,アミド硫酸自体の媒晶効果は,ほかの媒晶剤と比較してきわめて大きく,しかも結晶表面をなめらかにする,特異的な作用のあることがわかった。しかし,この媒晶効果は硫酸アンモニウムの晶析母液中に存在するFe3+によって著しく阻害を受けた。阻害除去方法として還元剤やキレート剤の添加は有効で,これらとアミド硫酸との混合媒晶剤は良好な媒晶効果を示した。硫酸アンモニウム晶析母液中のFe3+を還元剤やキレート剤が還元,封鎖した結果,アミド硫酸本来の媒晶効果が現れたものと考えられる。アミド硫酸と還元剤,キレート剤との併用は実用上有用な媒晶系と考えられる
  • 花屋 馨, 赤平 祐子, 佐々木 克敬, 石山 純一
    1993 年 1993 巻 6 号 p. 774-777
    発行日: 1993/06/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
  • 北島 圀夫, 藤田 隆之, 内海 清貴, 樽田 誠一, 田草川 信雄
    1993 年 1993 巻 6 号 p. 778-781
    発行日: 1993/06/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    Effects of heat treatment on IR spectra and b-axis values for various M3+, M2+, M+exchanged fluorine micas were investigated. The Si-0 stretching band frequencies and b-axis values changed on heating for the exchanged micas having smaller interlayer cation such as A13+, Ni2+, etc, whereas those didn't change for the exchanged micas having large cations such as Ba2+, K+ and Cs+. The wavenumber of Si-0 stretching band for the exchanged micas heated at 550 °C increased in the order of A13+>Ga3+>Fe3+>Ni2+>Co2+>Mn2+-exchanged micas, corresponding to the order of ionic rad ius of interlayer cation. The b-axis values of the exchanged micas heated at 500 °C are closely related to the ionic radius of interlayer cation, indicating that the smaller cation can migrate more deeply into the hexagonal hole and extend it during heating. The swelling ability of exchanged fluorine mica were decreased by heating, which can be explained by the degree of migration of interlayer cation.
  • 修 国華, 干 千, 金 革, 香川 詔士, 若尾 法昭
    1993 年 1993 巻 6 号 p. 782-787
    発行日: 1993/06/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    Experiments were carried out for the adsorption of aqueous chloroform onto activated carbon in a batch tank. An examination was then made on the parameter values obtainable from the measured adsorbate bulk concentration time data. Various approximate solutions gave values of the two parameters, adsorption equilibrium constant (Henry type) and surface diffusivity, while an exact solution failed to give values of these parameters. The exact solution only showed a relationship between possible values of the equilibrium constant and surface diffusivity: With the adsorption equilibrium constant value measured from a separate experiment the surface diffusivity value was estimated. Although these two parameter values are close to those obtained from a slight modification of Do and Mayfield approximation, it is recommended to carry out a separate experiment to determine the adsorption equilibrium constant value.
  • 永淵 修, 須田 隆一, 石橋 哲也, 村上 光一, 下原 孝章
    1993 年 1993 巻 6 号 p. 788-791
    発行日: 1993/06/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    Chemical species in the melted rime were analyzed by analytical electron microscopy, in order to find the evidences of long-range transport of air pollutants from the cities of Asian continent. High concentrations of SO24- and NO, - were found in the solutions of melted rime. These solutions at same time showed very low pH (3.62 and 3.92). In addition, numbers of particles were found in the rime. The particles around 1 pm diameter were considered to be the combustion products of coal, whose concentration ratio of lead and zinic (Pb/Zn) were similar to that at Seoul, Korea. It is suggested that the particles in rime has been transported to Japan accompanied with acid pollutants by prevailing westerlies, and may be deposited on the top of Kyushu mountainous region, Japan.
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