日本化学会誌(化学と工業化学)
Online ISSN : 2185-0925
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1994 巻, 11 号
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  • 田中 鎮也, 船木 雄司, 鈴鴨 剛夫, 米由 幸夫, 多田 和弘
    1994 年 1994 巻 11 号 p. 953-962
    発行日: 1994/11/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    著者らが先に見出した殺菌剤ブチオオートの構造活性相関や作用機作研究の結果を活用した分子設計により,強い植物生畏調節活性と殺菌活性を餅せ持つ新規な2-(トリアゾリル)アリルアルコール系化合物を得た.本化合物には幾何異性体と光学異性体が存在する。E異性体の活性はZ異性体に比して大幅に向上すること,また,檀物生長鯛節活性はS体に,殺菌活性はR体に集中していることを明らかにし,二つの薬効の分離に成功した,前者はジべレリンの,後者はエルゴステロールの生合成を選択的に阻害する。
    製造法では,E/Z異性化技術と分離技術を組み合わせた異性化晶析法を開発し,E体を選択的に合成する簡便な工業的製造法を確立した。また,新規な不斉修飾剤であるアミノアルコールと水素化アルミニウムリチウムを用いる。高選択的不斉還元法により光学活性E型2-(トリアゾリル)アリルアルコールの合成に成功,さらに,ノルエフェドリン系アミノアルコールで不斉修飾した水素化ホウ素ナトリウムを用いることによって,操作性・安全性に優れる工業的不斉還元法を開発し,植物生長調節剤と殺菌剤の作物保護剤2剤を同時に上市すると共に,薬量の一層の低滅化を達成した。
  • 山崎 鈴子, 木村 優
    1994 年 1994 巻 11 号 p. 963-971
    発行日: 1994/11/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    水溶液中でペルオキソニ硫酸イオン(S2O82-)による種々の無機イオン,有機イオンおよび錯イオンの酸化反応に対する触媒の開発と,その反応機構に関する研究を行った。どの反応系においてもペルオキソ二硫酸イオンによる酸化反応は,常温ではほとんど進まないが,微量のルテニウム(II)錯イオン([Ru(bpy)3]2+あるいは[Ru(bpz)3]2+;bpy=2,2'-bipyridine,bpz=2,2'-bipyrazine)の存在下で,可視光を照射すると,反応が速やかに進行するようになる。本論文では,主としてシュウ酸イオンの酸化反応をとりあげ,光誘発触媒の反応機構を明らかにすると共に,従来ペルオキソニ硫酸イオンによる酸化反応に対する触媒として知られている銀(I)イオンや銅(II)イオンの触媒能および反応機構との比較を行う。
  • 中島 剛, 松岡 正晃, 三島 彰司, 松崎 五三男
    1994 年 1994 巻 11 号 p. 972-976
    発行日: 1994/11/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    シリカゲル表面に吸着させたオルトケイ酸テトラエチル(TEOS)のIRスペクトルおよびTDS(昇温脱離スペクトル)およびシリカゲル上のTPR(昇温反応)について研究した。実験結果およびシラノールのヒドロキシル基もシリカゲル表面のヒドロキシル基も反応性はそれほど違わないとの合理的な仮定の下に,TEOSの熱分解過程の主要な2反応,すなわち(1)TEOSまたはその誘導体からのシラノールの生成および(2)シラノールとTEOSまたはその誘導体との間のシロキサン結合形成を提案した。このうち,シラノールの生成が律速的であると結論した。
  • 野澤 美樹, 田路 和幸, 松岡 功
    1994 年 1994 巻 11 号 p. 977-984
    発行日: 1994/11/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    酸化物粒子の球殻状醍列からなる中空球形粉体の調製を目的として,まず5~10μmの石英粒子(原料粒子)をCaCO3微結晶(バインダー)で結合した構造を持つ,粒径100~250μmの中空球体を調製した。これはpH11以上のCa2+溶液中で石英粒子を油滴に付着させたのち,溶液表面を通じて二酸化炭素と反応させることによってCaCO3微結晶で石英粒子間を結合し得られたものである。次にこのCaCO3結合型石英中空球体をさらに1000℃ で焼成後酸洗浄した。この結果,隣接原料粒子同士が溶融結合したかご型の構造を持つ中空球体が生成した。焼成物のEDX測定では酸洗浄後もCa元素の存在が認められた。これはバインダーのCaCO3が熱分解してCaOが生成し,これがSiO2と溶融したことを示している。しかし,XRD測定の結果,焼成後も石英の結晶構造はほとんど変化しておらず,溶融はごく局所的であることがわかった。CaCO3結合型石英中空球形粉体の構造及び生成効率をCaCO3結合型CaCO3中空球形粉体のそれと比較しながら,その生成機構について検討した。水溶液中でのCaOH+の石英粒子と油滴の表面への吸着は,石英粒子の油滴への付着の促進,及び石英粒子と異種固体CaCO3との親和性の向上という二つの役割を有すると推察した。また,CaCO3の析出が優先的に起こる石英粒子間隙や粒子周縁部で焼成による溶融の程度が大きいことを認め,バインダーCaCO3及びその分解生成物CaOが石英粒子の溶融を促進していると推察した。
  • 眞由 宣明, 村上 真人, 山本 祥史, 蔵藤 敏雄
    1994 年 1994 巻 11 号 p. 985-991
    発行日: 1994/11/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    PdC1触媒存在下,COおよび亜硝酸メチルより炭酸ジメチルが合成されるが,徐々に活性低下が起こる。この原因はPd触媒からClが飛散することによるが,その形態はクロロギ酸メチルであることを確認した.このクロロギ酸メチルはPd錯体のメトキシカルポニルとCl配位子との還元的脱離で生成すると考えられる.更に,クロロギ酸メチルが炭酸ジメチル合成において,Pd触媒の再生および寿命向上に効果のあることを見いだした。
  • 杉原 茂雄, 岩澤 晃, 田部井 久男, 山木 準一
    1994 年 1994 巻 11 号 p. 992-997
    発行日: 1994/11/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    プリント回路パターン形成用感光材料として10種以上のカルボン酸銀塩を合成し,感光特性を検討した。これらは紫外線照射によつて光分解を起こし,銀を析出して無電解銅めつきの触媒活性を呈するが,感度,成膜性,熱安定性の点からグルタミン酸二銀が最も適した感光材料であった。これらの感光材料は無機酸化物によつて化学増感が可能であり,中でも酸化亜鉛は100倍の増感作用を示し,かつ定着が容易な増感剤として有効であった。光感度にはカルボン酸イオンのイオン化ポテンシャルが関与している。
  • 荒井 健一郎, 新保 正博, 柳沢 悟, 太田 悦郎
    1994 年 1994 巻 11 号 p. 998-1001
    発行日: 1994/11/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    トリニトロトルエン(TNT)を架橋ポリビニルアルコール(PVA)ゲル中に分散させ,これを薄層クロマトグラフィーの担体として用いて芳香族化合物の構造異性体の分離を試みた.芳香族化合物としてはトルイル酸とニトロ安息香酸およびそれらのナトリウム塩のo-,m-およびか体を用いた。展開液は水を使用した。薄層はTNTを含むPVAゲル(TNT-ゲル)とセルロース粉末の各種割合の混合物から調製した.比較のために,TNTを含まないPVAゲル(TNT-フリーのゲル)も調製した。トルイル酸の各異性体はセルロースのみからなる薄層上ではまったく同じRf値を示し,この薄層にTNT-フリーのゲルを加えてもそれらのスポットはほとんど分離されなかった。しかし,TNT-ゲルとセルロース粉末の混合物から調製した薄層上ではそれらは相互に分離された。ニトロ安息香酸ではTNT-フリーのゲルをセルロースに加えた薄層でもo-体がm-およびか体から分離され,TNT-ゲルとセルロースの混合物から調製した薄層上ではさらにm-体とか体も分離された。これらの酸のナトリウム塩についても同様の分離効果が認められたが,その分離の程度は遊離酸の場合より低かった。
  • 森茂 龍一, 濱田 次男, 井上 さより
    1994 年 1994 巻 11 号 p. 1002-1006
    発行日: 1994/11/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    Zn2SiO4:Mn蛍光体膜をゾルゲル溶液を用いたスピンコーティング法により合成した。蛍光体膜は赤外線照射下で1000から4000rpmの回転速度で石英基板に塗布した。この試料を乾燥したのち所定の温度で1時間焼成することにより蛍光体膜を合成した。
    蛍光体膜の発光強度は膜厚と焼成温度に依存することが明らかになった。発光特性は蛍光体膜の表面を高分解能電子顕微鏡や電子線マイクロアナライザーにより観察することにより検討した。
  • 片桐 保行, 渡邊 真一, 大河内 博, 井川 学
    1994 年 1994 巻 11 号 p. 1007-1011
    発行日: 1994/11/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    1992年から1993年にかけて関東平野の南西部,丹沢山塊の東端に位置する大山(標高,1252m)において霧水を採取し,5種アルデヒド(ホルムアルデヒド,アセトアルデヒド,グリオキサール,2-オキソプロパナール,ヒドロキシアセトアルデヒド)を定量した。これらアルデヒドの合計濃度の最高値は187μM(1992年4月)であり,5種アルデヒドのうち最も高い濃度を示したのはグリオキサールの97μM(1992年6月)であった。霧水中のアルデヒド濃度はpHの低下とともに上昇する傾向にあり,汚染度の高い霧水に高濃度のアルデヒドが含まれていた。霧水中のアルデヒド濃度は,霧水量と大気の汚染度により変化するが,この他に滑昇霧では霧の最下点(霧底)の標高が採取地点に近いときにアルデヒド濃度が高くなることが示された。さらに,各アルデヒドの割合は霧底の標高に依存し,霧底の標高の上昇とともにHenry定数の大きなアルデヒドの割合が増加することが明らかとなった。
  • 中井 敏博, 芦 子揚, 佐藤 芳夫, 加藤 義重
    1994 年 1994 巻 11 号 p. 1012-1016
    発行日: 1994/11/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    超臨界二酸化炭素による芳香族ニトロ化合物の水溶液からの直接分離について検討した。抽出セルにニトロベンゼン(NB)水溶液を入れ,超臨界二酸化炭素を吹き込んでNBを分離するとき,NBの除去率は超臨界二酸化炭素の温度,圧,量,流速や水溶液の量に依存じた。検討した濃度範囲(400ppm以下)ではNB濃度にはほとんど依存しなかった。NB 100 ppm水溶液処理では,圧75kg/cm2以下で除去率の温度依存性が小さく,また圧50kg/cm2以下でもある程度除去された。これらの点はNB吸着活性炭の再生と異なったが,これはNB除去の機構の違いにより説明された。6種の芳香族ニトロ化合物の除去率はこれら化合物吸着活性炭の超臨界二酸化炭素による再生における再生率との相関性が認められた。しかし,これら化合物の水溶解度との相関性は認められなかった。置換基の電子求引性が強すぎても弱すぎても除去率は小さくなる傾向が認められた。
  • 山崎 澄男, 長見 央之, 大浦 博樹
    1994 年 1994 巻 11 号 p. 1017-1023
    発行日: 1994/11/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    塩基性溶液中,ヘキサシアノ鉄(III)酸イオン[Fe (CN)6]3-の窒素雰囲気中での光(紫外線)分解の反応機構について既に報告したが,光照射により解離するCN-のOCN畠への酸化(水の光分解で生ずる活性酸素によると推定)は微々たるものであった。
    そこで,CN-の酸化剤としてオゾンを併用し,さらに酸化チタン(N)が[Fe (CN)6]3-のアクアペンタシアノ鉄(II)酸イオンFe (CN)5(OH2)への光触媒として,また銅粉末がオゾン流通下でのCN"-のOCN-への酸化触媒として有効であるという報告を基にCu/TiO2複合粉末をこの系に添加し,[Fe (CN)6]3-の光分解反応への触媒効果を流通法により調べた。
    その結果,オゾン雰囲気においては,TiO2が存在すると,光照射により[Fe(III)6]3-のヘキサシアノ鉄(II)酸イオン[Fe(II)(CN)6]4-への還元反応過程が抑制され,[Fe(III)(CN)5(OH2)]3-への還元分解過程が,選択的に促進され,多量のCN-を解離し,このCN-のOCN-への酸化反応がCu粉末により促進されることがわかった。
    さらに,Cu/TiO2複合粉末添加のもとでは光照射によってCN-のOCN-への酸化反応が促進されることを確認した。また,OCN-の分解は塩基性溶液ではオゾン流通によっても進まないが,酸性溶液にするにしたがい加水分解反応が促進され,さらにオゾン流通下ではCu存在のもと迅速にCO2とN2(またはNO3-)に分解することがわかった。
  • 原田 久志
    1994 年 1994 巻 11 号 p. 1024-1026
    発行日: 1994/11/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    Malonic acid was decomposed by irradiation with ultrasonic waves. The main gaseous products were CO, CO2 and H2. In order to compare the products, several decomposition methods were carried out. Carbon monooxide was detected only in the sonolysis. In this reaction, acetic acid and formic acid were confirmed as intermediates. The temperature effect on products distribution was also determined.
  • 東野 達, 伊藤 正行, 木村 啓作
    1994 年 1994 巻 11 号 p. 1027-1029
    発行日: 1994/11/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    Highly concentrated state (1021-1022 particles/m3) could be achieved in hexane for particles with 2.7nm mean diameter without aggregation by the gas flow-cold trap method combined with cationic surfactants such as (2-dodecylhexadecyl)trimethylammonium chloride (g-C28TAC). The preservation of the particle size distribution in the concentrating and drying process was confirmed by electron microscopy. However, the particle size changed during the processing in case of anionic surfactants such as sodium 1, 2-bis (2-ethylhexyloxy carbonyl) ethanesulfonate. Contact-free silver clusters with 1nm diameter could be prepared in hexane with g-C28TAC by a modified gas cold trap method.
  • 鈴木 憲司, 森 聰明
    1994 年 1994 巻 11 号 p. 1030-1032
    発行日: 1994/11/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    Synthetic fluorohectorite was pillared with zirconia in the presence of poly (vinyl alcohol) (PVA). The interlayer distance of the prepared clay was determined by X-ray powder diffraction; the interlayer distance was 20 Å in contrast to 2.4 Å for raw clay. The nitrogen adsorption isotherm observed was in agreement with BET equation, indicating that the pore formed in the synthetic fluorohectorite was large enough to assure the multi-layer adsorption of nitrogen. The pore size distribution determined from the parallel plate pore model; the main distance between the plates was ca.18 Å.
    It was found that pillaring in the presence of PVA resulted in a preparation of zirconia-pillared synthetic fluorohectorite having a interlayer distance of 20 Å.
  • 竹中 敦司, 青砥 浩史, 坪井 正道, 本岡 達, 成相 裕之
    1994 年 1994 巻 11 号 p. 1033-1035
    発行日: 1994/11/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    Intercalation of alkylamines into α-tin (IV) bis (hydrogenphosphate) [α-SnP] was investigated in aqueous and benzene solutions by chemical and XRD analyses. The interlayer distance of the intercalation compounds was proportional to the number of carbon atoms (nc) in alkylamines, in the wide range of nc 1 to 16. The alkylamines in α-SnP formed bilayer, where only three alkylamine molecules were bonded to every four P-OH groups present on the α-SnP layers. Their alkyl chains with a trans-trans conformation inclined roughly at 65° with respect to the α-SnP layer.
  • 五十嵐 喜雄, 浅野 文浩, 〓上 奎介, 渡辺 昭次
    1994 年 1994 巻 11 号 p. 1036-1041
    発行日: 1994/11/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    Chlorination of 2-acetamidopyridines (1), such as 2-acetamidopyridine (la), 2-acetamido-4-methylpyridine (lb), 2-acetamido-6-methylpyridine (1c) and 2-acetamido-4, 6-dimethylpyridine (1d) was investigated. Chlorination of compounds (1) using slight exess of chlorine in aqueous Na2HPO4 gave 2(N-chloroacetamido) pyridines (2) as intermediates. Compounds (2) were rearranged under acidic conditions to give 2-acetamido-5-chloropyridines (3) in good yield.
    Namely, 2-acetamido-4-methylpyridine (lb) was reacted with molecular chlorine in aqueous Na2HPO4 or CH3CO2Na to produce 2- (N-chloroacetamido)-4-methylpyridine (2b) which was conform ed to its structure by 1H-NMR proton shifts. The intermediate (2b) without isolation was treated under various conditions. By addition of catalytic amount of acid, the rearrangement was accelerated. From these results, it is estimated that this reaction takes Orton rearrangement like mechanism.
  • 増田 靖男, 竹内 亮一, 井上 廣保, 櫻井 忠光
    1994 年 1994 巻 11 号 p. 1042-1045
    発行日: 1994/11/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    Furil underwent an efficient photoreduction to selectively afford furoin in benzene and acetonitrile containing triethylamine. A thermodynamic analysis of the reaction suggests the operation of an electrontransfer mechanism. Small steric effects of tertiary amines used on the quantum yields for the formation of furoin was explained in terms of a loose radical ion pair formed by an electron transfer from the ground-state amine to the excited singlet-state furil. A pronounced charge transfer-type interaction between the amine radical cation and benzene molecules in the solvent cage was proposed to interpret a high reactivity of furil in the nonpolar solvent, benzene.
  • 円満字 公衛
    1994 年 1994 巻 11 号 p. 1046-1049
    発行日: 1994/11/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    It has been tried to solidify dye laser, but the attempt was not succeeded, yet, for highly fading speed of the laser dyes. We investigated the photofading rate of Rhodamine 6G, the dye for dye laser, in vinyl polymer matrices, and it was found that the fading rate was proportional to e value of the monomer which composes of the polymer.
    It was also found that the formation of inclusion complex by cyclodextrin was not effective in such polymer matrix containing poly (methyl methacrylate).
    It was already reported that the photofading of Rho damine 6G in poly (methyl methacrylate) was reduction reaction. This phenomena were due to the fact that the hydrogenated position of Rhodamine 6G was not included in cyclodextrin. On the other hand, the photofading rate of Rhodamine 6G in poly(vinyl alcohol) matrix was very slow and was further decreased by cyclodextrin.
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